November 16, 2005
誰でも楽に速くなる秘密兵器
ビンディングペダルを使っている人も多いと思います。
ビンディングペダルとビンディングシューズは、特にロードバイクに乗っている方で、ベテランや中級以上の方なら、多くが使っていると思います。一方、乗り始めたばかりの方や、クロスバイクなどに乗っている方は、あまり使っていない方も多いかも知れません。
シティサイクルに乗っていて全く知らない方もいるかもしれませんが、おそらく存在は知っていても、その良さを知らずに、使ってみようとも思っていない人、あまり必要性を感じていない人も多いでしょう。立ちゴケしそうだと、心理的な「カベ」があって採用されていない方も多いかもしれません。結論から言うと、絶対お勧めです。大いに検討する価値はあります。実際に使ってらっしゃる方は、ほとんどの方が同意されるのではないでしょうか。使ってみれば、もっと早く使えばよかったと言われる方が、圧倒的だと思います。
ビンディングペダルは、簡単に言えばペダルとシューズを固定するものです。スキーの板と靴を固定するようなものです。注意して見ていると、信号待ちから走り出すときに、カチカチッと音をさせている、スポーツ系バイクに乗った人を見ることが出来ると思います。ロードバイクに限らず、マウンテンバイクなどでも使っている人はいます。
靴をペダルに固定して何が良いかと申しますと、まず、ペダルを踏み込む力だけでなく、引き上げる力も使えます。これだけで、感覚的には3割楽に、3割速く走れるようになると思います。ペダリングが圧倒的に楽になり、疲れ方も少なくなります。足の親指の付け根(母指球)でペダルを踏むのが一番力が入って良いとされますが、その場所に固定されるのも利点です。
私もママチャリにしか乗ったことがなかった頃は、足の土踏まず部分でペダルを踏んでいました。カカトのある革靴などの靴だと、ちょうどその位置で引っかかって具合が良いのもありました。でも、今では土踏まずでは気持ち悪くて踏めません(笑)。また、ママチャリのプラスチックのペダルだと、たまに滑って踏み外してスネをペダルにぶつけることがありましたが、ビンディングペダルだと、それがないのもいいところです。
自転車のカタログのスペック表では、ロードバイクなどの車重は、ペダルなしの重量が書いてあるのが一般的のようです。ペダルは乗る人によって、それぞれ用途や好みで選ぶからで、重さも違うからです。昔からあるような、ペダルにトゥークリップを付けるという方法もありますが、固定度の高さ、着脱の容易さなどから言って、私はビンディングペダルの方をお勧めします。
もちろん、ビンディングペダルは知っているけど、使うほどの乗り方じゃないと言う人もあると思います。通勤などの都合で専用シューズは面倒だという方などは、トゥークリップも有効な選択肢であるとは思います。片面は普通のフラットペダルで、普通の靴でも乗れて、片面はビンディングペダルになっているという兼用ペダルもあります。
一度は経験すると言われる、いわゆる立ちゴケは、慣れてきて外すのを忘れると起きがちですが、注意していれば問題ありません。固定する強さ、開放強度は、ほとんどのもので調節できますので、最初は弱く設定しておき、慣れてしまえば、ほとんど問題ないと思います。モノによってはずれにくいタイプもあります。
確かに、何度も立ちゴケする人もいますし、そのへんの個人差はあると思いますが、基本的にビンディングは、足をひねれば簡単に外れます。ビンディングをハメるのも、最初は上手くいきませんが、慣れれば見ないでも、足の裏の感覚で装着することが出来ます。
ビンディングペダルは、ロード用とMTB用、それぞれ違います。メーカーも、LOOK、TIME、SPD−SL、カンパニョーロなど、各社の種類があります。それぞれにあったクリートという部品と、それを装着するシューズが必要です。それぞれ対応するものが決まっています。なんと言っても靴ですので、最初はお店で、実際に履いてみてフィッティングするといいと思います。
ロード用シューズは、ソールが固く、非常に歩きにくいことに驚くかも知れません。底もツルツルで滑りやすいです。ペダリングという目的には、ソールが硬い方がロスがなくていいのですが、歩くには不向きです。一方MTB用はSPDが主流ですが、MTB系のシューズは歩きやすいものも多いので、行った先で歩くことの多い人は、こちらがお勧めです。使い分ける手もあります。
わざわざロードバイクにMTB用のペダルはカッコ悪いという人もいるでしょう。もちろん、それぞれの考え方だと思いますが、自転車の乗り方、行き先などによっては、ロードバイクにMTB用のペダルとシューズもアリだと思います。MTB用のSPDペダルでも、薄くてロード用とうたっているペダルもあります。自分の好みや使い方で選ぶといいと思います。
踏み面の大きさとか、ソールの薄さ、リリースのシステム、Qファクターなど、いろいろな要素があるのですが、初めての場合は、あまり意識する必要はないでしょう。自転車屋さんに相談して購入するといいと思います。ビンディングペダルは、使わなくても問題ありませんが、使ってみると快適で、使い出すと手放せなくなると思います。
