February 19, 2006

くもり一時ところによって雨

自転車に乗るようになると、自然とお天気にも敏感になるようです。


自転車に限らず屋外のスポーツなら同じだとは思いますが、せっかく自転車で出かけようと思っていた週末に雨の予報だとガッカリします。自転車通勤などをされている方なら、1日のうちでも降雨の時間帯が気になるかもしれません。

東京アメッシュ自転車に乗らなくても雨が降れば鬱陶しいですが、せいぜい傘を持っていくか否かの判断が必要なくらいでしょう。しかし自転車に乗るようになると、もっと細かい天気の変化、例えば雨雲の接近とか雨の降り出す時間、局地的な降水確率なども気になります。

自分なりに予測もします。3時間くらいで帰ってこようとか、午前中なら天気が持ちそうだ、などと勝手に見込みを立てて出かけたりします。結局、雨には降られたくないが、何とかして短い時間でも乗ろうとするだけの話かもしれませんが..(笑)。

気象予報業務が民間にも開放され、気象予報士が誕生し、民間の気象予報サービス会社もサービスを始めて以降、ネット上の無料サービスの中にも便利なものが出てきています。どこのポータルサイトを見ても当たり前のように天気予報が提供されていますが、いわゆる普通の天気予報や降水確率はともかく、中にはとても有用なものがあります。

大阪市都市環境局降雨情報以前にも取り上げたことがありますが、「東京アメッシュ」などもその一つです。大阪なら「大阪市都市環境局降雨情報」のサイトが似たような感じでしょうか。ほかの地域でも、探せばそれぞれ似たような情報を提供するサイトがあるでしょう。東京アメッシュは東京都下水道局が運営しているサイトです。ふだんあまり見ませんが、自治体や公共機関関係のサイトにも、使えるサイトがあったりします。

ローカルなサイトなので、他の地域のものはあまり見ませんが、雨の日にこうしたサイトを見ていると、なかなか興味深いことがあります。非常に細かく分けられた、それぞれの地点の降雨量と10分単位での経過がわかるのですが、全体を見ていると、いわゆる雨の降り方、雨雲の通り方などの様子が観察できるのです。

雨の日と言うと、例えば東京なら東京じゅうで雨が降っているようなイメージがあります。無論そういう時もありますが、かなり地区によってバラつきがあるのです。友人と電話で話していると、わりと近い距離にいるのに、片方でしか雨が降っていない場合があります。大抵は西から降り出すので、降り始める時間差ということもありますが、東京アメッシュなどを見ていると、いわゆる雨の通り道によって不思議と降らない場所もあるのです。

クルマや電車などで移動していると、突然雨が止んだり路面が乾いていたりします。それは雨が止むというより、降っていない地点に出たからかも知れません。雨も一様に降るわけではないのです。考えてみれば当たり前のことですが、自転車に乗る都合上、以前より細かい地域ごとの天気にも注意するようになりました。

例えば、東京でも地点によって、年間の降水量が違います。雨が降る日数、時間数も違うわけです。直線距離にして僅か数キロしか離れていない都内の2地点間でも、統計を調べると年間8%、あるいはそれ以上違う場合もあるようです。見方によってはかなりの違いです。

地形や風の通り道や、その他いろいろな要因によって起こるらしいのですが、狭い範囲に限って考えると、同じ東京でも自転車向きの地点と、そうでない地点があることになります。同じ日、同じ時間に自転車に乗っていても、雨に濡れる確率に年間を通して差がつくわけです。

衛星写真その違いを実感したこともあります。過去数時間の雨の降り方を見ていると、なぜかこの辺りには雨が降っていないなという場所に気づきました。それで、試しにその場所へ自転車で出かけ、数時間そのあたりの数キロを行ったり来たりしてみました。

遠くの空は真っ暗でしたが、雨はほとんど降りませんでした。結果として、その日はいわゆる完全に雨の日だったにも関わらず、全く濡れずに済みました。

いつもその場所が晴れているわけではないので、単なる偶然だとは思います。気象はもっと複雑だと言われればその通りでしょう。同時に2地点で生活するわけにもいきませので、どれ程違うのか実感は出来ませんが、近い場所に住んでいても、けっこう雨に降られる量、降られ方は違っているのかも知れないと思います。

天気予報のセリフで言えば、「ところによって雨」ということでしょう。でも、その中にも法則性や、地形や降り方のパターンなどいろいろな要素がありそうです。自転車に乗る時、雨雲の通り道とコースの関係とか、雨をすぐやり過ごせる方角、降られ方のパターンなどを意識して、自分なりに観察してみると、雨に降られる確率が減らせるかもしれません。



雨と言えば、フィリピンのレイテ島で大雨による地滑りが起きています。日本でも地滑りは多いですが、規模が違うようです。最近、世界で気象災害が増えている気がします。降らなくても困りますが、やはり降りすぎると怖いですね。

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この記事へのコメント
 自転車に乗るようになって本当に気になるのがお天気です。最近の天気予報はよく当たるのです。もちろん、テレビでやってるおおまかな予報ではなく、ネットで見られる「雨雲の動きアニメーション」の類いですが。私も昔、橋のこっち側は雨なのに向こう側が降ってないという光景に出会った事があります。
Posted by キルワニ at February 20, 2006 00:17
キルワニさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに下手な降水確率より雨雲の動きを見たほうが、よっぽど役に立ちますよね。観測地点も増えて精度が向上してるのでしょう。
おお、それは珍しい。貴重な経験ですね。なかなかハッキリ判ることは珍しいのでしょうが、当然どこかに境目があるはずですし、大きめの川なら、やはり天気の境目になる理由があるのでしょうね。
Posted by cycleroad at February 20, 2006 12:21
 
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