食べに行く為のサイクリング
冬本番を迎え、気温も下がってきました。
寒くて、自転車に乗って出かけるのは、ためらわれることもあるかもしれません。ところで、このあいだの日曜日、読売新聞の社会面の「人物語」という特集記事に、あるパンやさんの紹介が出ていました。5段抜き、写真も2枚入って幅も3分の2くらいの大きな枠です。
もちろんお読みになった方も多いと思います。でも読売を購読していない方、日曜版なのでよく見なかった方などを考えますと、読んでない人の方が多いと思われますので、記事を要約してご紹介しようと思います。
埼玉県は、越生(おごせ)という町の田園地帯に立つ小さなパン屋さん、「パン工房シロクマ」の名前をつけた自転車レース「ツール・ド・シロクマ」が先月開かれました。ゴールのシロクマ前で参加者を笑顔で迎えていた店主の池田さんは9年前、骨髄性白血病と診断され、5年後の生存率が5割と診断された方です。
3年間の治療後、骨髄移植手術を受けましたが、多くの骨髄移植患者と同じように、その後も免疫低下などに伴う体調不良に苦しまれました。色白でふっくらした印象からシロクマのあだ名のあった池田さんは20キロ以上体重も減ったそうです。店は臨時休業を繰り返し、いつまでパンが焼けるかと弱音を吐くようにもなっていたと言います。
手術から1年近く経った頃、練習中に立ち寄ってシロクマのパンが大のお気に入りになり、頻繁に訪れるようになっていたロードレースの橋川健選手が、雑誌「サイクルスポーツ」誌に紹介したことから、口コミで広がった評判もあって、サイクリングの途中に立ち寄る自転車乗りが増えたそうです。
そうして常連になったお客が企画した「ツール・ド・シロクマ」も今年で5年目になりました。「シロクマのパンは世界一。ヨーロッパにもこんなにおいしいパンはない。」と言う橋川さんをはじめ、自転車のお客さんが来店することに励まされました。
不思議と体調不良も減った池田さんは、そうしたお客さんのためにも、今日は昨日よりおいしいパンを、と早朝からパンを焼き続けるようになりました。減ったとは言え、今も入院したりすることもあるそうですが、5年後生存率5割と診断されてから来年で10年になるそうです。
私の要約が下手なせいで伝わらない部分もあるかもしれませんが、私は、とても印象に残って、記事を切り抜いてとってあります。
店長さんのブログなどを拝見しても、新聞掲載後、多くの読者が訪れているようです。記事を読んで、心に残った人が多かったということでしょう。私も、記事掲載から一週間もたち、多くの人が読まれただろうとも思いましたが、書いてみました
実は私も、お店のことは知っていました。「ツール・ド・シロクマ」のことも目にしていましたが、こういう話があるとは知りませんでした。近くを通ったこともあるのですが、まだお店に行ったことはありません。シロクマでは、自転車のお客さんのために店舗を増築して、休憩コーナーも設けたそうです。お近くの方は、要チェックでしょう。私も是非行こうと思っていますが、今はかなりお忙しくなっているようですので、年が明けて暖かくなってからでも行こうかなと思っています。
こうした、自転車乗りに優しいと言うか、理解のあるお店は嬉しく感じます。もちろん理解がなくたって訪れるぶんには問題はないのですが..。シロクマさんは有名になりましたが、他にも自転車乗りの間でしか有名でないお店もあります。関東で言えば、荒川沿い、多摩川沿い、江戸川沿いなどに知る人ぞ知るお店があります。年賀状をもらったりするお店もあります。皆さんの地域でも、口コミの店はきっとあると思います。
そうした店でなくても、サイクリングの際に、積極的に行った場所にあるお店に入るようにしていると、印象に残る店というのは出来てきます。私も、個人的に気に入っている店が何軒かあります。蕎麦屋だったり、喫茶店(カフェと呼ぶには違和感がある)だったり、小さなパスタやさんだったりします。必ずしも旨いところばかりとは限らないのですが(笑)、店主が気さくだったり、何かしら印象に残っています。また来ようと思ったら、カードをもらったりメモをしておいてもいいかも知れません。
