May 30, 2005

自転車が街にあふれる原因は

街に溢れる自転車放置自転車の話題は以前にも取り上げましたが、それにしても街に自転車が溢れています。


駅前だけではなく、駅から離れているのに自転車が延々と連なっている場所もあります。これらの自転車が、夜すべて無くなるかというと、そうでもありません。繁華街やオフィス街などでは、そこの住人自体が多いとも思えませんから、相当数は乗って帰られるのでしょうが、かなりの数が残っています。

歩道橋の下などに大量に置いてあったりしますが、ほとんど使われていると思えないような、ホコリの積もったものも多いです。最初、盗難なのだろうなと思っていました。どこかで自転車を勝手に拝借して、またどこかに乗り捨てるのだろうと思っていました。しかし、よく考えてみると疑問です。果たして、それだけなのでしょうか。

例えば、がっちりとガードレールなどにつないで施錠してある自転車で、ずっと使われていないように見えるものも多い気がするのです。もちろん、正確に調べたわけではないのですが、先日ふと疑問に思って、何気なく注意しながら街を歩いてみたら、結構あります。

盗難されて放置されたならば、施錠することは少なそうです。しかもホコリなどの感じから、ずっと放置されていると思われます。最近は盗難対策でロックが頑丈なものも多いですし、チェーンと併用する方も増えていますが、自転車を盗んだ人が、その後使わないなら、わざわざチェーンで施錠するとも思えません。

どうも腑に落ちません。自分でとめたことを忘れてしまった?、どこにとめたか忘れてしまった?、とめた後、事件に巻き込まれた?(笑)。どうも納得のいく答えが思い浮かびません。一番可能性がありそうに思えるのは、とめて施錠しておいたけど使わなくなった、鍵をなくして面倒だ、などというパターンでしょうか。

捨てる代わりに放置する人もいますし、撤去されたから新しいものを買ったなどの理由で、年間撤去される260万台もの放置自転車のうち130万台は引き取られないそうです。一部途上国に送られるほかは、ほとんど廃棄処分されると言います。環境に対する負荷から言っても、自転車を使い捨てにする傾向は大いに問題です。

駅前の放置自転車も問題ですが、駅から離れた場所などでは、なかなか撤去されないままの放置自転車も増えていくでしょう。それらは、どんどん道をふさぎ、歩道や車道にもあふれ、歩行者や自転車の通るスペースを減らし、長い間、のべ膨大な人数の人に迷惑をかけることになります。

がっちり施錠したまま放置すれば、通行の邪魔になっても、どけることすら容易ではありません。もちろん責任をもって廃棄すべきですし、公共の場所へ放置するなんて、もってのほかですが、使うあてがないのであれば、せめて放置の仕方を考えてほしいものです。

何も新しく買うなとは言いませんが、買っても使わなくなったら、どこでもそのまま路上のゴミにするというのは無責任きわまりない行動です。駅前の放置自転車の問題とは別に、自転車の捨て方の問題、どこへでもポイ捨てするような感覚の問題もあるのではないでしょうか。

今日は5月30日、「ごみゼロ」の日です。ゴミを減らすため、各地で自治体や各種団体によるさまざまな取り組みも行われるようです。自転車をゴミの一つとは言いたくありませんが、自転車を安易にゴミにしないよう、一人一人が考える日にしませんか。




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この記事へのコメント

 放置自転車は今の日本の縮図と言ったところでしょうか?

 530の日と合わせうまくまとめていて流石です。

 毎日の更新ネタもたいへんかと思いますが、期待しております。
Posted by コージー at May 31, 2005 18:51
コージーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ホントですね、何とかならないものかと思いますね。
お褒めいただきありがとうございます。更新は、ブログのことが念頭にあると、一日の中で、あっ、これも書いて見よう、などと何かしら書きたいネタが見つかっています。今のところ、ですが(笑)。励ましのお言葉、励みになります。
Posted by cycleroad at June 01, 2005 07:35
 
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