知らないうちに進む進化の形


ふだんロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツ系の自転車に乗っている方は、私を含め、いわゆるママチャリについては、あまり詳しくないと思います。
昨日の
ママチャリ耐久レースの話の中に、レギュレーション、すなわち出場車輌の規定の関係から、「ママチャリの定義」という言葉が出てきました。レースは別としてママチャリの定義、市販のママチャリに分類される用件とは何だろうかと考えてみました。
一般的には、スカートでも乗れるよう配慮されたフレームで、アップかセミアップのハンドルも多く、アップライトな乗車姿勢も特徴です。一般的にサスペンションは無く、ロード車に比べて太いタイヤで英式バルブのチューブ、素材はアルミかハイテン鋼、といったところでしょうか。頑丈ですが重いのも特徴です。
ハンドルの前にカゴ。チェーンカバー、前後の泥除け、荷台といった装備も一般的です。スタンド、ヘッドライト、ベル、カギ、反射板も最初からついています。バネ付きでクッションの大きなサドル、ドレスガードと呼ばれる、スカートが後輪に巻き込まれないようにするものもついていたりします。
考えてみれば、フル装備です。およそ必要と思われるものは全てついています。さらに、バックミラーや
チャイルドシート、
寒い時用のハンドルカバー、
ポリカーボネイト製の風防、
さすべえや、
かさホルダーまで付けることが出来ます。
子供を乗せるために特化したママチャリなんかもあります。さすが、全体の台数で言えば圧倒的に多いだけあって、
ひったくり防止ネットなどの関連商品、アイデア商品なども、多々発売されています。
そんなママチャリですが、メーカーのサイトなどを見ると、知らないうちにずいぶん変わってきているようです。内装式の変速機も進化してますし、ベルトドライブやシャフトドライブで、チェーンのないタイプもあります。チェーンの錆びや変速ギアのトラブルから開放されるわけです。装備も進化してます。
以前にも取り上げましたが、ハブダイナモ式で、自動点灯するライトもお馴染みになってきました。


ニュースにもなった発明品で、タイヤの空気を走行しながら自動で充填するバルブ、簡単にハンドルを固定する機構、ワンタッチで前後輪を同時にロックする錠前などもあります。さらに自動変速装置というところにまで及びんでいます。
太陽電池式のランプ、UVカットの風防、ミラー付きベル、スタンドと連動してサドルを乗れない形にロックする鍵、スタンドを立てればハンドルがロックされる機構。そして、もはや自転車のカテゴリーにすらなっている電動アシスト機構と、新しい機能も目白押しです。
もちろん、誰もが必要な機能ばかりとは限りませんが、ママチャリの進化という点については、本当に目を見張るものがあります。私が疎いということもあるでしょうが、マンションの防犯用の高級キーかと見まごうような、ピッキング対策の自転車用ディンプルキー(!)まであるのには驚きます。
なかでも私が一番驚いたのは、前カゴこそついてないものの、泥除けやチェーンカバーのついた普通のママチャリなのに、重さが9.7キロ(!)というものまであることです。しかも、ほかより多少高いかもしれませんが、普通のママチャリの値段です。
普通のママチャリの半分の重さです。軽いものもあるだろうな、とは思っていましたが、正直ここまでとは驚きました。私が知らなかっただけで、もはや当たり前のレベルなのかも知れません。有名自転車メーカーには、ドレスガードまでついているママチャリなのに、スポーツ車に分類されているものまであります。
今回たまたまママチャリに注目して調べただけですので、まだまだ知らないこともありそうです。私も含め、スポーツ系の自転車に乗っている方は知らない方が多いと思いますが、ママチャリに対する認識を少し改めるべきなのかもしれません。
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Posted by cycleroad at 08:30│
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でも、軽いママチャリのカタログスペック上の重量って、「基本装備」での重量だったりしませんか?
カゴなし、キャリアなし、ドロヨケなし、スタンドなしの重量。それらを全部足したら、結局、そんなに軽くなかったりする ;_;)。
toshさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、カタログのウソではないですが、見せかけはありますね。もう一度見直してみましたが、私が見たのは、ブリヂストンのウルトラスーパーライトというやつです。
カタログでは、総重量10.2kg/基本重量9.7kgとなっていますね。基本重量とは、スタンド・錠前・ベル・リフレクターを除いたときの重量、となっています。もともと前カゴはついてないタイプです。10.2ですね、実際は。
カゴはないですが、ドロヨケ、スタンドつけて、たぶん10.2kgなんではないでしょうか。売り文句としては、一般の半分の軽さと書いてあります。10.2kgでも、ママチャリにしては十分軽いですよね。
TBありがとうございました。
ママチャリに関わらず、一般的に成りつつ有る、ハブダイナモ。これいいですよね〜。自分の「ゴミ」改造パパチャリには無理(そこまで金使えない)ですが。もしも、ハブダイナモ付きの「粗大ごみ」を発見したら、頑張って再改造して、最強のゴミパパチャリにします。
unclemacさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですよね、私も使ってはいませんが、重くもならないみたいですし、最近オートライトと共に増えてきているみたいです。部品の再利用も、もっと普及するといいですね。
ママチャリには、致命的な欠点があります。
僕に合うサイズがないことです。僕は、身長が178cmありますので、普通のママチャリでは小さすぎるのです。
hskwpanさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
一部の小径車もそうですが、トップチューブ方向の長さが短く感じるのは確かでしょうね。サイズやステムなどの部品も選べないですし..。私も、たまにママチャリに乗るとそう思います。
最近の日本人の平均身長から言っても、メーカーは178センチも当然想定していると思いますが、ふだんスポーツ系の自転車に乗っていると、ママチャリはアップライトな乗車姿勢ということもあって、余計小さく感じるというのもあるかも知れませんね。
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