気温が下がってきて、寒くて、ちょっと出かけるのが億劫な時もあるでしょう。別に無理して出かける必要はありませんが、そんな時は、ストックしておいた「お店リスト」を見るのも手でしょう。「あっ、そうだ。久しぶりにあの店に行ってみよう。」などと目標が出来ると、またサイクリングに出かけたくなるのではないでしょうか。もちろん、「お店リスト」を新規開拓するサイクリングもアリです。
◇ ◇ ◇
お店リストを掲載してもいいのですが、関東ローカルですし、多分に主観的なものがあります。広くお勧めというより、むしろお勧めできない店もあります(笑)。行った時の状況とともに妙に記憶に残っているだけの店もありますし、他の人がワザワザ行ってもガッカリする場合も多いと思うので、個人のリストに留めておくべきでしょう。地元の人しか知らないような店に入るのは、失敗することもありますが、どこにでもあるチェーン店に入るより、面白かったりしますね。
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Posted by cycleroad at 10:00│
Comments(6)
いい話ですね。いつか本土で乗る機会があればぜひよって立ち寄ってみたいです。そのうちに自転車乗り、トライアスリート、ランナーに立ち寄られる店になったりしてwぼくも今日は105km乗ってきたのですが結局LAWSONに立ち寄ってしまいました・・・もったいないことしたなぁ〜、明日は道沿いの売店にでも寄ろうかな??cycleroadさんのブログはやっぱり面白いですね、これからもよろしく〜
cycleroadさんのブログは本当に勉強になります。聞く耳持っててもアクションおこさない行政(だけじゃないけど)、閉ざされた学校、本当に私も日々感じている事ばかり。心拍数はずっと気になってました。次に買うなら心拍計だぞと。シロクマのパン屋さん行きた〜い。大阪にも自転車乗りが集えるお店あるんかな〜?雑誌で紹介されてた喫茶店も遠いしな〜。1週間分まとめてコメントしちゃいました。ごめんなさい。
沖縄の人さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
あまり書いていいものか、わかりませんが、リンク先の「パン工房シロクマ」のファンサイトをよく探すと、そのあたりの詳しい手記へのリンクが隠されています。そちらでは、より詳しい話が読めます。
私もどこもなければ、コンビを利用します。やはり便利ですしね。でも、お婆さんが一人で留守番してるみたいな店も面白かったりしますね。
お褒めいただきありがとうございます。こちらこそよろしく〜。
キルワニさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いやあ、勉強になるなんて恐れ入ります。1週間まとめてでもコメントしていただいて嬉しいです。いろいろ共感してもいただいたようで。
中には、極端な意見かなーとか、固いこと書いちゃったなーとか思いながらも、勝手なことを書いてます。これからも、よろしければ遠慮なくツッコミを入れてやってください(笑)。
はじめまして、ゆともと申します。
トラックバックありがとうございます。
私もあの記事を読みました。
シロクマパンへ行った後に記事を読んだので、「そうだったのか」と驚きました。自転車乗りに優しいお店と言うだけでもまた行きたくなるのに、記事を読んだらよけい行きたくなりました。
大切にしたいですね。
私もおいしいお店を探してふらふらしてみます!
ゆともさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
記事読まれましたか。シロクマパンにサイクリストが集まる理由を不思議と書いてらしたので、おせっかいながらトラックバックしました。
記事のおかげで、だいぶお客が増えているみたいですね。お昼前に売り切れるようなこともあるように書かれています。
私も行きたいのですが、もう少しほとぼりが冷めてからにします(笑)。
やはり、サイクリストを大切にするお店はサイクリストから支持されるということですね。
おいしい店情報をアップされた暁には参考にさせていただきます(笑)。
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