October 29, 2005

日本の中でも意外に違うもの

朝日新聞の記事ニュースではありませんが、朝日新聞のサイトに面白い記事が載っていました。


それは、自転車の部品の呼び方ついての話題で、大阪で言う「コマつき自転車」が東京では通じないと言うものです。確かに聞いても何のことか、さっぱりわかりません。アザラシのキャラクター?、将棋?、振付師?、自転車の関連では思い浮かびません。

答えは、「補助輪(ほじょりん)つき自転車」のことだそうです。他の地域では、「タマつき」「ゴロつき」などと言うところもあるそうです。私の感覚では、どれも違う感じですが..。大阪では7〜8割方「コマつき」を使うのではないかと言う話です。

「補助輪」よりも親しみやすいのでは、と書いてありますが、そもそも補助輪なんて言葉、一生のうちに何度も使わないような気もします。多くの人が幼い頃お世話になりますし、子供用自転車を買う時くらいは言うかも知れませんが、乗っていても、ほとんど呼ばない気がします。

ほかにも、「ヨコダマ」「タマ」「コロ」「ハマ」「ゴロ」「ワンタ」などと呼ぶ地域があるそうです。そう言われてみれば自転車自体、いろいろな呼び方があります。私もブログを始めた最初の頃は、「ママチャリ」なんて俗称で呼ばない地域もあるだろうから、あまり書かないほうがいいかな、などと考えたこともありました。

朝日新聞の記事「チャリ」はわりあい一般的なようです。「ちゃりんこ」とも言います。語源は韓国語の「チャジョンゴ」から来ているとか、ベルの音という説もあるようですが、明らかではありません。「チャリキ」などという言い方もあるようです。「チャーリー」と呼ぶ地域もあるとか。浜ですか(笑)。やはり「チャリ」の変形のようです。

「チャリ」の部分が共通してますので、ちゃりんちゃりんというベルの音から来た幼児語が起源なのでは、と個人的には思います。でも大阪では、「もみあげ」のこともチャリと言うらしいので、「ママチャリ」と言ったらかなり違和感があるのかもしれません(笑)。

子供のことを「ジャリ」と言ったりすることがありますが、そこから来ているとか、子供のスリのことを昔そう呼んだ隠語から来ているという説もあり、あまりいい言葉ではないとする意見もどこかで読んだ記憶があります。でも今は、普通に市民権を得ている言葉のような気もします。

それから有名なのは、「けった」「けったましん」「けったくるばいく」でしょうか。愛知や岐阜、静岡あたりの呼び方だと聞きます。「蹴った」から来ているのでしょうか。「ママチャリ」は「ママケッタ」になるのかと思えば、「ママさんケッタ」と言うようです。「原チャリ」とは言いますが、「原ケッタ」とは使わないようです。

ペダルを蹴るということなのでしょうか。私はどれかと言えば「こぐ」ですが、「コーギー」とか「コギマシン」とは言いません。自転車に乗ることが、「こぐ」のか「走る」のか「蹴る」のか動詞の使い方も、いろいろ地域性があるのかもしれません。

「ジテコウ」「ジテコ」「ジテコー」「ジテ」「じてんこ」「てこ」などと呼ぶ人もいるようです。「じてんこ」は自転車とチャリンコを合わせた造語という雰囲気があります。このへんは、自転車から派生したのでしょう。

地域によるものとは違いますが、好んでバイクという言い方をする人もいます。本来バイクはバイシクルの略で、自転車のことです。自動二輪車は、モーターサイクル、またはオートバイです。しかし、バイクと呼ぶとオートバイと捉える方が一般的になっているようです。バイシクル、サイクルやベロなどは、呼び方としてはあまり使われませんが、レンタサイクルとかミニベロ、ベロタクシーと言った使われ方はします。

結局、「自転車」が一番標準的、一般的なのかも知れません。でもよーく聞いてみると、「じでんしゃ」と呼んでいる人もあるような気がします。「て」に「〃」をつけて「で」です。無理やり変換すれば、「自電車」でしょうか。無意識に濁っている人もいると思います。まだほかにもあるかも知れません。地域分布なども調べてみると面白そうです。




◇ ◇ ◇

自分が当たり前と思っていることが、地域によって違うことがあります。狭い日本でも。最近知ったのは、灯油を入れるポリタンクが、関東では赤ですが、関西は青というものです。白はどちらもあるのかな?

