November 20, 2005

女性が自転車に乗らない理由

ルイガノサイクリングロードを数十キロ走行した帰り際のことでした。


ちょうど軽い上り坂を登りきる手前くらいで、前方から来たママチャリの若い女性と行き会いました。すると、その女性が突然ペダルをこぐ足を止め、サドルから腰をあげて、こちらをにらんだような気がしました。向こうからすれば下り坂ですから、おかしくはありませんが、ちょっと動作と目つきが不自然でした。

そのまますれ違って、しばらく走行したときハタと気づきました。その女性はジーンズのヒザ上くらいのミニスカートをはいていたのです。つまり、私がスカートの中を覗いたと思ったようです。も、もちろん誤解です。ちょっと待ってくれよ、パンツなんか見えてないよって感じでしたが、今さら戻って弁解するわけにもいきません。って言うか、かえって変です(笑)。

受賞私はサングラスをしていたのですが、そう思ったみたいです。サングラスをしていなかったとしても、普通、すれ違う自転車には目が行きます。中にはよそ見をしていて、こちらへ寄ってくる人とか、普通にハンドルを握っているように見えて、手に携帯電話を持ってメールを読んでいる人だっています。すれ違う人がちゃんと、こちらを認識してすれ違っているか注意していないと、接触しそうになってヒヤリとすることもあります。

そんなつもりは毛頭なく、元々こういう自転車は前傾姿勢なんだよ、と言い訳したくても、そういうわけにはいきません。後から考えれば、坂ですし、肘も曲がっていたかも知れません。それでも見えていませんし、普通、そうは見えないものだろうと思います。むしろ見えるとしたら、それはサドルが低すぎるのが原因でしょう。ここで言い訳しても仕方ないのですが(笑)。

そう言えば、駅で上りのエスカレーターに乗ると、ふと前に女子中高生がいて、お尻をカバンで隠していたりすることってありませんか。おいおい、誰が見るってんだ、と言いたくもなりますが、女子中高生にしてみれば、習慣なのでしょう。かと言って、こちらも後ろを向くのも変ですし、うつむくか、あらぬ方向を見るしかありません(笑)。

そんなに隠すなら、最初からもっと長いスカートをはけよって思いますが、彼女らにすれば、それは出来ない相談でしょう、きっと。一人だけ他の生徒と違うスカート丈だったら、下手すりゃいじめられたり、仲間はずれにされかねません。冬でもやせ我慢して、丈の短いスカートをはいています。本来の制服は長いのでしょうが、実際は圧倒的に少数派なのでしょう。本音では寒いでしょうに、タイツもはかなかったり、彼女らも大変です。

話はそれましたが、スカートと自転車です。当然スカートは向きません。でもサイクリングが目的ならともかく、交通手段として自転車に乗る場合はスカートで乗らざるを得ないこともあると思います。そんなスカート向けの自転車として開発されたのが、先日も載せましたが、ルイガノの新コンセプトバイクLGS-SK1なのでしょう。


LGS-SK1


TOKYO CYCLE SHOW 2005では、サイクルショーアワードを受賞したそうです。超低床フレームは、フレームを「またぐ」というよりむしろただ「座る」といった感覚ですからスカートでも違和感なく乗車可能、だそうです。でも、似た形のスクーターと違って、足を揃えて乗るわけでなく漕がなければならないわけですが、果たしてまたがずに安定するのでしょうか。そもそもスカートで自転車に乗ったこともないのでよくわかりませんが(笑)。

サドルドラム用

ちなみにスカート用ということではないですが、写真のようなカタチのサドルもあります。これなら、タイトなスカートでも漕ぎやすそうですが、やはり左右に安定するのかな、という気もします。バンドを組んで音楽をやっている人はピンと来るものがあるかもしれませんが、ドラム用の椅子でも似た形のものがあります。こちらは足を素早く動かすための物のようですから、このサドルも案外漕ぎやすいのかもしれません。

こうした自転車によって、もっと自転車に乗る女性が増えるのかも知れません。もちろん、平気でスカートで乗っている女の人もいますし、荷物などで隠すとか、エプロンをして乗るとか、ほかにもいろいろ対策はありそうです。そうした対策を採るか否かは自由ですが、少なくともあらぬ疑いをかけて、前傾姿勢のサイクリストを非難の目で見るのはやめてほしいものです(笑)。