私は、もしかしたらスキーの影響かもしれませんが、靴を固定することに違和感がなく、全く使った経験がないにもかかわらず、本格的に自転車に乗り始めたのと同時にビンディングペダルにしてしまいました。こんな便利なものもあるのか、という感じです。そして、すぐにビンディングペダルなしでは、自転車に乗れない体になってしまいました(笑)。
ビンディングペダルを使っている方にとっては、至極当然の話だと思います。私もふだん意識してないほど当たり前になっているので、話題として取り上げようと思いつつ忘れていました。スポーツバイクに乗っている方でも、まだまだ使っていない方も多いようです。専用シューズも履く必要がありますので、ポタリング(自転車散歩)や街乗りメインなら、無理に使うのも面倒でしょう。でも、もし二の足を踏んでいるのであれば、思い切って試してみる手はあると思います。
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Posted by cycleroad at 07:00│
Comments(14)
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ビンディングペダルは、使ってない人には是非お勧めですね。
ロードバイクに乗っている人の多くは使っているのかもしれませんが、こいでいるだけで、効率よく走っていると言う気持ちになります。
私は、写真など撮りながら走るポタリング用のフラットバーのロードと、通勤用のロードを使い分けています。
ポタリング用には普通のペダルを使っていますが、自転車は軽いのが一番と思っているので、ポタリングにもロードタイプの自転車を使っています。
実はシマノの片面SPD、片面フラットのヤツを買おうか悩んでいたりします。
自分はルイガノのMTBに乗ってますが、SPDは転けそうになった時などに瞬時に足をつけることができるのでしょうか?山の中を走っていますが、素人なのでよ足つきます。そういう時に素早く対応できるのか疑問です。
成瀬さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
使ってらっしゃる方は、そう思われますよね。スムースなペダリングっていう感じしますものね。
自転車をいろいろ使い分けている方は多いようですね。やはり違うタイプの2台目3台目が欲しくなるというのもありますし(笑)。
自転車は軽いのが一番というのは、私も全くそう思います。マウンテンバイクだってダウンヒル以外は軽いのがいいと思います。ほかの点より、私もかなり優先しますね。
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
山と言いますと、里山などのオフロードを走ってらっしゃるのでしょうか。MTBのオフロード走行では、速く走ると言うよりバイクをコントロールする上でのメリットがあると思います。ジャンプもしやすいです。悪路でも足がペダルから外れにくく、押さえが利いて便利だと思います。
一方で、慣れないと足をつくときに、とっさに外れないことはあると思います。慣れればともかく、足をガンガンつくようなシングルトラックだと、かえって転ぶでしょうね。ノーマルかBMXタイプのギザギザがついた幅広のべダルと普通のシューズの方が良いかもしれません。上手い人は、それでもペダルに吸い付いたみたいにバニーホップしますね。
結局、好みや経験やコース状況などとの兼ね合いですが、慣れて自信がついてからでも遅くないと思いますよ。
ぼくは最初このペダルとシューズを固定するのに抵抗を感じていました。
「止まるときどないすんねん。こけるやん」
がっちり固定してそうだから簡単にははずれないと思っていました(笑)
3割も速くなって疲れも減るんですか。
すごいですね。
お金に余裕があれば使ってみようかなぁと思います。
まず自転車がだいじですから。
ikkun_21さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
スキーのビンディングと同じで、ある方向には外れにくく、ある方向なら外れる感じです。慣れないと、とっさに外れずに、いわゆる立ちゴケします(笑)。
いえ、3割と言うのはあくまでも感覚的なものでして(笑)。でも、使ってみると3割の違いに同意される方も多いのではないでしょうか。
信号待ちの時など、車道上でクルマの方へ立ちゴケしたりすると危ないので、その辺は注意して使用して下さいね。
MY BIKEが完成してSPDペダルも導入しました。
でも普通のペダルのこぎ方でこいでいるせいなのか、それかこぎ方がおかしいのか、太ももの表裏と足首がとても痛くなります。
あとMTBシューズはちょうどクリートが入ってる部分がはいててとても痛いです。
なにかこぎ方などアドバイスいただけないでしょうか?
