February 04, 2006

ひと目でいいから見てみたい

なゆた個人的には宇宙とか天文学の分野に興味があります。


天文学の本や、関連する量子論や理論物理学の本なども読むことがあります。ネットでも、宇宙関係のサイトをながめたりすることもあるわけですが、そんな中で偶然知ったことがあります。ちょっと興味深い研究が日本で行われているようです。

天文学、宇宙観測の世界に地球外知性の探索(SETI)という分野があるのは有名です。平たく言えば宇宙人を捜すプロジェクトです。研究は1960年代にアメリカで始まって以来ずっと続いており、一時期はNASAが参加していたこともあります。

OSETI

膨大な観測データの解析が必要になるわけですが、1999年からは、SETI@home と言って、インターネットでつながったコンピューターを利用してSETIを行うプロジェクトもスタートしました。個人でも、自分のパソコンの空いている時間を提供してSETIに協力できると言うことで、日本でも多くの人が参加しています。

分散コンピューティングの面でも、世界中をネットワークする最大規模のものです。もちろん、ご存知の方も多いと思います。そもそも地球外知性の探索は、宇宙人の存在が否定できない以上、宇宙人が存在するという仮説の元に行われている研究ですが、その究極のロマンに魅力を感じる人は多いようです。

簡単に地球に到達出来るような高度な文明、宇宙人が存在しないとの証明も出来ないわけですが、とりあえずは来れないとするなら、彼らは自分達以外の生命体に合図を送るために何を使うでしょう。地球人類の知識の範囲で言えば、当然電波を使うはずです。SETIも電波望遠鏡による観測によって、宇宙からの電波を解析し、生命体からの電波信号を探しています。私もそういうものだと思っていました。

なゆた

ところが、日本の西はりま天文台では、日本最大の光学望遠鏡を使って、宇宙人からのレーザー光線を捉えようというSETI、OSETIを行っているそうです。ちなみにOSETIは「おせち」と読みます。何となく日本的に思えてしまいますが、そう言うわけではありません。電波ほどではないにせよ、他の国もやっているようです。望遠鏡の名から、なゆたOSETIと呼ばれています。

もちろん直接見えるわけではありませんが、なんと宇宙人の合図の光を見ようという試みです。比較的新しい研究とされていますが、光学的なSETIもあったとは私も初めて知りました。なゆたOSETIは西はりま天文台独自の研究ですが、これは結構大変なことのようです。

観測

もし地球人が宇宙に向けてレーザー光線を発するとしても、宇宙人にしてみればバックにある地球の光(太陽の反射光)が強すぎて、ほとんど見えないはずです。理論上、人類が発射できる最高出力の1千兆ワットのさらに百倍以上でないと、西はりま天文台レベルの望遠鏡では検出できないと言います。その点だけでも、地球人よりかなり高度な文明でなければなりません。

検出は出来るとしても、バックとなる惑星の光の中から、そのレーザー光線だけを見つけ出すのは、やはり膨大なコンピューター解析が必要なのだそうです。発見する可能性を考えると、まさしく天文学的数字になるでしょう。ちょっと想像を絶する大変さです。そんな研究を行っているというだけで、気の遠くなるような話です。

宇宙

もし見つかったとしても、すぐには世間に発表されることはなく、世界の天文台で確証が得られてからになります。仮に疑わしい信号が見つかったとしても、再現しなければ何かの間違いということになってしまうそうです。ちょっと普通の人には出来そうもない根気のいる仕事です。

しかし宇宙人を探すなんて、想像するだけでもロマンがあります。もし、宇宙のどこかに宇宙人が存在するなら、いることだけでも知りたいものです。そう簡単に発見されることは期待出来ませんが、私が生きている間に見つかることを祈ることにします。



自転車ブログですが、たまには気分転換を兼ねて違う話題を載せています。
しかし、宇宙のスケールのことを考えていると、細かいことでクヨクヨするのが馬鹿馬鹿しくなります。まさに気分転換にもなりますね。

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