

駐輪場などに駐輪するとき、周りの自転車に目が行きます。
ほとんどがママチャリなどのシティサイクルということもありますが、メンテナンスが行き届いている自転車を見ることは多くありません。中には、知られたブランドのクロスバイクやフォールディングバイクなどでも、チェーンがまっ茶色になっていたりします。
どんな自転車を選ぶかは人それぞれですが、一般的に安い自転車を選ぶ人は、手入れなどにも無頓着なようです。一年くらい乗ったら、そろそろあちこちにガタが来たと言って捨ててしまう人も、実際にいます。そして新しく一万円未満の自転車を買ってきたりします。
確かに、メンテナンスをせずに雨ざらしにしておけば、そういう状態になるでしょう。乗らないで放置しておけば、あっという間です。ママチャリの場合、そうなった時に部品を替えて行けば、新品より高くなってしまうことも少なくありません。あまり感心しませんが、安いので、最初から消耗品のつもりで乗りつぶす人もいます。

スポーツタイプの、多少高い自転車を買った人でも、面倒くさがって、手入れしない人もいます。個人の勝手といえばそれまでですが、是非、メンテナンスすることをお勧めしたいです。最低限、タイヤの空気の管理と、注油です。これだけでもかなり違います。タイヤの空気管理については、以前も書きましたが、注油も大事です。
自転車を購入するときに、持っていなければ、空気入れは皆買いますが、ケミカル用品は忘れがちです。わからなければ自転車屋さんに聞くなり、調べるなりして、注油のためのオイル等を買うべきです。新品のうちから、サビなどを防ぐためにもメンテナンスの習慣をつけるべきです。
最初が肝心です。錆びたり汚れたりしてからですと、やる気も失せます。注油された自転車は、乗っていても快適です。しばらく乗り続けているとわからなくなりますが、注油すると見違えるほど調子がよくなります。トラブルも未然に防ぐことになりますし、何より愛着がわいてきます。自転車についていろいろ知りたくなり、詳しくもなるでしょう。
スポーツタイプの自転車なら、ホームセンターに売っているような汎用の潤滑材ではなく、自転車用の方がお勧めです。場所によって何を使うかも、だんだんわかってきます。同じチェーン用の潤滑にしても、人によって違うケミカル用品を使っています。

詳しいことは、ネットや書籍もたくさん出ていますので、研究してください。まず、汚れを落とすことも考えるようになるでしょうし、注油してはいけない場所、使ってはいけない種類などもわかってきます。各種ケミカルを使い分けられるようになれば、好みも出てくると思います。
注油を入り口に、メンテナンスするようになれば、ディレイラーやブレーキなどの調整もしたくなるでしょうし、そうすると必要な工具も揃えたくなります。調整や消耗品の交換、簡単な修理もできるようになるでしょう。こうした良い循環になってくれば、自転車にも愛着がわき、詳しくなって、より快適な状態で乗れるはずです。俗にハマっている状態とも言いますが(笑)。
言わなくてもハマっていく人はいいのですが、せっかく、いい自転車を買って、サイクリングを楽しみ始めても、やがて楽しくなくなってくることがあります。理由の多くは、快適性が失われることに関係しているような気がします。油が切れてくれば、こぎ心地も悪いですし、異音がしたり、ギアの入りも悪くなります。乗ってて楽しくありません。
結構いい自転車なのに、錆びてホコリをかぶっている自転車も見ます。勿体無いですし、残念です。注油一つのことですが、その後楽しい自転車生活になるか、結局乗らなくなってしまうかの、運命の分かれ目かも知れません。決して大げさではありません。ものぐさな人も、是非メンテナンスを、せめて注油だけでもすることをお勧めします。
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基本的なことですが、検索サイトからいらっしゃる入門者の方も多いようなので、お勧めしておきます。
Posted by cycleroad at 09:00│
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