
ニューヨークでは、東京とは明らかに違う部分があります。
もちろん景色も何も違うので、特に言われなければ気づかない人がほとんどかもしれません。ニューヨークに来て、特に自転車に注目する人も少ないでしょうから、今まであまり聞いたことがありませんでしたが、ニューヨークは東京などと比べて、明らかに自転車に乗ってる人が少ないのです。
放置自転車が少ないことは、盗難との関係もあるのでしょう、
先日も書きました。しかし街で走っている自転車がそもそも、東京より断然少ないのは明らかです。全体として少ないので、かえって上のような、スポーツ系の自転車が目立ちます。
ヘルメットをかぶっている人の割合も、とても高いようです。
もちろん、スポーティーな格好の人ばかりではありませんが、ロードバイクやマウンテンバイクなどの、スポーツ系の自転車に乗っている人の割合が非常に高く感じます。
女性も、スポーティーな感じの人が目立ちます。
よく見ると普通の実用的な自転車の人もいますが、ヘルメットをかぶっている人は女性でも多いようです。
こういったBMX系の自転車に乗っている、ポップな感じの若者も少なくありません。
BMX系に限らず、自転車に乗っている人は、若い人の割合が非常に高く感じられます。
もちろん、服装も含めて、いろいろな人がいます。
スポーツ系でない人もいます。
印象としては、マウンテンバイクの割合が高い気がします。さすがアメリカ発祥のバイクです。
通勤と思われる人なども、普通にMTBに乗っています。
配達などに使うのでしょう。業務に使っていると思われるような自転車も、マウンテンバイクにかごがつけられたりしています。格好はともかくとして..。
実用車に乗っている人も、いないわけではありません。もうお気づきかもしれませんが、日本のいわゆるママチャリに乗っている人がいないのです。ママチャリに似ている自転車も無いではないですが、いわゆるママチャリに乗った年配の人が皆無なのです。
言ってみれば、東京の自転車のうち、ママチャリを全部排除したら、ニューヨークのような感じになるでしょう。そう考えると、いかにスッキリして見えるか、おわかりいただけると思います。冒頭で私が書いた、自転車に乗っている人が少なく見える原因は、ママチャリが一切見られないからなのです。
言い方は失礼ですが、ママチャリで、あまり慣れていないだろうと思われる、ヨロヨロ乗っている方は、まず見ません。そもそも、ある程度の年配以上の方は、ほとんど走っていません。これは、当然、アメリカがクルマ社会だということも関係しているでしょう。
アメリカ人は、近くても車を使いますし、ニュージャージーやクィーンズなど、マンハッタン島以外から通勤している人は、ほとんどクルマか地下鉄なのでしょう。高齢の方は自転車に乗らないようです。そもそも必要なくて、自転車に乗れない人も多いのかもしれません。ニューヨークなどの都市部でなければ乗らない人も多いのでしょう。
それから、日本でよく見かける、子供を乗せた人にもお目にかかりません。禁止されているのかもしれません。
唯一見たのは、この方でした。
普通に配達などに使っているような方もいれば、
旅をしているように見える人もいます。
スポーティーな格好をして乗っている人も多いです。
アメリカの英雄、ご存知ツール・ド・フランス前人未到の7連覇の、ランス・アームストロングの人気もあるのでしょう。
ところで、この標識です。バイクレーンが設けてある道路もあります。
よく見ると、中央より少し左下に標識が見えています。
この二重線のようにも見える、ラインの間がバイクレーンです。狭いです。一応、一通のようですので、自転車同士が対面通行することはないとのことなのでしょう。実際には、どう見ても一方通行は守られていません。
このようなレーンのある道路は一部です。
すぐ終わってしまう場所もあります。
あったとしても、関係なく走行している人も少なくありません。
こちらでは、左右逆なので右側通行ですが、端に寄っていない人を多く見かけます。
この人などは、クルマより中央を走っています。
ニューヨーク市街は、太い通りでもクルマが一通の場合も多いので、左側を走ったり、ほとんど秩序らしきものが見られない感じです。
クルマの一通を逆走するのも普通のようです。
スピードも速く、クルマと同じ流れに乗って走行している人が多い感じです。
もちろん危険はたくさんあります。
人の間も縫うように走っています。
この方など、赤信号を完全無視しています。こちらでは、赤信号でもクルマが来なければ無視しますが、交差するクルマが流れているのに、その間隙を縫っています。クルマの方も、慣れたものでクラクションも鳴らしません。
見ていると、ちょっと信じられませんが、この女性も抜けられると見るや、こともなげに赤信号で横切りました。もちろん、こんな人ばかりではないですが..。
もう一つ、自転車が少なく見える大きな理由は、歩道を走る自転車が全くと言っていいほど、いません。歩行者は安心して歩けます。自転車は完全に車道を走行しています。高齢の方など、車道走行の自信のない方が乗らないのも、自転車が少ない理由なのでしょう。
稀に、このような方がいますが、ニューヨークに来たばかりの外国人や、観光客かも知れません。
ここは、ハーレム地区です。にらまれてしまいました。明らかに確信犯です。しかし、これらは例外中の例外です。歩道走行する人は非常に稀れです。
公園への乗り入れも固く禁止されているそうです。でも、けっこう検挙されて裁判所へ出頭するハメになる人も多いと言います。取り締まりは厳しいようです。
自転車以外で、スケーターもいます。やはり必ず車道を走っています。なかなか、とっさにシャッターを切れないので、うまく撮れた写真がないのですが、時々、当たり前のように街中を走っていました。
こちらでは、普通の交通手段といった感じなのかもしれません。
朝晩、日陰では涼しいのですが、なんと言っても暑いのは地下鉄の駅です。信じられないくらい暑いです。ムッとしてますが、みな黙々と電車を待っています。地下鉄が暑いのは当たり前なのでしょう。東京に来たらビックリするだろうな。