
元旦からどこも大勢の人出でにぎわっています。私も、元旦とは限りませんが毎年行きます。いつ行っても今年初なら初詣ですが、下手すると一年に初詣しか行かない人もあるかも知れません。それでも、信仰の篤さにかかわらず、やはりお正月には、毎年多くの人が初詣に出かけます。
そして初詣に行けば、お賽銭をあげて、おみくじを引いて、破魔矢とかお守りを買ったりするでしょう。家内安全や商売繁盛、健康長寿に災難厄除、合格祈願や縁結びに安産祈願まで、いろいろなお守りがありますが、交通安全のお守りを買い求める方も多いと思います。
ところで、お守りのご利益(りやく)を、どのくらい信じてますか。こんなことを聞くこと自体が不謹慎と言われそうですが、交通安全ならあの神社だとか、昔からのこだわりをお持ちの方も多いに違いありません。私も神社でいただくお守りは有難いものだと思いますが、交通安全には絶大な効果を発揮するお守りがあるのをご存知でしょうか。地味で関心を持たれず、有難がられることすら少ない「お守り」ですが、そのご利益たるや抜群です。

それは、「反射材」です。なーんだ、と言うなかれ。マイナーな存在ではありますが、実は気づかないところで守ってくれています。多くの人が夜道を徒歩や自転車で、ふだん何事もなく帰宅できています。
もしかしたら、その途中で危うく事故を避けていたのに、気づかなかっただけかも知れません。クルマのドライバーにしても、反射材が目に入れば、当たり前ですが、別段意識もせずに避けているでしょう。でも、もし反射材がなかったら、気づくのに遅れて..という可能性だってゼロではありません。
反射材が使われていることを意識せずに使っている身の回り品も多いです。それでも人知れず守ってくれている、お守りのような存在です。クルマを運転する人なら、暗がりに動く反射材にハッとした経験もあるでしょう。
私は大丈夫、歩道を通るから、とか、真っ暗な道も通らないし、と思うのもわかりますが、歩道での自転車との衝突だってありますし、回りが明るくて、気づかれにくい場所だってあるはずです。ふだん滅多に通らない場所なのに..、なんてこともあります。何が災いするかわかりません。
お守りは、そもそも役に立っても気づかないものです。お守りなしと比較するわけにもいきません。でも守ってくれることを信じて、みな買い求めます。気やすめと言う人もいるでしょう。反射材も、気やすめでもいいから是非身に着けたいものです。
警察庁も地味な取組みではありますが、
反射材活用キャンペーンを行っています。その有効性が改めて見直されているのです。徐々に反射材のついた商品も増えてきています。何かの商品を買うときでも、反射材がついていたら縁起がいいと思って(笑)、そちらを選ぶのもいいでしょう。
反射材を配るだけでは不十分と、
貼らせてもらう運動を行っているところもあります。配っても大してありがたがられず、貼らない人が多いことが背景にあります。今どき100円ショップなどでも、シールになった反射材が売られています。子供みたいで格好悪いなどと言わずに、進んで貼るべきでしょう。
家族や親、祖父母などの使う身の回り品に黙って貼ってしまう手もあります。洋服に反射材を織り込んだ製品などもあるようですが、好みもありますし、毎日着るとも限りません。反射材なら、例えば全ての靴の踵に貼ることも出来るでしょう。
色もオレンジや赤でなく、白っぽくて日光のもとでは目立たないタイプもあります。靴、杖や傘、ジャンパーやコートなどの襟や袖、帽子、カバンやリュック、マフラーや手袋、そして自転車の各部と、貼れるところはいくらでもあります。一度貼ってしまえば、お守りといっしょで後は意識する必要もありません。そして、1年経ち、また神社でお守りを買う頃になったら思い出して、新しく増えたアイテムや、剥がれたり汚れたものに貼りなおせばOKです。
歩行中の交通事故の7割は夜間だそうです。高齢者の交通事故も増えています。ふだんは考えもしませんが、いつ家族や自分が交通事故に遭うかわかりません。もちろん完璧に守ってくれるものではありません。効果も数字で現われるわけではありませんが、少なくともリスクを減らしてくれるはずです。使わない手はありません。初詣でお守りを買うように、新年恒例の習慣にしてもいいかも知れません。
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混雑を避けるなら、正月の三が日を外して初詣もアリかなと思っています。お正月は、コタツでみかんを食べながらテレビを見てのんびりするもよし、ふだん出来ないことをやるもよし。カルタ取りとか福笑い、凧揚げに羽根つきなんか、いかにもお正月らしくていいですが、最近は少ないでしょうね。書初めでもしようかな..。
Posted by cycleroad at 12:00│
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