どうかよろしくお願いします。
ikkun_21さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
バイク完成おめでとうございます。SPDも導入されましたか。
しかし、足が痛いのは困りましたね。「普通のペダルのこぎ方」というのが、今まで土踏まずで踏んでいたのであれば、多少足首に負担がかかる場合はあるでしょう。しかし、よほど足首を使ってこがない限り、痛くまではならないと思います。見ないと判りませんが、むしろクリートの取り付け位置が怪しい気がします。例えば前過ぎるとか..。靴にしても、履き始めだとしても、そんなに痛いはずがありません。取り付け方もおかしくないですか。(続く)
(続き)
「おかしいこぎ方」というのは、実際にどんなものか見てみないと、何とも言えないですね。言葉だけでは判断のしようがありません。でも、自然にこいでいれば、そんなに問題ないはずです。
乗り始めで、使っていない筋肉が筋肉痛になることは充分ありえます。どういう痛さか、にもよりますが、ポジションがあっていない可能性があるでしょう。例えば、サドルの高さとか、クランクのサイズとか..。僅かの差でも距離を乗ると、どこかに痛みが出ることはありえます。
こぎ方やクリートの取り付けなども含めて、そのあたりのセッティングを一度自転車屋さんに見てもらってはいかがでしょう。
ありがとうございます。
そうですね。
一応自転車の部品の取り付けは自転車屋さんにやってもらったのでクリートがおかしいのかな。
明日いくことになっているのでそのときにまた見てもらいます。
ikkun_21さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
どういたしまして。部品がなじんで来た頃、もう一度チェックしてみるのもいいでしょう。自転車屋さんにも、遠慮せずに症状を話して相談した方がいいですよ。場合によっては再調整してくれると思います。
何より、痛いのを我慢して乗っていては楽しくないですし、走るのがイヤになってしまいます。様子を見て長引くようなら、原因を追究するべきだと思いますね。
こんにちは。壊れたdown low glowのバッテリー代替品を見つけられずに居る私です。本物は送料だけで40ドルも掛かってしまいますので、冬までは我慢します。
ところで最近、(MTBタイプの)靴が格好悪いからと、SPDクリートをパールイズミの靴に取り付けて走っております。やはりロードシューズは軽くて固いのが良いですね。パールイズミの靴は初体験でしたが、カタログよりずっと素晴らしく、見た目も良く、また、SPDに対応しているのがありがたいと感じております。
ただ、つけたばかりなのですが、SPDクリートはやはりロードシューズには不向きですね。MTB用のように周りが出っ張ってくれていない分、失敗したときに恥ずかしいのと、足を滑らせてしまうのが未熟な私の問題点です。これならいっそ、SPD−SLを購入したほうが、面積が大きい分ロスが少ない気が致しますが、いかがでしょうか?
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
見つかりませんか。海外通販のデメリットが出てしまいましたね。せっかくの安全装備なのに残念です。
パールイズミの靴は詳しくないのですが、足を滑らせる原因は何でしょうか。ソールの厚さとペダルの高さが合っていないのか、クリートの角度が原因か、単なる慣れの問題なのか、ペダルによってもクリートキャッチしにくかったりしますので、その辺りが分からないと何ともコメントしにくいところです。
靴を変えただけでもクリートの位置が微妙に変わって、キャッチしにくくなることもあるようです。正確にミリ単位でクリートの位置を移植する機械まであります。
(続く)
(続き)
ロードバイクにSPDペダルを組み合わせるのは、SPDのシューズにすれば歩きやすいのが最大のメリットだと思います。ロードシューズにSPDのクリートにする必然性がないとするならば、SPD−SLにしてもいいと思います。
ただ、組み合わせによっては、クリートキャッチし易いとは限らないと思いますし、好みや癖もあるでしょうから難しいところです。大きなショップや、使っている友人に頼むなど、出来れば試行したいところですね。
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