初めて自転車に乗れるようになった時のことを覚えてますか。
いったん乗れるようになってしまえば、どうと言うことはありませんが、中には、ずい分苦労した方がいるかも知れません。何度も転びながら練習した人、補助輪がなかなか外せなかった人、後ろを押さえてもらって練習した思い出が懐かしい方もあるでしょう。しかし、今どきの自転車の練習事情は昔とは、ちょっと様変わりしています。
最近の自転車練習法は、まずペダルを外します。なんと補助輪は無しです。サドルは下げて足が地面に付く高さにします。そして、またがったまま両足で地面を蹴りながら進み、勢いをつけて足を浮かすわけです。これならすぐ足を着けるので転ぶ心配も無く、後ろを支えてやる必要もありません。一人でも練習できます。身体でバランスを覚えさせるのだそうです。
足で蹴った後、なるべく長い距離を足を着かずにいられるようになったら、まず右足のペダルをつけて片足こぎの練習をします。さらに慣れて、足を離してもバランスが取れて倒れなくなってから、両方のペダルをつけてこぐ練習に進むわけです。後ろから支えると、かえって頼ってしまうので親は支えません。このほうがバランスが身につくのが早いようです。
言われてみれば簡単なことですが、なるほど納得します。蹴って進むには確かにペダルは邪魔です。あればどうしても足をかけたくなります。もちろん個人差はあるものの、この方法なら格段に速く自転車に乗れるようになると言います。それも、速ければ2〜3時間で乗れるようになる子供もいるそうです。昔、苦労した人には信じられない話でしょう。当時はそんな練習をしている人など聞いたことがありませんでしたから、おそらくほとんど実践していた人はいないと思います。そのせいか、ちょうど年頃の子供がいる親御さんでも、意外と知らない方が多いようです。
大人が今さら知っても遅いですが(笑)、身近で子供が苦労しているなら教えてあげられます。ただ、ペダルを外すのは少し大変かもしれません。ペダルレンチを持っていても、普通あまり交換する機会は多くないでしょう。硬くてなかなか回らずに、右側ならギアに手をぶつけ易いですし、左側は逆ネジになっていることを忘れて、締めていたりします。
ペダル用のレンチは15ミリの特殊なサイズですので、普通の家庭にはまず無いはずです。さすがに専用のペダルレンチは柄が長くて回しやすいですが、値段は高めです。サイズが合わないレンチを使うと、ネジがつぶれる可能性がありますので、近所の自転車屋さんで頼む手もあります。しかし、最近はペダルはずし練習が浸透しつつあるようで、子供用自転車の中には簡単にペダルが外れるようになっているものも出てきています。
あらためて見てみると、さすがに子供用の自転車については知らないことも少なくありません。他にも以前は無かった部品があります。サドルの後ろから伸びる棒がついているものを最近よく見ます。アシストバーとか舵取り棒とか、呼び名はいろいろあるようですが、要するに親が握るための取っ手です。これも、腰を屈めて自転車を掴む必要がないですから、見た目はともかく親にとっては便利なアイテムです。
以前、補助輪付き自転車の呼び方が、
地域によって違うという話題を取り上げたことがあります。例えば「コマ付き自転車」などと呼ぶ地域があります。この「コマ」、今どきは呼び方も、もっとスマートです(笑)。サイドホイールとか、トレーニングホイールと呼ばれています。なるほど妥当なネーミングですが、音も静かで、柔らかクッション、簡単に着脱も出来るようになっていたりするそうです。
最近の子供用自転車は、色もカラフルでアニメキャラクターなどを配し、いかにも子供が喜びそうになっています。でも、それだけでなく、子供の手の大きさに合わせてレバーの位置を調節できるブレーキなど、安全面についても考慮されているようです。知らないだけで、やはり、子供用自転車もいろいろ進化しているようです。
大人が今さら知っても遅いと書いてしまいましたが、自転車に乗れない大人の方も中にはいらっしゃいます。この練習方法は大人の方でも有効なのではないでしょうか。今さらサイドホイールをつけるのも恥かしいと練習を諦めていた方でも、この方法ならチャレンジし易い気もします。周りにそんな方がいたら教えてあげてもいいかも知れません。
Posted by cycleroad at 15:00│
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もっと早く【たのしい検索 ゆかいな検索】at March 09, 2009 20:10