◇ ◇ ◇

一時期、流行語や社会現象のようになったNHKの人気番組「プロジェクトX」の最終回にテーマ曲を歌う歌手の中島みゆきが出演して歌うそうです。と言う前に12月で終了するってご存知でしたか?日本の高度経済成長の時代を描いて人気でしたが、一時、過剰演出のようなことも問題になってたようです。それが原因でしょうか。後継の番組はどんな番組なのでしょう。

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11月3日 - 11月5日 東京ビッグサイトにて「TOKYO CYCLE SHOW 2005」が行われました。 当社アキコーポレーションのブースにも沢山ご来場いただき、まことにありがとうございました。 今回、サイクルショーアワードでルイガノの新コンセプトバイクLGS-SK1が受賞いた...
サイクルショーアワードでLGS-SK1が受賞【LOUISGARNEAU Sports 最新情報】at November 20, 2005 18:18
この記事へのコメント
こんにちは!。しろ恥じらいがあっていいではありませんか。こちらは田舎でクルマ社会のせいか自転車に乗ってる女性は中高生と年配の方ばかりです。ですから大胆というか、見ていておおっと思うことは皆無です。(見てるんですね〜笑)

LGS-SK1、面白いですね。どんな感じなんでしょう。写真ではキックボードのように立っているだけですね。昔あったミニサイクルに近いのかも。このように自転車への「敷居」が下がって妙齢の女性がどんどん乗ってくれるといいですね〜。いや、純粋に。(^^;)
Posted by matta at November 20, 2005 09:45
エプロンをして乗る・・は大ワライでした〜。
たしかに短いスカートだと見えそうかも。
だったらそんな格好で乗るな・・というわけにはいかないか。。
私?スカートは一年にいっぺんくらいしかはかないので、
大丈夫。スカートって非実用的ですよねえ。
Posted by くに at November 20, 2005 21:49
mattaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いや、まあそうなんですけど(笑)。私も街中を通ることが多いわけでもなく、また歩道を通るとも限らないので、そんなに妙齢のミニスカートの女性と行きあうワケではないですよ。通勤時間などにも乗りませんし。いや、言い訳じゃなくて(笑)。
確かに、キックボードとしても使えそうですね。足元に段ボール箱積んでも走れそうです。意外に、男性が荷物運びに使うことが多かったりして..。
やはり、ミニじゃなくてもスカートの場合、またぐ動作がないのは、心理的にも違うと思いますが、どうでしょうね。
Posted by cycleroad at November 21, 2005 07:05
LGS-SK1、坂道は登りやすいのでしょうか? 
通常はパンツですが、どうしてもスカートで乗らなければならないことがあります。朝会う女子高生達は、寒さ対策でミニスカートの下にジャージをはいて自転車に乗っています。見かけはともかくGパンで乗るより漕ぎやすそうです。女性が考えた女性のための、通勤通学自転車&ウェアがあったらいいのにと思います。
Posted by まるおり at November 21, 2005 09:24
くにさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
意外と気にしてない女性も多いのかもしれませんね、今どき。
私は、想像するしかありませんが、スカートはいろいろ面倒そうですし、楽じゃないでしょうね。ズボン派はいいですが、ズボンは好き嫌いとか、似合う似合わないとか、TPOなんかもあるでしょうし。
子供の頃は、友達の女の子は、スカートのすそをパンツの中に巻き込んで、ブルマのようにして乗っていましたが、まさかそういうわけにもいかないでしょうし..(笑)。
Posted by cycleroad at November 21, 2005 09:54
まるおりさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なるほど、イメージ的には登りにくいような気もします。でも、普通のフレームでも、トップチューブを足ではさむわけではないですし、フレームの剛性的にも問題ないと思われますから、普通のサドルなら問題ないのでしょうね、おそらく理屈としては。
女子高生のスカートの下にジャージは見ますね、時々。余計なお世話ですが、スカートだけじゃ、いかにも寒そうですから、自転車じゃなくても、はけばいいのにと思いますね。
いいアイディアだと思いますが、中高生の場合は、実用的であっても可愛くないとか、イケてないという理由だけで使われなかったりするかもしれません。寒くても、頑なにミニスカートの子だっているくらいですから。
Posted by cycleroad at November 21, 2005 10:28
 
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