梅雨のない北海道と梅雨の明けた沖縄や奄美地方を除けば、梅雨本番です。鬱陶しい天気が続いています。
この時期、梅雨の晴れ間と休みの日が重なるという幸運には恵まれないことも多いです。私も先日は、仕方なく家でネットを見て過ごしていました。アメリカのサイトなどを見ていたのですが、なんの気なしに辿ったリンクに、自転車ペインティング(
bicyclepaintings)というサイトがありました。てっきり個性的な色を塗った自転車が出てくるものと思ってクリックしましたが、意外にノーマルな色づかいで、何の変哲もありません。
不思議に思ってよく見てみると、写真かと思った画像は、なんと『絵』です。自転車をペイントするのではなく、自転車の絵を描いている人のサイトだったわけです。画家が自転車の絵も描いているのかと思えば、なんと作品は自転車の絵ばかりです。しかも自転車のある風景画などではなく、自転車そのものの絵です。世の中には、いろいろ個性的なアーティストがいますが、自転車の絵だけを描いているアーティストがいるのは初めて知りました。
言われてみれば何のことはありませんが、自転車の絵を描くというのは、ちょっと思いつかないのではないでしょうか。例えば、ノートパソコンばかりを描いている画家、テニスラケットばかりを描いている画家、手提げカバンばかりを描いている画家なんて聞いたことがありません。まあ、世界は広いですから、探せばいるかも知れませんが、自転車だって普通、題材にはしそうにありません。
静物画を好んで描く画家は珍しくありませんが、花とか果物とか彫刻などが多いでしょうし、何か一種類だけ描く人も多くはありません。また、例えばリンゴなら、描くにしても、一個として同じリンゴはないわけですし、色や形も違えば、光と影がもたらす表情や印象もその都度違うでしょう。他のものと組み合わせた構図も考えられます。私も決して絵画に造詣が深いわけではありませんが、そういうものだと思っていました。
工業製品が絵の題材にならないとは言いませんが、あまり向いているとも言えません。でもこの、
Taliah Lempertさんのサイトを見ると、自転車について言えば、必ずしもそんなことはないと思えてきます。彼女自身もサイクリストであり、身近で、生活の中に自転車が密着していることもあるでしょう。人力をうまく伝えるために考えつくされた機能美、速く移動するために限界までシェイプされたデザインを美しいと考え、もちろん自転車が好きであることは言うまでもありません。
工業製品とは言え、無数のバリエーション、メーカーやモデルがあります。例え全く同じモデルだとしても、使われているパーツはカスタマイズされて、少しずつ違うでしょう。使い込まれれば、傷や汚れ、磨耗の具合まで一台ずつ違ってきます。もちろんオーナーなら、一目でわかるはずです。そう、一台一台オーナーが違うわけです。よく観察すれば、使われてきた日々や持ち主の思い入れも、自転車に表情を与えているのかも知れません。
一般の人にすれば、それでも奇異に見られそうです。自転車の造形美は理解するが、写真に撮ればいいことだと言う人もいるでしょう。しかしサイクリスト、自転車好きの人なら、自転車画の世界に何となく共感できるのではないでしょうか。愛車を愛でるように細部に少しずつ筆を入れていく楽しさも何となく想像がつきます。ふだん乗っていても、意外に細部の形は思い出せないものですし、より深い理解や新たな発見があるかも知れません。
もちろん自転車は乗るものですが、こんな梅雨空の続く季節には、絵の素人であっても、自転車を前に絵の道具を引っぱり出してみる手はありそうです。おそらく子供の頃以来という人も多いのではと推察しますが、たまには無心になって絵を描くという作業に没頭してみるのも悪くありません。もちろん誰でもタリアさんのようには上手く描けるわけではありませんが、いい気分転換にはなりそうです。
W杯は、日本代表の奇跡を信じるしかなくなってきたワケですが、『奇跡を起こしてくれるなら、○○○してもいい』と祈るような気持ちの人も多いことでしょう。
東京FMのサイトでは、そうした宣言を集めていて面白いですね。著名人だけでも「会場にいるので、勝った瞬間、裸でピッチに飛び出します!」とか「湘南でスクール水着で、歌を歌います!」など、いろいろ出ています。一般の人の投稿も多数寄せられており、もし奇跡が起きたら、日本でもいろんな事が起きそうです(笑)。
Posted by cycleroad at 22:30│
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