直接ヘルメットをプレゼント
今朝のNHKの「おはよう日本」の街角情報室で、お母さんの自転車の補助イスに乗る幼児の思わぬ危険と、その安全を守る取り組みが紹介されていました。
それによれば、走行中や駐輪の際に転倒し、補助いすの子どもが頭部などにケガをするケースが増えているそうです。去年1年間で全国の幼児2千4百人以上がケガをし、そのうち3人は亡くなっていると言います。幼児にとっては、自転車の補助椅子と言ってもかなりの高さになります。打ち所によっては死亡までありうるわけです。
いくつか紹介されてましたが、幼児をハンドルの中央につけた補助イスに乗せているとき、お母さんが何かの拍子に手を放すと、幼児の重みでハンドルが回転してしまったり、自転車ごと転倒して幼児が落下することが多いようです。そのためのハンドルロックとか、転倒しにくい自転車などが紹介されていました。
走行中の危険は、転倒だけとは限りません。そうした意味からも注目されるのが東京都杉並区の取り組みです。なんと、希望する2歳児の親全員に、無償で幼児用ヘルメットを配るそうです。いや杉並区、太っ腹です。行政の取り組みとしては賛否があるかも知れませんが、私は好感がもてます。
一度かぶせておけば、駐輪時の転倒だけでなく、他の危険に対する防御にもなります。意識の高い親なら、自ら購入する人もいるでしょうけど、なかなかそこまでの危険が知られておらず、気がまわらない親も多いはずです。あっという間に大きくなることもありますし、親にしてみればありがたい話です。
危険を周知すると言っても、ポスターやネットで呼びかけてもなかなか効果が上がるものではありません。それよりヘルメットを無償で配ってしまえば、費用はかかるでしょうが一番手っ取り早く装着率も上がりそうです。ヘルメットを無償供与というニュース自体が、身近な危険性の警鐘として大きな宣伝にもなります。
ほかに東京都などでも、幼稚園等にヘルメットを配備するといった取組みを始めているようです。親への啓発活動や、法的な規制を整備するのも大切でしょうが、こうしたストレートな施策は、直接的で速効性のある効果が期待できます。大いに評価したいところです。
こうした取り組みが報道されることもあって、最近、幼児の転落事故の危険も少しずつ認知されるようになって来たようです。ふだんの暮らしの中で、何気なく自転車に乗せた我が子に、まさか考えてもいないような事態が起きる悲劇、少しでも減ることを期待したいです。
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Posted by cycleroad at 21:50│
Comments(4)│
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より適切な記事からTB頂きまして、有り難うございます。
こんな記事を探そうとしていたのですが、やはり書かれていたのですね。
それでも地球は回るさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いえいえ、どういたしまして。こちらの方がいいかなと思いまして。検索機能が弱いんですよ。わざわざ、フォローまでありがとうございます。
Cycleroadさん、こんにちわ。Takaです。
杉並区のホームペジを見せていただきました。
興味深いアンケート内容です。勉強になりました。役所勤めの友人がいますので、教えてあげました。
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/detail/3992/tibihel_akt17new.pdf
Takaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですか。その後、あまり話題にならないようですので、杉並区のような取組みが、他の地域でどのくらい広がっているのかは明らかではありません。でも幼い子供を襲う悲劇が減るよう、こうした取組みが、ご友人の地区にも広がって行くといいですね。
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