September 11, 2005

自転車こぎながら知りたい事

一般的にサイクルコンピューター(又はサイクロコンピューター)と言い習わされていますが、考えてみますと、かなり大げさな名前です。


実物を見てもサイクルメーターかサイクルカウンターぐらいの方が近いでしょう。キッチンタイマーや万歩計よりは高度ですが、今どきの携帯ゲーム機や電子辞書などから見れば、はるかに単純な機能と簡単なインターフェイスです。デジタルには違いありませんが、コンピューターと呼ぶより、速度計、スピードメーターの方が近い感じがします。

Mio168 RSそれでは、本当の意味でのサイクルコンピューター、あるいはコンピューターと呼ぶにふさわしい自転車機器とは、どんなものなのでしょう。近い将来、コンピューターはどのような形、何の目的で、自転車に搭載されることになるのでしょうか。

自転車自体が、純粋に機械的なものから、電子制御や電気的、あるいはロボット的なものになるかという議論は別として、そもそも、自転車に乗っているとき、果たして様々なコンピュータープログラムの実行が必要かどうかという問題があります。

でも、これだけ私たちの生活に様々な形でコンピューターが入り込んできている中で、自転車だけ例外たりえないでしょう。インターネットとコンピューターの関係を考えても、未来のサイクルコンピューターは当然、ネットワークに接続されるはずです。

事実、自転車に端末を搭載しインターネットに接続するというアイデアは、特に新しいものではありません。世界中に研究している人がいると言います。ただ、ブレイクしそうなネットワークサービスやコンテンツと呼べるものがないために、その需要が見つけられていないのが現状です。

私は、コンピューターの専門家でも自転車の開発者でもありませんが、近い将来、自転車とコンピューターの結合が、どのような形になるのかには興味があります。ネットワークに接続する人同士のコミュニケーションも考えられますが、携帯電話もありますし、同行者同士ならトランシーバーのような無線機器でもいい訳で、やはり情報サービスということになりそうです。

自転車用ホルダー端末上の情報とGPS等による位置情報の照合によるナビゲーションはすでにあります(上の写真のような機器や携帯電話のサービスなど)。今後は、WiFiや携帯電話による接続を通じて情報を取得するナビゲーションは出てくるでしょう。道案内も必要かもしれませんが、渋滞はあまり関係ありませんので、ネットワーク接続により周辺情報が取得出来れば便利になります。

通り雨や夕立のリアルタイムの情報も需要があるかもしれません。東京などでは、かなり局地的な降雨情報も提供されています。東京都下水道局による「東京アメッシュ」は、降雨量や推移が一目瞭然です。これらを利用して「このまま進むと夕立にあう」などと判ると有難いです。

最寄のトイレや休憩ポイント、飲食店情報もあると助かります。街中ならいいですが、郊外の道を走っていて、コンビニの看板すら見当たらないことがあります。せっかくのビューポイントの近くを通っても、知らなければ通り過ぎてしまいます。

ガーミン必ずしも最短距離でなくても、走りやすい道路を教えてくれるような情報もあるといいかも知れません。例えば、目的地へは多少遠回りだけど、この川沿いを走ったほうが走りやすいとか、一本こちら側の道路の方に自転車レーンがあるとか、こちらの道なら交通量や駐車車輌が少ないなんてことを、総合的に判断して、コースを推奨してくれたら便利です。

また、その日の気分に応じて、ゆったり走れるコースとか、信号が少なく止まらなくてすむとか、アップダウンをとにかく避けたいとか、風を避けやすいコースとか、なるべく日陰を通りたいなんて希望も出せると面白いかもしれません。

そんなに楽をしたいんなら、最初から自転車に乗るなということになってしまいそうですが(笑)、安全情報の取得が出来てもよさそうです。データ上、パンクなどのトラブルや事故の発生が少ない道路を選ぶなんてことも考えられるでしょう。

gps特集駐輪場の空き情報や予約が出来るようになるかもしれません。こうした端末が標準化され、普及することによって、例えば右側通行や二人乗り、無灯火や路上放置したりすると、次からは情報が取得出来なくなり、不便になるので、おのずとマナーも向上するなんてことにでもなれば、さらに理想的です。

空想するとキリがありません。未来のサイクルコンピューター、自転車とコンピューターがもたらす未来の自転車生活を考えると、夢が広がります。



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