June 25, 2005

今までの無策は何だったのか

久しぶりにいいニュースです。読売新聞の報じたところによれば、東京圏の大気汚染は驚くような速さで改善しているそうです。


読売新聞のサイトから、ニュースを引用します。


東京の大気急速に改善、SPMの環境基準達成率97%

東京都の大気測定で、ディーゼル車から排出される浮遊粒子状物質(SPM)が、2004年度、都内の幹線道沿いに設置された排ガス測定局の97%で、国の環境基準を達成したことが24日、わかった。前年度の12%から急速な飛躍を見せており、地方を含む全国の達成率77%(03年度)も上回った。1984年度からの観測開始以来、東京の大気が浄化したと認められるレベルに達したのは初めて。SPMは、ぜんそくや肺がん、花粉症などの原因とされる。

都は交通量の多い国道や交差点など34か所に測定局を設置。国が示す環境基準は大気1立方メートルのうち0・1ミリ・グラム以下で、都はこれを何地点で満たしたかを毎年、発表している。都によると、04年度は34か所のうち、「環状7号線・松原橋」(大田区)の測定局を除く33か所で達成。03年度は4か所だけだった。01、02年度は達成はゼロだった。環境省によると、全国には都を含め、390か所に測定局が置かれているが、03年度の達成率は77%。さらに首都圏と中京、阪神などの都市部の測定局に限ると、62%に低下する。

これに比べても、都の04年度の達成率は極めて高い。首都圏の4都県は03年10月、SPMの排出を抑制するため、微粒子除去装置の装着を義務づけたディーゼル車規制をスタートさせており、都ではその効果が表れたとみている。都環境局は「昨夏は猛暑で、SPMを地表にためる要因となる光化学スモッグが多発していたのに、これだけ改善したのは驚きだ」としている。(2005年6月24日)


東京都のDPF装着を義務づけたディーゼル車規制の結果が出たと言うことのようです。三井物産のデータ捏造による詐欺事件などでも話題になりましたが、発覚していなかったら、当然この結果は得られなかったのでしょう。それにしても、01年、02年度に0%だったのが、03年度12%、04年度97%というのも急速な改善です。

都と共にディーゼル規制を行っている神奈川、千葉、埼玉の3県でも改善してます。神奈川では、02年度23%、03年度50%、04年度は90%以上になる見込み、千葉では、02年度30%弱、03年度約70%、04年度は100%の見込み、埼玉では、04年度暫定77%だそうです。

喘息や花粉症などで悩む人には朗報でしょう。呼吸器疾患全体も、将来減っていく可能性があります。もちろん我々自転車乗りにとっても、大変いいニュースです。都内などを一日走り回りますと、顔や鼻の中など、すすっぽくなっていましたが、改善されていくことでしょう。

これは石原慎太郎都知事のおかげと言っていいと思います。様々な問題発言や、最近では副知事の問題など、批判する声もあるとは思いますが、この件についての功績は認められるべきでしょう。テレビで都知事が振って見せていた500mlのペットボトルが印象に残っている人も多いと思います。

1日に、そのペットボトル12万本という膨大なススの量を聞いて驚いた人も多かったはずですが、実質2年も経たずに、激減したようです。それにしても、こんなに劇的に改善するとは、今までの政治や行政は何をやっていたのでしょうか。都だけでなく国も。石原都知事は何とコメントするでしょうか。

実は、このディーゼル規制ですが、都知事本人や息子さんの石原伸晃元国交大臣が長年花粉症に悩まされていたことも関係するようですが、何より、お孫さんの喘息が大きな動機になったという話です。よく探すと石原伸晃議員のサイトにもそう書いてあります。

これを私憤というかどうかはともかく、特に大気汚染の問題に大きな意欲を燃やしていたのは間違いないようです。やはり政治家と言えども人の子ですから、自ら実感として感じていることに関しては、より熱が入るのは当然と言えば当然と言えるでしょう。

ところで、このブログを見てる方、又はそのお友達に、どなたか石原慎太郎都知事か、伸晃議員か、そのお子さんの知り合いはいらっしゃらないでしょうか。もし、いらっしゃったら、無理やりにでも趣味で自転車に乗せて、夢中になるくらいまで、引き込んでもらえませんか(笑)。




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