January 17, 2006

自分で創ることに魅せられて

電気自動車電気自動車に関心が高まっています。


次世代の電気自動車を開発する自動車メーカーの研究者やエンジニア以外にも、電気モーターで動くクルマに、手作りで挑戦するような創作意欲に満ちた人々がいます。しかし、実用的なスピードや航続距離を求めなくても、バッテリーやモーターの大きさや重さなど、そう簡単なものではないようです。

工業デザイナーのFrank Didikさんも、そんなクリエイターの一人です。冒頭の写真のクルマが果たしてどれだけ実用性があるのかは別として、電動にこだわっています。しかし、実際問題として電気だけで動かすのは大変で、人力とのハイブリッドにならざるを得ないようです。電気と人力のハイブリッド、日本風に言えば電動アシストということになります。つまり自転車です。本人はあくまで『Electric Car』 と書いていますが..。

安全オートバイ

こちら、どのくらい電気出力があるのかはわかりませんが、太陽電池と人力による安全オートバイと書いてあります。以前にも、オリジナルな自転車をハンドメイドする人達を何度か取り上げましたか、クルマと呼ぶか、自転車から入るかは別として、結果として非常に近いものになると言えそうです。このモーターサイクルも、一見巨大な女性用サンダルに見えなくも無いですが、ベロモービルにも似ています。

工業デザイナーといえども、個人で製作する場合には、なかなかデザインと製作コストの両立は難しいようです。材料の入手や加工しやすさの問題もあります。むしろ、そのアイデアや創作意欲を高く評価したいところです。下の写真は、なんとソーラーパネルを貼り付けています。

大会出場?ソーラーカー

近年、各地でソーラーカーレースなども行われていますが、大会に出場するような車輌は、全面にソーラーパネルを貼り付けた窮屈な車体に寝そべった姿勢で乗車することが多いようです。それを考えると、この太陽電池だけで走行させるのは難しいとしても、あくまでも四輪のクルマと電気にこだわっているわけです。

空力的にも考えられていると書いてあり、時速20キロ以上出るとなっています。もちろん余分な物を外せば、もっとスピードが出るなんて言うのは野暮と言うものでしょう。エレクトリックカーと言いつつ、自転車の大会に出てしまって、周りの人の迷惑そうな視線があったとしても(笑)、です。

コックピット

こちらもまた、乗車中の周囲の視線が気になりそうですが(笑)、そんなことを言っていては、創作なんて出来ません。しかし、こういう自転車を作ってしまう欧米人はいても、日本人は少ないような気がするのは何故でしょう。文化の違いでしょうか、個人の性格によるところが大きいのでしょうか。居住空間や走行スペースの問題もあるのかも知れません。

雪上車

無謀とは言いませんが、こちらはスキーの板をはかせています。雪上も走行させようという発想はいいですが、スキー場などで見かけたとしたら、ちょっと、その前に立ちたくはありません(笑)。

 

こちらが、元となるモデルですが、これなら案外実用的に見えると言っては失礼でしょうか。Didikマッスルカーと名づけられています。直訳すると筋肉のクルマですが、向こうでマッスルカーと言うと、馬力のあるクルマ、日本で言うスポーツカーのような意味で使われるので、筋肉を使うクルマとのシャレなのでしょう。

実用的?

こちらが、ソーラーパネルを貼り付けるベースのクルマですが、見た感じ、ビニールを貼ってあるようです。電気自動車にこだわるより、このままの方がいいように思えるのは私だけでしょうか。むしろ、この形で雨の日も濡れない全天候型二人乗り自転車と言ったほうが需要が出そうに思えます。気候にもよるでしょうが、年間平均して3分の1の日に雨が降ると言われている日本なら、案外実用性があるかも知れません。

雨でも

こちらなんかも、横なぐりの雨でなければ、濡れずに移動できそうです。なんとなく最近のベロタクシーの形にも似ています。このくらいシンプルな形なら、ホームセンターなどで材料を買ってきて自作してしまう人もいるかも知れません。屋根の部分なら塩ビのパイプとかも利用できそうですし、テーブルクロスに使う透明のビニールシートも手に入るでしょう。

 

こんな形の自転車なら、けっこう売れそうな気もします。冬でも風除けになって暖かく、多少の雨ならへっちゃらです。実際に今販売されているリカンベントや三輪の自転車などに装着可能な、ビニールシートかプラスチックの軽い屋根だけ開発する手もありそうです。

今でも歩行者がさす、透明のビニール傘を「さすべえ」などで自転車に装着している人がいるかもしれませんが、もう少し大きくて、写真のような屋根の形をした自転車版のビニール傘なんてアイデア、いかがでしょう。傘メーカーか自転車部品メーカーの方、見てたらご検討ください。

 

ちなみにフランクさん、こんなのも作ってらっしゃいます。後の座席が空いていて、3人乗りだそうです。なんだか、とっても楽しそうです。3人乗りのキックボードと呼べそうな代物です。やはり、電気にこだわらず、シンプルにしたほうが軽快で、よほど速くて実用的な気がします(笑)。





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