August 21, 2005

これが無ければ落ち着かない

自転車に乗る時、ヘルメットをかぶる人は、まだまだ少ないのが実態です。


自転車の場合は、法令で決められている訳ではありませんから自己責任の世界ですが、なぜ、かぶらない人が多いのでしょうか。スポーツ系の自転車でも、かぶらない人は少なくありません。実際、かぶるべきと思っていない人も多いのではないでしょうか。

頭からつま先まで、ビシッと決めたサイクリストは別として、全体としてみれば、ヘルメット姿の人をあまり街でも見かけないのは確かです。特に始めたばかりの人は、それで全く考えもしなかったという人も多いようです。

基本的には本人が判断することなので、ヘルメットの着用を声高に叫ぶつもりはありません。私も正直言って、近所なら、かぶらないこともあります。しかし、かぶった方が安全なことも間違いありません。

遅い速度でも、危険は潜んでいます。実際に私も経験したことがあります。たまたま遅い速度で走行中でしたが、子供が飛び出してきて、反射的によけましたが転倒は避けられませんでした。幸い頭部にケガは負いませんでしたが、ジャージは破れ、サングラスは折れて吹っ飛びました。

安全を確認しないで飛び出してくる自転車に、ヒヤリとした経験もあると思いますが、出会い頭ばかりではありません。後輪は滑っても大丈夫な場合が多いですが、前輪が急にパンクするなどしてコントロールを失うと、落車する危険性があります。穴が開いていたりして、絵に描いたように前方宙返りすることだって十分ありえます。無論打ち所が悪ければ、重大な結果を招きかねません。

この辺りのリスクをどう考えるかなのでしょうけど、充分わかっていてもかぶらない人はいます。基本的に、なんとなく自分は大丈夫だろうと思ってしまう人が多いようです。地震でも、交通事故でもなんでもそうですが、実際にその状況に遭わないと、なかなか実感できないことは多いと言えるでしょう。

オートバイの場合は、法令で決まっているわけですが、格好がいいと思っているのか、あごヒモを首にかけて肩に背負っているだけで、ほとんどかぶっていない人もよく見ます。事故を起こした時のため、自分の為なのにとも思いますが、当人には、いろいろ理由があるのでしょう。

ヘルメットかぶってますか?自転車の場合でも、髪型が崩れる、停めた後に持って歩くのが面倒、うっとうしい、蒸れる、いろいろ理由はあると思います。もう一つ大きな理由は、似合わないからではないでしょうか。

どこで読んだか忘れてしまいましたが、日本人の自転車に乗る人のうち、自分のヘルメット姿が似合うと思う人は3%以下だったという調査がありました。一般的に日本人は頭が大きいのでしょうか、確かに私も似合わないと思ってます(笑)。

今年、クールビズで話題になっていますが、スーツと比べてみましょう。スーツの場合、似合うと思えば暑くてもスーツを着ていく人は多いですし、習慣だからというのもあります。人に会うとき失礼だとか、着ないと落ち着かないという人もいるでしょう。着てないと周囲から浮いてしまうという感覚もあります。着てないのは格好が悪い、似合わないと思っている人も多いわけです。

やはり、「習慣」と「似合う」がカギだと思います。かぶらないと落ち着かない位になれば定着するでしょう。そのためには、もっと日本人に似合うヘルメットがデザインされる必要もありそうです。洋服などの流行とはまた違うでしょうが、思わずかぶりたくなるデザインとか、多くの人がかぶり始めるヒット商品が出ると違うかもしれません。

地域によっては、小中学生が全部同じデザインのヘルメットをかぶっているところがあります。学校で義務付けているので習慣になっていても、その後義務がなくなるとかぶらなくなってしまいます。この場合もデザインが問題のようです。一般用も似たようなヘルメットばかりで種類も少なく、自分に似合うヘルメットという消費者の選択の余地が乏しいのも事実です。

安全のためには大事なことなのですが、意に沿わないヘルメット着用を強制されても、自転車に乗る楽しさ、自由度が減じられてしまいます。自転車自体、敬遠されてしまうかもしれません。もっと、多くの人に似合う、自分から欲しくなるようなヘルメットが出てきて欲しいところです。



サーバーが重いの何のと文句言っていたら、なんだか自分のパソコンの調子まで悪くなってきました。パソコンの調子が悪いだけで、気分がスカッとしませんね。
 

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この記事へのコメント
ほんと、自転車に乗る場合ヘルメットは大事ですよね。私もレースの落車で頭を打ったのですが、ヘルメットに助けられた経験があります。車のシートベルトと同様、ヘルメットをかぶらないと落ち着かないですね。子供にもかぶせています。結構気に入っているようですよ。
Posted by し〜まこちゃん at August 22, 2005 00:40
し〜まこちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、習慣ですね。なかなかかぶろうとしない人も多いですが、何かあってから、かぶっておけばと後悔しないよう出来ればかぶっておきたいですよね。
Posted by cycleroad at August 23, 2005 11:29
こんにちは。トラックバックありがとうございました。
どうにも使い方が良く理解できておらず。コメントを
させていただくことにしました。

賛否両論ありますが、ヘルメットは命綱ですよね。
私もOGKのアレクレスをかぶっていた時はまだしも、
今のReevuは少し恥ずかしいかなと思ったりします。
ですが、実際後ろが見える安全性と実用性を考えると
見た目など何も気にならなくなりました。
なぜ、生産中止になったのか疑問です。

