August 24, 2005

安全に役立つブレイクスルー

リアビューヘルメットこの写真のヘルメット、リアビューヘルメットです。


なんと、後ろを振り返らなくても、後方確認できるというユニークなヘルメットです。私も偶然ショップの店頭で見かけたことがあり、少なくとも一年くらい前から売っていたと思いますので、ご存知の方もあるかもしれません。

リアの見え方リアビューヘルメット

構造的には、バックミラーがヘルメットのつばの部分に内蔵された形になっています。どの程度実用的で、どのくらい売れているのか知りませんが、今までにないアイデアを取り込んで、新しい提案をしていることについては、意欲的で評価できます。

考えてみれば、もっとほかにも、新しいヘルメットのアイデアは出せそうです。例えば、トランシーバー内臓ヘルメット。走行しながら、一緒に走行している人と連絡が出来ます。同じように、携帯電話を装着できるハンズフリー型ヘルメットとか。

ハンズフリーでも注意が散漫になり危険度が増すので、本当は走行しながら携帯電話を使うのは感心しません。クルマの運転で禁止されているのと同じことで、出来れば停止して会話すべきです。しかし、それでも使う人はいるわけで、どうせ使うなら、クルマと同じでハンズフリーにした方が安全です。

やはり危険ですので感心しませんが、同じ意味からなら、iPodを装着できるヘルメットもアリかもしれません。音楽を聴きながらも、周囲の音が聞こえやすくなっていれば、さらにベターです。大した発電量は期待できないでしょうが、ヘルメットの表面に太陽電池をつけて、ソーラー発電なんていうのも考えられます。

主に日焼けを気にする女性向けの、UVカットカウル付き、日よけ防止型ヘルメットなんてのも人気が出る可能性があります。日傘をさして自転車に乗る必要がなくなりますし、麦藁帽子と違って完全に紫外線をカットし、下からの照り返しも防げ、顔面のケガからも守ります、となれば売れるかも知れません。

バックミラーの代わりに、内蔵されたナビの画面が表示されるヘルメットだって、今の技術なら出来そうです。音声案内付とか、途中、局地的な気象情報もキャッチしてくれて、夕立を避けられたりしたら、さらに便利そうです。市場との兼ね合いがあるでしょうから、マーケティング的にどうかは別の問題ですが、まだ、いくらでもアイデアは考えられそうです。先日もヘルメットの話については書きましたが、デザインだって、斬新で魅力的なものが出てきて欲しいところです。

子供用には、キャラクターが入ったり、色がカラフルだったり、かなりいろいろなバリエーションがあります。子供にかぶってもらおう、気に入られて買ってもらおうと、いろいろな工夫もされています。最近子供の転落事故の多発などが注目されて、ヘルメット着用義務の法制化の動きもあり、子供用ヘルメットの市場が注目され、期待できることもあるのでしょう。それに比べると成人用のヘルメットは沈滞気味です。

いろいろ便利な機能を取り込んだアイデアヘルメットや、デザイン的に優れてお洒落でかぶりたくなるようなものなど、新しいヘルメットが発売されてヒットすれば、自転車に乗る人のわりにヘルメットをかぶる人が少ないだけに、爆発的に売れないとも限りません。シェアだって断トツに取れるでしょう。もちろん海外市場だって膨大です。

そう考えると、もっとチャレンジする企業が出てきてもよさそうなものです。結果としてヘルメット着用率が上がれば、ケガや死亡事故も減って大きな社会貢献にもなります。ヘルメット専業メーカーでなくても、チャレンジする会社の出現を期待したいところです。



うちの会社は関係ないと考えている方こそが、異業種参入で、全く新しいタイプのヘルメットが出来る可能性があって面白いと思うのですが、いかがでしょう?
 

このエントリーをはてなブックマークに追加

 デル株式会社


Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。



 楽天トラベル






この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
リアビューヘルメット使っています。
アイデアはすごい良いんですが,若干実用性には欠けます。
 1) 視界が狭い,後方を見る為の角度が固定
 2) 後方確認中は上目遣いになって前方をあまり見なくなる
 3) 走行中は視界がゆれてのんびり見てられない
結局,普通にバックミラーをとっつけて使っています。
Posted by むらかみ at August 28, 2005 18:29
むらかみさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おお、使っておられますか。なるほど、やはり使っている方でないとわからない部分がありますね。
バックミラーでも死角が出来るので、目視しろという人もいますし、人によって感じ方が多少違う部分もあるのかもしれませんが、もし検討されている方がいたら、参考になりますね。
なかなか、かぶって試し乗りは出来ませんので、有益な情報、ありがとうございます。
Posted by cycleroad at August 29, 2005 14:38
先程はコメントへのご回答有難うございました。早速愛用者としてコメントを…
○安全性
理由としまして、殆ど頭を動かさなくて済む事です。振り向き時の前方死角を無くし、振り向いた事で少しでも頭が出るリスクを減らせます。また、バックミラーでは角度が限られますが、リアビューは後方全体が認識でき、突如迫ってくる車、指示器を出して左折しようとするトラック等を早めに確認、回避できます。
○見え方
後方を見るのはコツが要りますが、慣れますと前方後方を同時に認識出来ます。
○意外な利点
メット前方突出の為、雨天時の雨避けになってくれます。ミラー付き形状の特権ですね。
○マイナス点
暗いと見えにくい点と、ミラーの汚れが取れにくい点です。

現在では扱っているお店も僅かですが、自転車通勤をされている方は買われて損はありません。私自身、今使っているものが壊れたら、通勤が不安になりそうです。
Posted by nori at September 08, 2005 21:36
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
こちらこそ、実際に愛用中の方にコメントしていただき、ありがたいです。
なるほど、やはり使っていないとわからないことばかりです。慣れると、普通のヘルメットに戻れないということのようですね。確かに、通勤などで後方確認のため、振り返る回数が多いとき、首も痛くならず楽そうです。
製造中止だそうですが、新バージョンになって新たに発売されるといいですね。
Posted by cycleroad at September 09, 2005 06:24
 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)