January 18, 2006

自転車を買ったらその日から

自転車整備士クルマや250CCを越えるオートバイに乗っている方の中には、そう言えばそろそろ車検だ、なんて方もいらっしゃるでしょう。


法律で決まっていますから、いつであろうと期日がくれば当然車検は受けなければなりません。最近はユーザー車検などもありますが、普通にディーラーに頼めば点検整備代や交換する部品代、検査代行費用に諸経費などがかかります。同時に重量税や自賠責保険の支払いがあって、まとまった金額になる方も多いことでしょう。

TSマークのお店そんな不経済な部分を嫌って、特に都心部などに住んでいる場合、クルマを所有せずに自転車にする方もあるでしょう。ほかに、日常的に燃料代や車庫代だってかかるし、そもそも車輌価格も高いです。その点、自転車は安いし燃料代もタダ、車検もありません。確かにその通りですが、自転車であっても車検(点検整備)を受ける手はあります。

なんでワザワザとお思いでしょうが、ふだん自分で点検やメンテナンスをしない方は、安全のために年に1回、自転車店で点検を受けるメリットは小さくありません。安全性の向上はもちろん、急な故障やトラブルの発生する確率を下げることにもなります。自転車の寿命も延びるでしょう。でもそれだけではありません。わざわざ自転車の定期検査を受けるメリットに、保険ということがあります。

以前にも取り上げましたが、自転車で歩行者にケガをさせる事例が増えています。高額な賠償金が認定された事例もあります。万一歩行者に怪我をさせてしまった場合、賠償保険は強い味方となります。賠償保険に入るかどうかは、個人の判断ですが、自分だけは事故を起こさないとの思いこみに根拠はないはずです。

TSマークTSマークTSマーク掛け金的にも大した金額ではないので加入しておこうと思ったとします。ところが、以前にも書きました通り、大手損害保険会社は、自転車保険から撤退する方向にあります。他の損害保険に付随して担保するものや、特約が付けられるものなど、いろいろありますので、人にもよるとは思いますが、イザ加入しようと思っても、適当な保険が無い場合も少なくないのです。

そんな場合に、TSマークという制度を利用する手があります。TSマークは、自転車安全整備士がいる自転車店で点検整備した普通自転車に貼付するものです。新車の場合は、自転車安全整備士が自転車組立て後、購入時に自転車に貼られます。

保険貼付された日から1年間有効で、1年後に車検ならぬ点検整備を行うことによって、再加入できるのです。自転車安全整備士の資格を持った人は、全国に約6万人余りいるそうですが、ディスカウントショップなど整備士のいないお店では加入できません。

このTSマークに保険が付保されているのです。3種類(赤色・青色・緑色)あって、緑は電動アシスト自転車です。青マークの傷害保険の部分は、入院加療15日以上で一律1万円、死亡または重度障害の場合一律30万円、損害賠償保険は1,000万円です。赤と緑マークは金額が、それぞれ10万円と100万円と2,000万円です。

金額は平成17年3月25日に改訂され、倍増されました。気になる加入料は、都道府県によって、また整備内容などによりますが、1000円前後が多いようです。詳しくは、お使いの自転車店に問い合わせて下さい。

自転車整備士事故がおこって、親権者や雇用主が賠償責任を負う場合は、親権者や雇用主に保険金が支払われます。子供用の自転車や、従業員に仕事で自転車を使わせている社長さんも一考の余地があるでしょう。

制度としては、まさにクルマで言う車検と自賠責保険みたいなものですが、強制ではありません。実際には、あまり知られてもいないのが現状でしょう。結局は安心料として、高いと思うか安いと思うかです。

私は、自分でメンテナンスもしますし、必要に応じて専門店に持ち込んで整備をしてもらいますが、現在TSマークには加入していません。

保険は別の賠償保険の特約に加入していますが、変わるようなので検討中です。しかしこのTSマーク、自転車に貼られる訳ですが、意外にデカイです。防犯登録のシールなんかもそうですが、もう少し小さく目立たない色にしてもらいたいところです。





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使っているブログサーバーがやけに重い感じでした。例のニュースの関係でしょうか。

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