話がそれましたが、また読ませていただきます。
Posted by nori at September 08, 2005 12:59
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
最終的には自己責任の問題でしょうが、欧米のようにスポーツととらえる意識が薄いこともあって、なかなか装着率は上がりませんね。
そうですか、Reevuをお使いですか。ちょうど8月24日の記事に載せてたのですが、生産中止になったとは知りませんでした。私もすでに別のヘルメットを2つも持っているので買いはしませんでしたが、意欲的な商品なだけに残念な気がしますね。ありがとうございます、またお越しください。
Posted by cycleroad at September 08, 2005 18:57
自転車関係(のブログ)には、的ハズレやもしれませんが。
ろりこん堂は、自転車で《四輪ラリーのヘルメット》をかぶって走ってます。
自転車用のように熱を逃がす穴がなく、
暑いときからだを動かすと、熱がこもります。でも、
内装が汗を吸い取る素材になっていて、
いちいち汗を拭かなくていいのは、都合がいいです。
ひさしが大きいのもまた、都合がいいです。

《バリバリ体育会系》の超ハデなジャージに、
四輪ラリーのヘルメットで自転車に乗るのは、確かに目立ちすぎです。
でも、そういう格好している自分の写真を、あえて
ネット上にアップしたのは“自転車にもヘルメットを”という
考えがふくまれていたりするのです。


Posted by ろりこん堂 at October 02, 2005 14:03
ろりこん堂さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
写真、拝見しました。ダウンヒル系ならマウンテンバイク用のフルフェイス型のヘルメットをかぶりますから、そんなに目立つかなと思いましたが、やはりインパクトありますね(笑)。
私はオートバイに乗っていた十代の頃以来、フルフェイスやジェット型のヘルメットをかぶっていないので知りませんでしたが、最近は内装部が取り外せて洗えるものもあるんですね。汗取りにもなるというわけですか。
暑いですけど、ヘルメット脱いだときは気持ちいいんですよね。
なるほど目立ちますし、メッセージ性は高いですね。ただ重かったり、視界が狭かったりして乗りにくいことはないですか?
Posted by cycleroad at October 02, 2005 20:59
こちらこそ、コメントへのレスありがとうございます。
“Cure”入口の青いadidasジャージは、たしかにインパクトがあります…と自分で書きたくなるくらいです。
“ひろしま男子駅伝”前日に必ずNHK広島でひらかれる、
郷土食イベントへこのadidasジャージ着て行ったら、
みごとに陸上部員さんとカンちがいされてしまいました。
そのときろりこん堂は、ドギモ抜かされました。
既製品でこれだけのもの(インパクト)がありますから、
特注品ジャージは、もっとインパクトあるものなんでしょう。

陸上だの体操だのテニス選手が、競技中ではなく
《ウォームアップのとき限定》で着るジャージの、ホントカッコイイこと。
“安全装備”というよりは、“ジャージのインパクトを倍増させる帽子”。
重さ、視界のせまさも気にならなくなってまいります。
Posted by ろりこん堂 at October 03, 2005 00:23
ろりこん堂さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なるほど、ジャージがお好きなんですね。そのジャージとセットということですか。
私も、ジーパンで乗るくらいならジャージの方が動きやすいし、お勧めだと思いますね。
もちろん、サイクルジャージやレーパンなども、好き好きはあると思いますが、機能的に出来てると思います。サイクルジャージや派手な色のスポーツウェアは、敬遠される方もいますが、自転車に乗ってるぶんにはおかしくないですよね。安全の為に目立つ色を着ることも重要だと思いますし。
Posted by cycleroad at October 04, 2005 07:15
まだ書き足りなかったんで、もうひとこと。
ろりこん堂は小さい時分から、オートバイのジェットヘルが
好きでたまりませんでした。これでふつうだったら
オートバイに乗ることを考えるんでしょうけど、
ろりこん堂はちがいます。《特撮っぽい格好》したかった、
言い換えれば《コスプレ趣味》の方向に行ってしまっていたのです。
コスプレのヒントはどこから出てきていたのだろうか?
特撮は当然ですし、航空ショーの映像も結構観ていましたし、
ふたむかしまえは熱気球で《オートバイのヘルメットにジャージ》で
飛ぶことが常識だったようですし。

こうして書いていると、《自転車で目立つ服装》のヒントが
まだまだ出てきそうな気がします。
Posted by ろりこん堂 at October 20, 2005 19:55
ろりこん堂さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
特撮と言いますと、円谷プロの系統ですね。確かに、子供の頃は、ああいうヒーローや戦隊のかぶっているヘルメットは格好よく見えますね。今もあるかもしれませんが、ヒーローもののロゴの入った自転車が欲しい子供も多かった気がします。
熱気球にヘルメットにジャージですか。言われてみれば、そんな気もします。ジェットヘルや半キャップ型は、オートバイに乗るときでも、視野が広くて軽いので便利ですね。
なるほどコスプレですか。最近、いろんなイベントもあるようで時々見かけますね。秋葉原とかでも。元ネタがわからないと何の格好かわからないものもありますが、確かに目立つことは間違いないですね。
Posted by cycleroad at October 21, 2005 07:28
 
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