January 23, 2006

景色の中に溶け込んでいる色

遠景そう言えば最近、街を走っていてコンビニエンスストアが増えたなと感じることはありませんか。


遠景いや、コンビニエンスストアの店舗展開とかの話をしようというのではありません。少し前から、街中にやたらセブンイレブンの看板が増えた気がします。街を走っていて、セブンイレブンの看板が見えたと思ったら、デニーズだったりイトーヨーカドーだったりします。よく見ると少し違う看板ですが、クルマで移動中など遠目には似ているので、セブンイレブンと勘違いしそうになる時があります。

セブンイレブンが、元々の親会社のイトーヨーカドーとのグループ再編で、セブン&アイホールディングスという持株会社の傘下になったのが去年の9月だったと思います。その後、看板を掛け替えつつあるようで、イトーヨーカドーの鳩のマークもあまり見なくなりました。

みな一様にセブン&アイの看板にしているようです。なんだか全てセブンイレブンに見えてしまうのは私だけでしょうか。慣れれば違いが普通に見分けられるようになるものなのでしょうか。もちろん地域によっては違うかもしれません。そもそも企業の都合ですし、どうでもいい話ではあるんですが(笑)、個人的には何でだろうと思います。


セブンイレブンセブン&アイホールディングスイトーヨーカドーデニーズ


自転車で街を走っているとき、遠くに見えるイトーヨーカドーの看板を目印に、おおよそ駅の方向を把握しながら走行する人もいるのではないでしょうか。何もイトーヨーカドーに限りませんが、都市部では大きなスーパーが駅前にあることも多いです。郊外にあっても、走行中に他の店が見当たらず、食料などを求めて目指すこともあるかも知れません。

企業の勝手ではありますけど、お客にとってはセブン&アイホールディングスなんて持株会社はどうでもいいワケで、セブンイレブンか、デニーズか、イトーヨーカドーか、遠目に判別できたほうが有難いと思います。そもそも、そうしたサインは遠くからでも見分けてもらう為の目印なのではないでしょうか。大経営者に対して失礼ですけど、個人的にはその辺のセンスも疑問です。

街中のコンビニが、場所や建物は同じでもコロコロ違う系列のコンビニに変わってしまう場合もあります。無意識に、例えば交差点などの目印、風景として、コンビニチェーンごとの店の色あいが頭に入っていたりします。もちろんフランチャイザーの都合ですから、ケチをつけても仕方ありませんが、久々に通って戸惑うこともあるでしょう。

交番の看板交番の看板交番の看板

街の交番にも、徐々に「KOBAN」と書かれた緑色の看板が目印として導入されています。ちなみにこの3種類の違いをご存知でしょうか。画像をクリックするとわかりますが、全体のマークの印象はそのままに、識別するための違いも盛り込まれているわけです。

そのほかにも、たくさんの標識やサインが街には溢れています。もちろん昔から変わらぬ標識やサインも多いですが、新しいインフラや必要になったマークもあり、標識のユニバーサルデザインとして共通化を目指す動きもあるようです。

最近は銀行もよく変わります。再編のため仕方がないとは言っても、めまぐるしく名前が変わって、看板やロゴ、イメージカラーなども変わります。イメージ一新したいのでしょうが、あまりに短い期間でコロコロ変わるので戸惑います。

銀行名も寿限無みたいに、合併してどんどん名前をつなげていくのも限界がありますし(笑)、ロゴや色をつなげるのは無理があるので仕方ないのでしょう。でもどうせなら、名前を勝ち残り方式にして、合併後の存続会社の名前をそのまま使ってもらったほうが判りやすいのにと思います。どちらにしても合併の履歴は覚えきれませんので、銀行名と別に、含む○○、△△、××、◇◇、◎◎、■■銀行と書いておく必要があるかも知れません。

企業にしてみれば、CI(コーポレートアイデンティティ)やブランド戦略もあるでしょう。そんなことでケチをつけられても困るかもしれません。しかし、せっかく馴染んだマークやロゴは一種の資産です。いとも簡単に変えてしまうのはもったいない気がします。

特にコンビニやスーパー、ファミレスなど、ランドマークとしての存在は小さくありません。江戸時代に創業したような老舗ならともかく、古いシンボルにとらわれず、どんどん時代に合わせて変化しなければ、というのもあるのでしょう。ただ、顧客が慣れ親しんだものでもありますし、公共物としての目印性も多少は考慮してもいいような気がします。



何らかの関係者の方もご覧になっているかもしれません。別にセブンイレブンや、セブン&アイホールディングスに恨みがあるわけではありません。むしろ、日頃お世話になってます(笑)。単なる意見ですので、その辺はご容赦のほどを。

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この記事へのコメント
ぼくもこの前SMILY GRT-1で加古川に行ってちょっとイトーヨーカドーを探していた(新星堂に行くため)のですが人に聞いた方向に行ってもあの親しみのあるハトのマークが見当たらずあの馬鹿でかいセブン…の看板しか見えず「どこにあんねん」とおもいつつその看板に近づくとイトーヨーカドーでした。わかりづらいですよね。
これは持株会社ではないですがダイエーのマークも変わりましたよね。あの上弦の月から葉っぱのマークへ。
確かに文字もスタイリッシュでいいといえばいいのですがやはりあの上弦の月には親しみがありなくなるのが惜しいです。(うちの近くのダイエーは幸いにもまだ看板のマークだけはかろうじて上弦の月です)
時代の流れとはいえ、やっぱり利用者の身にもなって考えてほしいですよね。
長文になってしまってすみません。
Posted by ikkun_21 at January 27, 2006 23:57
ikkun_21さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうそう、ダイエーも変わりましたね。見慣れないせいか、まだ、あまり遠くから見て判りやすいデザインには思えないですね。目新しいというのはありますけど..。
でもダイエーの場合はイメージ一新する必要もあり、その方が得策なのでしょう。マークにしたってプロがデザインしているわけでしょうから、素人がどうのこうの言う話ではありませんね(笑)。
寂しい感じはともかく、街中のビルの看板だと、デニーズだかセブンイレブンだか判りませんし、持株会社のマークをつけると言うのは、あまり他にはないですよね。
いえいえ、長文でも構いませんよ(笑)。
Posted by cycleroad at January 28, 2006 22:15
 
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