May 09, 2005

犬と自転車との切れない関係

自転車も通れば馬も通る面白い画像や動画を紹介している人気ブログで、なぜか先週立て続けに取り上げられていました。


今月2日に小太郎ブログ、6日にザイーガに取り上げられたのは、なんと犬力自転車です。ドッグパワードスクーターとなっていますが、つまり犬力車です。馬車ならぬ犬車か、自分の力でタイヤを回転させるのが自転車とするなら、「犬転車」と呼ぶべきかも知れません。

犬力自転車このドッグパワー自転車、犬が動力なのでペダルもチェーンもありません。見た目はキックボードのような形です。動物愛護団体の人が見たら目をむくのかもしれませんが、実は伝統的で古くからあるスタイルのようです。

歴史的には、日本初の自転車が作られたとされる1870年頃には、既に海外では犬動力の自転車が作られていたと言いますから古いです。考えてみれば、犬ぞりだってあるわけですから、その辺は文化の違いということでしょうか。

犬を連れて自転車で散歩している人の中には犬に引っ張られているのに近い人も見ますので、それと大した違いはないとも言えそうです。犬は走りたくてしょうがないと言いますから、犬にしてみれば、飼い主が自転車の方がいいのでしょう。犬力自転車は犬にとっても嬉しいのかも知れません。

ところで、犬をつなぐ紐のことをリードと言いますが、最近、持ち手が巻尺のようになっていて、ひもが長く伸びるリードが流行っているようです。よく見かけます。ただこのリード、犬が嫌いな人にとっては、非常に腹立たしいものなのだそうです。また、たとえ犬嫌いでなくても、自転車にとっても迷惑な場合があります。

ドッグパワードスクーター場所にもよるかもしれませんが、川沿いのサイクリングコースなどを走っていると、犬を散歩させている人も時々歩いています。中には飼い主同士で立ち話をしていて、長いリードの先の犬は道の反対側にいる、なんて状況にも遭遇します。

小型犬のリードは細いですし、光の加減で見えにくいこともあるわけです。私も気づかず突っ込みそうになったことが何度かあります。最近は、特に犬にも気をつけて走行していますが、犬が植え込み等で見えなかったりするとヒヤリとするわけです。

歩道なら歩行者優先ですから文句も言えませんが、サイクリングロードなどでは、飼い主にも気をつけて欲しいものです。中には、クルマが来ないのをいいことに、犬をつないでいない人までいますが、リードは短く手元に引き付けていただきたいです。

袋は持っているものの、誰も見てなければ、道の真ん中の犬の落し物も知らんぷりするような飼い主も見ます。サイクリングロード上に糞が放置してあれば、自転車の細いタイヤでは滑ったり、跳ね上がったりもします。

もちろん、そんな飼い主ばかりではありません。しかし、最近ペットブームで「にわか飼い主」も多いからなのか、我が犬可愛さに周囲の迷惑が全く見えず、本人も全く自覚の無い、非常識な困った飼い主もいるのは、残念ながら事実です。

犬の飼い主の間でも、長いリードや伸びるリード、ノーリード(公園などでリードを外すこと)は飛び出し、拾い食いなどトラブルの原因になると指摘されていますし、人や犬同士の噛みつきなどの事故も起きています。犬が飛び出して自転車と衝突、自転車が転倒して大怪我を負い、飼い主に賠償命令が下った判例もあります。

歩いていても、犬の力に引っ張られ気味の飼い主も少なくありません。犬を手元に引き付けておいてトラブルを避けるためにも、また犬の運動のためにも、突飛なようですが、いっそのこと、このドッグパワー自転車に乗ってしまう手もありそうです。




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