中級者以上になってくると、フレームをオーダーしたり、パーツやコンポを組み合わせて、自分好みのオリジナルの自転車を作る方もいます。ただ、自分で作る、手作りするとなると少ないと思います。一部には、市販車をベースに
飾りをつけたり、カスタマイズする人もあると思いますが、フレームから自分で、となると少ないと思います。
こちらの写真は、3次元CADでデザインされた自転車です。よく見ると向こう側にも座席が後ろ向きにあって4人で漕ぐようです。背もたれの間には、荷物も詰めるようなので、一台で家族旅行用にも使えそうです。グラフィックの世界なら、いくらでも自由に発想してデザインできますが、実車となるとそうはいきません。
ただ、欧米では、けっこう自転車を自作する人がいます。プロの職人に限らず、普通の個人やグループが作っています。既成概念にとらわれず、自由な発想のものから、オーソドックスなもの、実用的なものなどいろいろです。多くは、不用品や廃材を利用しているところが、ハンドメイド感いっぱいです。
もともと自由度が高い、仰向けで乗るリカンベント型が多い気がします。もちろん中には笑うしかないものも多いです。しかし、その創作意欲は見ているだけで楽しくなります。
昨日も変わった自転車を紹介しましたが、同サイトから個人の作ったユニークなものを取り上げてみようと思います。
いきなりですが、こちらは何を意図したのかよくわかりません(笑)。前輪が大きくて、トップチューブが前上がりになっています。前傾姿勢にはならないところが新しいのかも知れませんが..。
こちらは、キックボードに見えのすが、実はハンドサイクルです。ハンドルの部分がクランクになっており、回して進みます。サイズ感がわからないので、立って乗るのか、座って乗るのか微妙なところです。こちらも廃品利用です。
こちらは、アメリカの家庭に良くある、乗用芝刈り機の部材を使い、フロントフォークを伸ばして、いわゆるチョッパー型にしています。ちゃんとペダルもついています。これらは、みなガレージから生まれたとなっていますが、とりあえず何でも組み合わせるところから始まるようです。
これは、Unwheeldy と呼ばれていますが、奇抜です。しかも水陸両用です。人が乗っている部分が、ボートになって浮くそうです。どうやってカーブを曲がるのかは書いてありませんが、川だろうが池があろうが突き進めます。もし何かに激突したら、乗用部が回転するのかも知れません(笑)。
こちらも水陸両用です。タイヤが独特で、湿原のようなところなら役立ちそうです。もともとは、トリケラトプス(恐竜)にするつもりが、鶏になったそうです。さらにこの後、白鳥に改造したとあります。そこじゃない気もしますが..。
こちらの乗り物は、名前の語呂合わせで5Kと言うそうですが、要するに万華鏡です。これが出色なのは、自転車のコンポーネントを一切使用していないところです(笑)。作者は、エンジニアでもなく、バイクの修理や溶接の知識もありませんが、ウレタンとアイデアだけで水陸両用車を作りました。
これまたユニークです。トップチューブは「またぐもの」という常識を覆してます。大型トラックなどなら、その下にもくぐれそうですが、そういう目的ではありません。普通にサドルをつければ、上下で二人乗りという新しい形も出来そうです。
4台分も幅があったら、日本なら大渋滞が避けられません。工業デザインの学生さんだそうですが、教室のベンチから作ってしまった7輪車です。駅などで見るようなベンチを使っています。期間は1ヶ月、使った古い自転車は12台です。
名前は「クルマ自転車・X−4」です。ネーミングはベタですが、いわゆるベロモービルです。グラスファイバーやアラミド、エポキシ樹脂などで作られ、手が込んでいます。中身はバイク・コンポーネントと、くすねてきた子供の椅子だそうです(笑)。
こちらは、ハリボテっぽいです。何かと思いますが、靴をモチーフにしています。自転車は靴だと言いたいのでしょうか。日本ならさしずめ下駄になるのでしょうか。
これは、サドルの前でトップチューブが折れ曲がる、スイングバイクです。折れ曲がる部分は、乗っている間も固定されていませんので、ゆらゆらスイングするわけです。折れ曲がるぶん、最小回転半径は小さそうです。
