ConferenceBike、すなわち会議用自転車と名づけられた自転車で、実は7人乗りです。3年前、この自転車のことをネットで初めて見たとき、単なる変り種自転車だと思っていました。自転車に乗りながら会議なんて、変わったことを考える人がいるな、でも実用的ではないなと思っていました。
その後、今から2年くらい前、本当に偶然なのですが、ハワイでこの自転車が停めてあるのを目撃したことがあります。その時も、へぇー、実際に購入した物好きな連中もいるんだな、くらいにしか思いませんでした。
なぜか縁があると言うより、もしかしたら最近ブレイクの兆しがあるのかも知れませんが、なんと今回、ニューヨークでもこの自転車を目撃しました。これは、もはや単なる変り種自転車ではないな、と思い、ニューヨークから記事にしてもよかったのですが、少し調べてみてからにしようと思い、帰ってきてから調べてみました。
まずは、その目撃写真をご覧いただきましょう。屋外で私のコンパクトカメラではフラッシュが届かないため、シャッタースピードを遅くして撮りましたので、多少ブレています。
夜のニューヨークの繁華街を、一人で乗っています。私は知っていたのですぐわかりましたが、知らない人が見たら、なんだ?とビックリするかもしれません。
暗くてわかりづらいですが、写真のほぼ中央に写っています。自転車にしては幅があるし、クルマにしては暗くて遅いし、後ろのクルマのドライバーも戸惑うのではないでしょうか。ちょっと危ない気もします。
同じ日、少し時間をあけて、少し離れた場所で、また別の人が乗っているのを目撃しました。同じ自転車だったのか2台あったのかは定かではありません。
さらに、少し時間をあけて、今度はもっと明るい交差点でも目撃しました。
暗くてあまり上手く撮れていませんが、大勢で乗っているところも目撃しました。
繁華街を通っていましたので、道行く人で、珍しそうに振り返る人もいました。今回、実際に大勢で乗っているところを初めて目撃しました。あっという間に遠ざかってしまいましたが、乗っている人達が、とても楽しそうだったのが印象的でした。会議というより、皆で大いに盛り上がっているといった感じでした。
改めて調べてみると、最初にネットで知ったのは、おそらく、
この記事だったのだと思います。記事の日付は2002年8月20日となっていますから、3年前です。そして、こちらの
conferencebike.comのサイトで見たのだと思います。
改めてこちらのサイトをよく見ますと、オランダの方が開発されたようです。直訳すれば会議用自転車ですが、ただの自転車ではなくパーティが開ける自転車というウリです。
施設内のツアー用の自転車やレンタルバイクとして、会社での同じ部署のスタッフの親睦や結束を高める道具として、目の不自由な方を乗せる自転車として、高齢者のエクササイズ用の自転車として、などいろいろな用途に使えると書かれています。
写真を見ると、みな楽しそうです。左の画像をクリックすると、実際に走っているところの動画を見ることが出来ます。(音が出ます。)(
より詳しいバージョンの動画はこちら(音が出ます、7.5MB)。)
そして、ニューヨークで見たのは、この会議自転車を利用して営業している
パーティバイク社という会社が貸し出していたもののようです。今から考えると、一人で乗っていたのは、この会社の人が回送中だったのかもしれません。このサイトによれば、日本のテレビでも去年紹介されたようです。
場所によってはタンデムもありますが、自転車は基本的に一人で乗るものです。大勢でいっしよに走行するのも楽しいですが、お互いに会話しながら、というのは簡単ではありません。固まって走行したとしても、顔を見合せながらというわけにはいきません。
でも、この自転車なら、みんなで会話し、顔を見ながらでも移動出来ます。速度はあまり速くありませんが、何より楽しそうです。自転車は一人で乗るものという固定観念を覆したところが、この自転車のユニークなところです。最初は、実用的でない、単なるウケねらいかとも思いましたが、よく考えると、けっこう鋭いかもしれません。
大勢で乗るという発想も素晴らしいですが、
conferencebike.comのサイトにも書いてあるように、乗れば誰でも笑顔になり、知らない人同士でもすぐうちとけ、大人でも童心に帰るというのもなるほどと思います。今回目撃して、確かにそうかもしれないと納得しました。
ニューヨークで見た人達も、大いに盛り上がっていたので、最初は店をハシゴして次の店へ飲みに行く人達なのかと思いました。誰か一人シラフなら、酒気帯び運転にもならなさそうですし(笑)、酔っ払った人もはぐれず移動できます。そう考えると、もっと違う使い方もいろいろあるかもしれません。
昨日は、夜10時ごろまで記事が表示されなかったようです。私の時差ぼけのせいでなく、サーバーの不具合だったようです(たぶん)。時差ぼけは、少しずつペースを取り戻さないといけませんね。
Posted by cycleroad at 19:00│
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