
先週の自転車展には、雪上自転車類も、出展されていました。
自転車と言うよりウィンタースポーツと言った方がいいと思いますが、なぜ自転車類と書いたかと言いますと、似たものがたくさんあって、スノーサイクル、スノースクート、スノープル、スキーバイククロス、スノーバイク、スノーボブ、スキーバイシクル、ポールボード、スキーバイク、バイクボードなどの種類があるからです。
いくつかのタイプはありますが、同じカテゴリーでも正式な呼び方が定まっていなかったり、固有の商品名が有名だったり、いくつか呼び方があったり、なかなか混沌としているのが現状のようです。写真の一番右はポールボード、スキー用具でも有名なK2のロゴが入っているのがスノーサイクル、重なって見にくいですが、その左がスキーバイククロス(SBX)です。
スノーサイクルは、ハンドルとサドルにあたる部分があり、腰掛けて乗ります。足にも短いスキーをつけて、左右に足を広げて雪上に足をつけて滑るようにらして、安定させるわけです。ポールボードは、自転車と言うよりキックボードに似た形で、サドルに当たる部分もありません。
こちらは、スノースクートです。ハンドルとフレームはありますが、やはり座って滑るものではありません。フランスで発明されて15年ほどですが、最近愛好者や滑走できるゲレンデも増えつつあります。まだまだ珍しいスポーツですが、初めてでも比較的容易に滑れるようになるそうです。やはりハンドルがあるぶん、安心感があるのでしょう。初心者でも半日か1日もあれば、ほとんど転ばなくなると言います。
スキーサイクルというのもあります。スキーバイクやスノーバイク、スノーボブとも呼ばれるようですが、正直、その違いは、よくわかりません。基本的には同じか近いもののようですが、それぞれ多少の違いがあるのかもしれません。ただ、こちらは19世紀まで遡る歴史があり、直接は50年ほど前に考案されたシットスキー(座るスキー)やシングルトラックスキーが原型のようです。
こちらは確かに以前からありました。私もかなり以前、このようなスキーバイクがスキー場の係員詰め所に置いてあるのを見た記憶があります。その当時はその存在を知らず、個人で作ったように見えたので、(作ったのかも知れません)、ユニークな人がいるなあと、印象的だったのを覚えています。こちらも半日もかからずに乗れるそうなので、スキーが出来ない係員用だったのかもしれません。ちなみに折りたたみ式もあるそうです。
ところで、これらの雪上のバイクやバイシクル、またはサイクルですが、よく考えると、ハンドルとサドルくらいしか、自転車と共通点がありません。スノースクートなどはハンドルだけです。何と言っても、これら雪上自転車類、(と言っていいのかわかりませんが。)と、陸上の自転車の違いは、タイヤやペダル、ギアやチェーンがないことです。(ちなみにブレーキもありません。)つまり、基本的には斜面を下るだけです。
以前紹介した氷上自転車と違い、蹴って進むのは別として、自ら漕いで移動できないのです。
サイクルショーのような展示会を見てると、とてもイマジネーションが刺激されます。いろいろ見てるだけで、触発される部分があります。例えば、こうしたスノーバイクに、雪上での駆動力を与えることは出来ないでしょうか。キックボードならともかく、自転車なら自ら漕いで進みたいものです。でもチェーンとペダルとタイヤでは難しいかもしれません。
それなら別のプースに展示されていた、上の写真のタイプの自転車(何て呼ぶのでしょう?)のように進めないものでしょうか。この子供向けの変り種自転車は、ボード部分に乗せた足を左右に開いたり閉じたりすることによって進みますが、スキー板を取り付けて同じように進めないでしょうか。
いや、むしろ形からすれば、前に進むどころか斜面では、プルークボーゲンのように、ブレーキになりそうです。自転車の形にこだわるわけではありませんが、雪上の自転車ともいうべき乗り物、まだいろいろなスタイルが考えられそうです。
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東京サイクルショーでは、普通の自転車も、もちろんたくさん出展されていましたが、ほかでは、あまり取り上げられていないものにスポットを当ててみました。
Posted by cycleroad at 06:00│
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