フォールディングバイク、折りたたみ自転車は、根強い人気があります。
なんと言っても、最大の魅力は持ち運べるということでしょう。BD−1やモールトンなどの根強いファンを持つ独特のブランドがあるのも、人気の所以でしょう。折りたたみ自転車は、もともと第一次世界大戦の前に軍用として開発されたものだそうです。百年ほどの歴史があるわけですが、その間いろいろなタイプのものが作られました。
その中で完成度の高いものだけが残っているのでしょうが、このブログでも何度か紹介しているように、未だにいろいろなものが開発されています。素材等の工夫により軽量化され、タイヤ径との兼ね合いなど乗り心地を追求し、小径でもスピードを出せるよう、機能やデザイン等も含めて改良されています。ただ、やはり、如何に小さく折りたためて、簡単に組み立てられるかが、大きなテーマでしょう。
ところで、そんなフォールディングバイクを環境省は「魔法の箒(まほうのほうき)」と見たようです。何となくイメージはわかります。またいで乗るのも一緒です。イメージは、ほうきでも「筋斗雲」(きんとうん:孫悟空の乗る空飛ぶ雲)でもいいのですが、その環境省が、そんなフォールディングバイクのアイデアを募集したことがあります。
平成14年のことで、その後は行われていないようですが、「
地球にやさしい魔法の箒デザインコンテスト」がそれです。環境省は、地球温暖化防止に向けた国民一人ひとりのライフスタイル変革の一環として、地球にやさしい「環のくらし」の実現に向けた様々な取組を推進しているそうですが、その実践事業の第1号として、実施されたそうです。すごい触れ込みです(笑)。
このコンテストは、「公共交通機関と個人の移動手段のスムーズな連携を実現する、新鮮で魅力を感じさせる移動手段」として、「持ち運びが容易で電車等に手軽に持ち込め、降車したとたんにすぐ使える」新しいタイプの乗り物の開発デザインの提案を募集し、このコンテストを通じて、国民の移動について幅広く、夢のある、環境にやさしい「生活の足」を考えていただき、ライフスタイルの変革を考えていただこうとするもの。」としています。
フォールディングバイクとか折りたたみ自転車とは一言も言っていませんが、応募作品は多くが折りたたみ自転車だったようです。
入賞作を見ますと、どれも力作です。中には市販されているものもあります。その他の作品は、その
名前だけしか見られないようですが、名前だけ見てもいろいろあってユニークです。折りたたみ自転車としても、広く募れば、まだまだいろいろなアイデアの出る余地がありそうです。
現在販売されているフォールディングバイクの大きさや折りたたみ方だけを見ても、様々なタイプがありますし、今後も出てくるでしょう。どんな製品が出てくるか楽しみでもあります。魔法の箒と呼べるような、夢のある製品を期待したいですし、究極的に言えば、筋斗雲と言うより、如意棒(同じ孫悟空の持つ武器)のように、伸縮自在で耳に隠せるくらいの自転車が欲しいものです(笑)。
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あまり安い折りたたみ自転車を買うのは避けるべきだと思います。重いですし、すぐガタがきたり、軽快に走らないという例は多いようです。折りたたみの機構、頑丈さ、軽さ、走行性能など、相反する要素を実現しなければならないので、小さいからと言って安いものではありません。出来れば名の通ったブランドにすべきです。安売りだからって買うと失敗します。
Posted by cycleroad at 08:00│
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