自転車のプロといえば、様々な自転車競技の選手がいます。
日本では特に競輪選手も思い浮かびます。アテネオリンピックでも活躍しました。でも、ほかにも自転車のプロはいます。最近各地でお目見えし始めているベロタクシーのドライバーもそうですし、忘れてはならないメッセンジャー、いわゆる自転車便の人達も、仕事として自転車に乗るプロです。
日本では、まだあまり見たことがない人も多いかも知れません。大きな都市にいても、気づかない人がいると思います。会社などでも使うのは、宅配便とオートバイによるバイク便が圧倒的に多いかも知れません。
オートバイを使うバイク便でなく、自転車便でなければならない荷物など、あまり聞いたことがありません。自転車よりオートバイの方が速いと思っている人も断然多いと思います。いきおい、値段の安さで勝負せざるを得ないことも多いのでしょう。
ところで突然ですが、博多と言えば「めんたいこ」です。博多で明太子を取り扱っている博多竹八という会社が、明太子の自転車便によるデリバリーをはじめたそうです。デリバリーする自転車便は、地元のメッセンジャー会社で、送料はお客様はからは取らずに、明太子屋さん持ちで届けるそうです。市内周辺エリアなら2時間、急ぐ場合はプラス400円で1時間以内に届けてくれるそうです。
面白いサービスです。ただ、なぜ自転車便を使うということになったのかは、よくわかりません。そもそも、博多に住んだことがないので、そんなに急に明太子が必要になるのか、理由はよくわかりません(笑)。ただ、博多に親戚がいるので、東京のその辺で売っているものとは、味が全然違うことは知っています。
サイトを見るといろいろ書いてありますが、急な出張には、駅で買ってもよさそうですし、帰郷のおみやげは急がないでしょう。社内の親睦に急に明太子が食べたくなるのか、取引先のお祝いは明太子に限るのか、パーティのおもてなしに明太子が出るものなのか、ちょっと、そのあたりの事情はわかりません(笑)。
ただ、店としては新しい販路なのは間違いないですし、一般家庭からの注文も少なくないようです。自転車で運べるものというと、書類や図面、あるいは、せいぜいMOやCD−ROMなどを思い浮かべてしまいますが、運ぶものは何もそういったものに限らないわけです。
また、特に長距離でなければ、オートバイである必要も、むしろありません。考えてみれば、オートバイになっている所も多いものの、昔は郵便配達だって自転車でした。今も残ってはいると思いますが、あまり見なくなってしまった牛乳配達も、昔は自転車でした。蕎麦屋も酒屋もクリーニング屋も自転車だったわけです。大量に運ぶとなると変わって来ますが、多品種少量のものをタイムリーにデリバリーするなら、自転車に運べるものは多いはずです。
この明太子屋さんのように、自転車で素早く届けることによって付加価値を生み出すことが出来るかも知れません。今までクルマやオートバイで運んでいたものを自転車することで、イメージアップが狙える場合もあるでしょう。自転車で届けて、直接手渡しすることによりお客様の反応も把握できることもありそうです。考え方によっては、いろいろなものが運べるかもしれません。
別に、オートバイのバイク便を目の敵にしているわけではありませんが、例えば
ニューヨークでは自転車によるメッセンジャーの方が断然多く見ました。日本ではオートバイの方がまだまだ多そうですが、環境にもやさしく、渋滞や大気汚染もひき起こさないメッセンジャー、自転車便は、いろんな場面でもっと増えてもいいと思います。
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ピータードラッカー氏が亡くなりました。ごく最近まで、95歳とは思えないほど精力的に活動されてましたので驚きました。もちろん経営学者としても偉大な人物ですが、企業の経営者のみならず、世界の指導者の考え方にすら、当人の自覚とは別に大きな影響を与えていた事は間違いありません。私も、その書を読むたびに凄い人だと思っていましたので残念です。惜しまれます。
Posted by cycleroad at 07:00│
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