素材に目を向ければ、木製もありです。溶接が出来なくてもいいわけです。むしろ、いろんな造形が楽しめます。作者は家具職人ですから、完成度の高さも頷けます。ちなみに固い樫の木製です。
こちらは、ハンドルも木製になっています。次はクランクでしょうか。どんどんウッディになっていきそうです。チェーンまでは難しいと思いますが..。
これは有名なのだそうですが、“BEHEMOTH″というそうです。衛星経由のネット接続を備えています。座席は前の方です。このコンピューター化されたリカンベントは、90年代に全米1万7千マイルの講演旅行に使われ、今は引退してカリフォルニアのシリコン・バレーのコンピューター歴史博物館に飾られていると言います。
サイドウェイバイクです。前をむいてペダルをこいでいるにもかかわらず、横に進みます。違った種類のバランス感覚が求められそうですが、向こうに倒れる可能性を考えるとゾッとします(笑)。
これまた、ユニークです。なんと、21台の自転車が使われています。私も、最初見て連想したのは、横でオールをこぐ海賊船ですが、その通り。海賊のバイキングとバイクを乗るをかけているわけです。スペルはVとBですが、要するにダジャレです(笑)。スクールバスにも使えそうです。
竹馬などと一緒で、高さを目指す人は絶対います。眺めは最高でしょう。意外と
重心が高い方がバランスはとりやすいものですが、これは高すぎです。乗り降りも大変そうです。
アメリカ人は、こうしたチョッパースタイルが好きです。ただ、タイヤが太すぎて、ペダルが重そうです。
こちらも、典型的なチョッパー型です。オートバイなんかだと、アメリカンホースバックライディングと呼ばれるスタイルです。つまり、馬の背中に乗る姿勢になるわけです。ハンドルが手綱にあたります。アメリカ人がこういう形が好きなのは、西部開拓時代からの伝統から来ているようです。
これは、先ほどのものに、タンクなどのダミーをつけて、オートバイに似せています。アメリカ独特のビーチクルーザーなどにも共通するテイストですが、かなり似せています。日本でノーヘルで乗っていようものなら、一発で警察に停められそうです(笑)。
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クルマやバイクなどでもカスタムの世界がありますが、日本では自転車をこんな風に改造している人は、あまり見ません。文化の違いと言えばそうなんでしょうけど、大の大人が、こういう自転車を一生懸命作って乗ってるのって、なんかいいと思いませんか。自転車好きって言うのが伝わってきます。
Posted by cycleroad at 10:00│
Comments(6)
フィットネスクラブで、ウォーキングマシンやランニングマシンのトレーニングをする方も多いでしょう。家庭でルームランナーとかトレッドミルと呼ばれる機器を使っているかもしれません。でも、忙しくて、出かけなければならないので、トレーニングの時間が取れないなんて....
同時に2つを済ますアイデア【サイクルロード 〜千里の自転車道も一ブログから〜】at December 07, 2005 13:53
自転車趣味も年月が経ってくると、所有する自転車の台数が増えてくるのではないでしょうか。私もそうですが、置き場所に困っている方も少なくないかも知れません。もちろん、ロードやMTB、ミニベロなど、違うタイプの自転車をそれぞれ置いておきたいのもあるでしょう。で....
自転車捨てるのもったいない【サイクルロード 〜千里の自転車道も一ブログから〜】at December 07, 2005 13:59
コメントありがとうございます。いつも珍しい情報、家族で楽しんで拝見しております。日本じゃ見かけないスゴイ自転車(中には自転車?と思うのもありますが)中には乗ってみたいのもあり、絶対乗れないよ〜というのもあったり。木の自転車は本当に美しいですね。どんな感じかな?乗ってみたいです。前向きにこいで横に進むやつ、あれ、絶対後ろにはこけないんでしょうか?(こわっ!)