June 20, 2005

そんな店からは買いたくない

チーム・マイナス6%地球温暖化に歯止めをかけるための活動が行われています。


日本は、京都議定書で1990年の排出レベルに比べて、地球温暖化ガスを6%削減することを求められています。この目標を一人一人が行動することで、官民あげて実現することを目指す運動が、「みんなで止めよう温暖化/チーム・マイナス6%」というキャンペーンです。

その呼びかける内容については、チーム・マイナス6%のサイトを見ていただくとして、誰でも簡単に出来ることばかりです。私も既にチーム・マイナス6%に参加してますが、いま現在、参加者は4万人弱に達しているとアナウンスされています。

少しずつ増えてはいるようですが、参加者数の桁が1桁2桁少ないような気がします。まだまだこれから増えていくのでしょうが、その動きはにぶいようです。法人として参加することも出来ますが、まだ個人レベルでは広く浸透しているとは言えない段階です。

さて、ここでは具体的に6つのアクションを提案しています。どれも、やろうと思えば簡単に取り組めることです。果たしてこの呼びかけが、どのくらい実際の行動に移されるかが、本当は問題です。例えば、冷房は28度にしようとなっていますが、以前からも言われてきたことです。個人的には、冷房は体がだるくなることもあり、かなり前から実行しています。28度に設定するよりは、と冷房を止めて窓を開けることも少なくありません。

チーム・マイナス6%ところが、公共の場所などでは実際に守られていません。個人が28度を守っても、多くの人が集まるような場所では、ガンガン冷房しているというのも、どうなんでしょう。確かに設定が26度を超えると苦情が出るそうですし、商売上、仕方のない施設もあるのかも知れません。

しかし、私が一番疑問に思うのは、冷房の垂れ流しです。街なかを自転車で走っていても、一瞬涼しいことがあります。わざわざドアを開放して、冷気を道に流して集客しようとしているとしか思えない店があります。特にデパートなどに多い気がします。店内の設定温度も他より低いことは明らかです。

こういった店舗からは買わないようにしましょうと、もっとアピールしたらどうなんでしょうか。実際に不買運動にはつながらないとしても、企業は対策せざるを得ないでしょうから、効果が期待できます。単に冷房は28度にしましょうなどと、言い古されたお題目を唱えるだけでなく、もっと工夫すべきではないでしょうか。

チーム・マイナス6%ほかにも、例えば、過剰包装の商品は買わないなど、意識の高い個人に呼びかけるだけでなく、その呼びかけを、提供する側にもアピールすることにより、企業の自覚や危機感を高め、具体的な行動を促していけることもたくさんあるのでは、と思います。

逆に企業も、もっと積極的にこの機会を利用すべきでしょう。こういう運動に協力していることをPRすれば、企業イメージもアップしますし、光熱費や包装費用も節減できて一石二鳥です。このサイトを見てみるとわかりますが、地方自治体も、NPOも一般企業も、いつから参加したかわかるようになっています。

この辺は、うまい作戦だと思います。早いほうがイメージがいいのは間違いありません。他の会社が参加してから、あわてて参加したのも判ってしまいます。自分の会社や団体が心配になったら、早いところ確認したほうがいいかも知れません。いずれ参加せざるを得ないとするならば、早い方がベターです。




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この記事へのコメント
TBありがとうございます。
記事の内容、全くの同感です。
個人がどう頑張っても微々たる力にしかなれないのです。
どうせやるなら「会社ぐるみ」「地域ぐるみ」で取り組みたいものです。
エアコンも、元から冷房は28度設定までしか下げられないようになっていればいいのに。まあ、今それをやっても売れないでしょうけど(汗

キャンドルのほうもひっそり参加してますが、電気を消してろうそくで過ごすと、ココロも落ち着くからフシギです。
できることから、こつこつ頑張りたいですね。

また来ます。
Posted by ちたま at June 20, 2005 11:40
ちたまさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、個人の力は微々たるものでも、少しずつ広がって意識の高い人が増えてくれば、会社や地域にも波及していくと思います。出来ることから、ですね。
Posted by cycleroad at June 20, 2005 21:58
はじめまして。TBありがとうございました。
「チーム・マイナス6%」、私も参加しておりますが、一般企業の場合、なかなか難しい問題もあるのだろうなぁと思っています。
環境問題に配慮することそのものや、それによってイメージアップを図ることより、取引先(たとえば、過剰包装をやめる場合、売上げがダウンするはずの包装資材の納入業者やメーカー)に対する配慮の方がまだまだ重いのであろう…とか。
本気で環境問題に取り組むなら、行政が現実的なバックアップ(例えば、環境問題取り組んでいる企業に対する減税措置とか)をするなどの対策も必要ではないかと思います。
Posted by 六条 at June 20, 2005 23:53
六条さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なるほど、確かにそういう面もあると思います。簡単に参加できるというものではないでしょうね。
ただ、納入業者の売上げにまで配慮してくれる企業というのは、今どき少なくないですか。資本関係でもあれば別でしょうが。むしろ、乾いた雑巾を絞るではないですが、コストダウンが至上命題になっているところが大多数のような気がします。
包装資材にしても、資源を多く使うものが売上げに貢献するとは限らないのではないでしょうか。例えば最近の一部のPCの緩衝材などは、発砲スチロール成型をやめて、ダンボールを製品ごとに高度な技術により三次元に組み立てるなど、省資源、ゴミ減量、クッション性などを実現していますが、環境に配慮した包装材が必ずしも安いとは限らないようです。
確かに、減税や補助などの優遇や低利融資などは今もありますが、これらの立法措置は拡大する必要があるでしょうね。
私の考えには企業側の論理や視点が少なかったかもしれません。ご指摘ありがとうございます。
Posted by cycleroad at June 21, 2005 01:34
トラックバックありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
Posted by komach! at June 21, 2005 08:54
komach!さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。
Posted by cycleroad at June 21, 2005 20:38
私の会社も参加しています。
というか、前から夏場は背広、ネクタイは着用しなくても良い事になっていました。
営業さんはそういうわけにはいかず大変のようです。

あと、この運動をクールビズとかいって景気浮揚策に考える向きもあるようですが、
ネクタイを外したワイシャツ姿でいいので基本的には出費ゼロで
この運動は完結していいのではと思っています。
Posted by クロタマ at June 22, 2005 20:50
クロタマさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、基本的にはそれぞれの意志で参加する運動ですし、周りの目を意識したり強制されるものではないですね。感じ方に差もあります。自分の出来ることをやり、意識の低い企業から商品を買いたくなければ、自分が買わなければいいだけで、他に強制するものでもありません。そういった行動が積み重なっていけば自ずと結果が出るのでしょう。
Posted by cycleroad at June 23, 2005 00:59
はじめまして。
TB送らせて頂きました。
記事の内容、考え方に同感です。
垂れ流ししている店からは、買いたくなくなります。
企業ぐるみ、街ぐるみでこの問題に取り組んでもらいたいですね。
Posted by ふう at August 17, 2005 11:28
ふうさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ですよね。今どき、その無神経さにあきれるというか、お客がどう感じるか、どう見ているか、その辺を全く意識していない店もあると思います。
特に女性は寒すぎると感じることが多いと思いますが、女性に嫌われて小売業はやっていけるのでしょうか。
その店の方針ですが、私としては経営センスを疑いますね。一概には言えませんが、業績が芳しくない、頭打ちの業態、店舗が多いような気もします。
Posted by cycleroad at August 18, 2005 07:41
 
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