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長男(5歳)が自転車レースにデビューしました。 大会は京都府自転車競技連盟主催の
自転車レースデビュー【嶋田太陽光発電所(本館)】at October 30, 2005 23:12
この記事へのコメント
cycleroadさん、いつも良くまとめられているので勉強になります。「チャリンコ」という言葉はあまりスキではありませんが、愛称として用いられるのでしたらこれもありかなと、最近は思い始めています。

「コマ」つきはかわいらしくていいですね!私の子供の頃は「ほじょぐるま」と言っていたと思います。補助車なのか輪なのかはわかりません。(^^;)
Posted by matta at October 29, 2005 07:01
こんにちは

地域によっていろいろな呼び名があるんですねー。
なかでも、>「ヨコダマ」「タマ」「コロ」「ハマ」「ゴロ」「ワンタ」は初耳でした。
(初めて聞いたらペットの名前かな?と思ってしまいますね)

僕は関東在住(埼玉)でして、自転車の呼び方は「チャリ」が一番多いですね。
他にはチャリンコ、ママチャリ、トンボ、カマキリ、などでしょうか。
ママチャリ、トンボ、カマキリは自転車の形によって使い分けていました。
ママチャリは逆ドロップバーで後ろに荷台がついている自転車
トンボはフラットバーで後ろに荷台がついていない自転車
カマキリは後ろに荷台のついていないママチャリ

それにしても大阪で「チャリ」が通じないというのは驚きです。
大阪では自転車のことを何て呼ぶんでしょうね
Posted by road fun at October 29, 2005 10:50
mattaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、日常の足としての自転車はチャリンコと呼ばれるにしても、ロードバイクやマウンテンバイクは、チャリンコというイメージとちょっと違うような気がします。それでも愛好者が山チャリなどと親しみを込めて呼ぶ場合もありますから、それもありでしょう。
今度私も機会があったら、ああコマつきね、とか使ってみようと思っています(笑)。
ほじょぐるま!そう言えば使っていたかもしれません。なんか懐かしさの漂う言葉ですね。
Posted by cycleroad at October 29, 2005 12:09
road funさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、初めて聞いたら特に「玉突き」「ゴロツキ」に聞こえてしまいます。確かに「タマ」「コロ」「ゴロ」なんて犬や猫はいるでしょうね(笑)。
トンボ、カマキリですか。初めて聞きました。地域の人には通じていたんですか。仲間うちとかではなく..。なるほど形状によって分けるというのも合理的な呼び方かもしれません。
大阪でチャリが通じないことはないと思うんですが、特に南の方では、もみあげのことを指すらしいんです。文脈によって使い分けているのでしょうか?大阪の人からコメントがつくといいのですけど。
Posted by cycleroad at October 29, 2005 12:20
大阪の南の方は知りませんが、北の方は普通にチャリと言ってますよ。
Posted by 与一 at October 29, 2005 14:38
与一さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですか。やはり一部で言葉が重なっているだけのようですね。
大阪の友人も普通にチャリと言っていたように思いましたが、自信がありませんでした。大阪の方にコメントいただいて確認できました。
Posted by cycleroad at October 29, 2005 16:36
私は生まれも育ちも関西で「コマ付き」は普通に使っています。長男(5歳)が半年ほど前に「コマ」が取れて、もうすぐ次男(2歳)が三輪車から「コマ付き自転車」に昇格できそうです(TBさせていただきました)。
Posted by 【嶋田太陽光発電所(本館)】 at October 30, 2005 23:17
嶋田太陽光発電所(本館)さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
普通に使ってらっしゃったのなら、関東や九州などでは通じないなんて思いもよらなかったのではないですか。私も、「コマ付き」について関西の友人と話す必要性に迫られませんでしたし、なかなか気づかないかもしれませんね。
TBありがとうございました。
Posted by cycleroad at October 31, 2005 08:43
 
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