June 29, 2005

前傾姿勢で体重を分散させる

ケガした後のブッシュ大統領アメリカのブッシュ大統領が、エクササイズのため、自宅の牧場などでマウンテンバイクに乗っているとマスコミが時々報道します。去年コケて顔に傷を作ったのを覚えてらっしゃる方もあるでしょう。


スペシャライズド話は変わりますが、昨日も取り上げたお尻の痛みについて少し補足します。スポーツ系の自転車は、シティサイクルに比べると、かなりサドルの位置が高く、乗車姿勢が前傾になります。これも実は、結果的に大きな痛み対策になっています。

試しにママチャリで長時間サイクリングするとわかりますが、本当はサドルにどっかり腰をおろす形の方が、お尻が痛くなるものなのです。サドル自体がやわらかい分、軽減されるので分かりにくいですが、前傾姿勢になると、体重がお尻と手に分散されるので、お尻の痛みはかなり軽減されることになります。

最初は慣れないので、前掲姿勢自体が苦しいかもしれません。でも慣れれば一番合理的な姿勢で、一番楽であることがわかります。空気抵抗の問題もありますが、長い時間、長い距離を走るツール・ド・フランスなどのレースの様子を見ても、誰一人ママチャリスタイルで乗っている選手はいません(笑)。

モンベル メッシュただ逆に、最初は今までより体重がかかる分、手が痛いかもしれません。これには、グローブが効果的です。専用のグローブも様々なタイプがありますが、手のひらの部分にパッドが入っているものだと、手の痛みも大きく軽減されるでしょう。

手の痛みを軽減する以外にも、地面からの衝撃の吸収したり、汗で手がすべるのを防いだり、転倒時に手を擦りむくのを防いだり、もちろん寒さから防護したり、いろいろな面で意味があると思います。私も、必ずグローブをはめていますので、むしろ素手だと違和感があるくらいです。

昨日お勧めしたサドルの交換は、痛みの問題だけでなく、股間が蒸れるのを防ぐメリットもあります。骨盤にあったサドルのほうが疲れにくいこともあるので、交換も悪くない選択肢だと思います。ただ、慣れの問題で、前傾姿勢に慣れる頃には痛みも気にならなくなっているかもしれません。

その意味では、サドルの交換は、しばらく様子を見てからでもいいでしょう。極端な話、今まで愛用していたママチャリのサドルをしばらく取り付けておく、という手もあります。でもグローブは、上記のように怪我防止などの面もあるので、早いうちから習慣にしてもいいのではないでしょうか。

モンベルさてブッシュ大統領ですが、やはりアメリカ生まれのMTBに乗っているようです。ただアメリカの歴代大統領は、イメージ戦略や健康をアピールするためなどの政治的な理由で、ジョギングや水泳など、必ず何らかのスポーツをします。大統領選の段階からスポーツマンであることを強くアピールのがセオリーになっています。

よって、必ずしもブッシュ大統領がバイク好きとは限らず、政治的なアピールである可能性もあります。冒頭のブッシュ大統領の怪我の後の写真を見ますと、顔(!)だけでなく、手のひらにもずいぶん傷があります。彼はグローブしてないのかも知れません。




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