祝日と土曜日は混雑が予想されたので、時間を作って昨日ちょっとのぞいて来ました。そこで、
このブログでも以前取り上げた全天候型自転車に試乗できると言うので、せっかくの機会ですので順番待ちに並んで乗ってみました。実際に間近で実物を見てみると、思ったより少し小さいという印象です。
乗り込むと、かなり狭いです。周りを囲まれているので圧迫感があります。ハンドルの根元にはパネルがあって、速度などの表示が出るようになっています。まずクルマと同じように鍵をまわしてスイッチを入れなければなりません。小さなレバーがあって、片方は走行モード、片方は充電モードです。充電モードは、止まったままひたすら漕いで、充電させるのだそうです。
ライト、ウィンカー、ワイパーのほかに、フロントガラスの曇りを止めるための温風まで出るようになっています。ホーンは特徴のある電子音で、さながら小さなクルマのようです。窓から手を出しての合図も出来ないことはないでしょうが、形状から言ってウィンカーやライトその他も必要なのでしょう。
座席の後ろには、小さいバッグ一つくらいなら荷物をおけるスペースもついています。室内にバックミラーもついていました。周りを覆っているパネルは、見た目より薄くて軽いパネルです。ドアなども力を入れれば簡単に曲げられそうです。
自分の力で漕がなければならないので当たり前と言えば当たり前でしょうが、思ったより華奢な感じでした。ドアについてる窓ガラスはもちろんプラスチックです。スライドではなく、中に倒して開閉するようになっていました。
ギアは2段オートマチックで、自動的に切り替わるそうです。速度は12〜3キロまでしか出ず、それ以上漕ぐと充電にまわるという話でした。減速時も充電されるようです。乗車スタイルは、ハンドルより前にあるペダルをこぐ、リカンベントに近いスタイルです。外観から見てもわかるように、目線はかなり低くなります。
なんだか、一生懸命漕いでもスピードが上がらないのが、じれったい感じです。ジョギングの人にも抜かれそうです(笑)。のんびり走るということでしょう。試乗コースの途中に作ってあった軽い坂も登ってみましたが、乗車スタイルから言って立ち漕ぎするわけにもいかないので、ちょっとした坂なら登れるという程度でしょうか。
思ったより実用的な印象を受けました。でも、やはり高齢者向けと
シロウマサイエンス社の職員が言うように、スピードは出ませんし、用途は限られる感じです。目線が低いこともあって、国道を走って横をクルマが抜いていくことを考えると、ちょっと怖い気がします。田舎の農道を行く分には問題ないと思いますが..。
実用的には乗る場所も限られる気がします。私は、ちょっと都内で乗る気にはなりません。注目は集められるでしょうけど(笑)。ブースの方でも、同社はけっこう大きなスペースをとって展示していました。ほかに屋根つきというのはありませんので目立っています。
ただ実際には、70万円とも80万円とも言われる値段では、買う人はかなり限られるでしょう。遊園地にある、漕いでもスピードの出ない足漕ぎカートに乗ったような気分で、自転車と言うより屋根つきで人力の乗り物といった印象です。一人乗りのキャビンや装備など、面白さはありますが、自転車としての面白さとは別と言わざるを得ません。
周りを覆うカバーは軽そうですが、本体が3輪ですしドッシリしていて、重心が低いので、ある程度の横風にも耐えるでしょう。しかし、強風では走行しにくいとは思います。
以前疑問だった床はありませんでした。足は地面に直接つきます。でも重さ70キロですから、そのまま持ち上げてヒョイと段差をあがる、みたいなことは出来ませんでした(笑)。
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サイクルショウは今日までです。明日はないので、お間違いなきよう。
Posted by cycleroad at 13:00│
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