クリスチャンでなくても、十字架はオーソドックスなペンダントとして人気の定番デザインでしょう。
実は写真のペンダント、モスクワにあるロシアの会社のコンセプトモデルで「
Saint B」と名づけられた携帯音楽プレイヤーです。多分に意識している感もありますが新型のiPodではありません。キリスト教信者の少ない日本のような国なら、アクセサリーとプレーヤーを兼ねられて便利と人気が出るかも知れません。
二つのものを一つにすると便利なものはいろいろあるわけで、携帯音楽プレーヤーにしてもラジオやボイスレコーダー、ハードディスク、動画や画像の再生端末、携帯電話とも組み合わされています。最近ではテレビのワンセグ放送が見られるものまであります。
ただキリスト教徒にとっては最も重要な宗教的象徴ですから、十字架を携帯音楽プレーヤーにするなんて、と目をむく人もいるに違いありません。携帯音楽プレーヤーと十字架というのは、罪深さは別としても、キリスト教国の多い欧米では意外な組み合わせと言えるのかも知れません。
意外なものが出会うことによって、新しい製品や市場が生まれることはままありますが、この
Geek−a−Cycleも、そんな中の一つと言えそうです。自転車とカートとか、自転車とベビーカーとかいった誰でも考えつきそうな組み合わせではありません。
なんと、自転車とパソコンデスクです(笑)。ジョークかとも思ってしまいますが、メーカーのサイトを見ると、いたって真面目に説明されています。健康のための運動の大切さにも力を入れて解説されており、製品による肥満解消と健康への効果が強調されています。
開発者がコンピューターに向かっている時間があまりに長かったので、「外へ行って運動しなさい」と母親に小言を言われ続けたことが開発のきっかけだそうです。よっぽど外へ出かけるのがイヤだったのか、コンピューターに向かう時間が惜しかったのか分かりませんが、実際に3ヶ月で11キロほど痩せたそうです。
自宅や仕事場で、時間が無くて運動出来ない現代のオフィスワーカーに最適なエクササイズというのが売りです。ジムに行ってお金と時間を費やす必要がないばかりか、オフィスワーカーの悩みである足のうっ血も防ぎ、脳への血液循環も改善させることで、いいアイデアが浮かび、居眠りも防げるというわけです。(仕事に集中出来ないような気がしないでもないですが..。)
もちろん雨でも運動できます。サイクリストなら、雨で自転車に乗れない時にパソコンでロードレースのDVDでも再生しながら、バーチャルサイクリングマシンとして使う手もあるかも知れません(笑)。ペダリングでパソコンの電力も自給出来たら言うことなしですが、残念ながら、そういう発想はないようです。
私も写真のような、室内に自転車を設置してトレーニングに使えるサイクルトレーナーを持っていますが、パソコンを使いながらペダリングするのは、さすがに困難です。Geek−a−Cycleは、
リカンベントタイプのペダリングスタイルになっているのもポイントです。
最初は笑ってしまいましたが、自転車を移動手段としてでなくエクササイズ、フィットネスの道具と考えれば、忙しい現代人にとって、デスクとの合体も案外リーズナブルに思えてきます。そう考えると、自転車にもまだまだ考えもつかないような意外な組み合わせが眠っているかも知れません。
最近の流行語のようになっているので、「予想外」ではなく「意外」にしました(笑)。ソフトバンクモバイル、CMや割引まではよかったですが、予想外トラブルは皮肉になってしまいましたね。
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同時に2つを済ますアイデア
逆に室内のものを外へ、チェアを自転車に、という発想もある
素人こその発想が生み出す物
やはり新しいものを発明しようとする人は、発想も違うようで
Posted by cycleroad at 23:30│
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