ニューヨークに来てまず最初に感じたのは、とめられている自転車が東京と比べ、とても少ないことです。
昨日と今日で、住宅街も含めてあちこち歩きましたが、どこへ行っても少ないです。東京のように駅前に放置自転車が溢れているという光景は見られません。なぜなのでしょうか。
東京であれば、とめてあってもよさそうな場所でも、このように全くありません。
撤去したばかり、ということでもなさそうです。そうであれば、またすぐに溢れていきそうですが、そんな気配もありません。
もちろん全くないわけではありません。地区にもよりますが、下のようにダウンタウンの地下鉄駅前でも意外なほど少ないです。
もちろん、私は住んでいるわけではないので、ニューヨーク市の行政とかの事情はわかりません。でも歩いていると、すぐに一つの事実に気づきます。
全くとめられていないところもありますが、
こういった支柱の元にとめられていることが多いです。
よく見ると、厳重に鎖でつながれています。
黒いカバーの下は、やはり太い鎖です。チェーンなんてものじゃありません。
何重にも厳重につながれています。すなわち、盗難が非常に多いのだと推測されます。
ですから、鎖でつなぐ支柱などがないと、とめないのです。
スタンドのない自転車も多いようですが、あっても日本のようにどこでも自立させて、簡単なカギをかけるだけ、という光景は全く目にしません。それと、ガードレールがない場所がほとんどなので、どこでもとめるわけにはいかないようです。
ガードレールがないところは、日本のように自立させて、どこにもつながない場合でも、心理的にとめにくいような気もします。
サドルにもチェーンをつけている用心深い人も多いようです。
日本の捨てられている自転車より古そうなものでも、厳重です。
前後輪だけ盗まれることもあるのでしょう。
こういった駐輪用の支柱が設置されている場所もあります。
こちらはM字型です。
たてにすれば3〜5台はとめられそうです。
このように多くとめてある場所は、むしろあまり見ません。
観光名所でもあるグランドセントラル駅です。
この大きな駅の近くでも、自転車は、ほとんどとめてありません。
以前にも書きました、例のU字型ロックも多く見かけます。
きちんと前輪をはずしてとめてあるのも、前輪盗難防止なのでしょう。けっこう見ます。
こんな細い(細く見えてしまう)ワイヤー錠は、ほとんど目にしませんでした。
日本でもよくありますが、サドルを雨に濡らさないためのビニールのようです。
ご覧のように、サドルを盗まれているのも、たまにあります。
油断したのでしょうか。
サドル以外は完璧だったようですが..。もしかしたら、持って歩いているのでしょうか。
当然、鎖やチェーンは重いですので、置いておく人もいるでしょうが、1箇所にとめるとは限らないので、あまりチェーンの放置は見かけませんでした。
この方のようにハンドルにつけるなどして、やはり携帯するしかないようです。
この公園で休んでいる男性もよく見ると、
ハンドルにチェーンを巻いています。極めつけは、下の女性です。
肩から鎖を体に巻きつけ、ワイルドです(笑)。もちろん振り回して武器にするワケではなく、明らかに自転車用でしょう。こうして見てくると、ニューヨークのサイクリストって、盗難対策だけでも結構たいへんそうです。
時差ぼけで、夜中でも眠くない分、寝不足気味です。朝晩は涼しいのですが、日差しは結構強くて日焼けしそうです。なんだか、昨日今日と、自転車ばかり写真に取ってる変な日本人がいると通報されないといいのですが..(笑)。