香川といえば、讃岐うどんが全国でブレイクしています。ちょっと意外にも思いますが、もう一つ全国に向かって発信できるものは自転車だそうです。
一般市民の意識はわかりませんが、「
サイクルタウン香川・自転車ワールドフェスタ2006」では、そうアピールしています。国内屈指の保有率を誇る街であるとして、自転車の県として売り出そうという狙いのようです。フェスタでもその意気込みを反映してたくさんのメニューが用意されています。
中国雑技団によるショー、リサイクル自転車によるアートフェスティバル、モバイルフォトサイクリング、自転車ウルトラクイズ、自転車パレード、サイクルタウン香川フォーラム、おもしろ自転車マナー教室、BMXフェスティバル、自転車の物語コンテスト、サイクルトレインの運行まであります。
10月7〜9日の前期と11月の3〜5日の後期に分かれているので、もう終わってしまったものもありますが、自転車をモチーフにしたイルミネーションの元を走ったり、ベロタクシーで周遊したり、なんと会場での自転車ウェディングまであります。
何とも盛りだくさん、フルコース状態です。市民に、より自転車に親しんでもらったり、香川県観光協会の主催で「讃岐うどんだけではない香川」を発信する観光イベントでもありますが、さらに、環境に優しいエコタウン香川の街づくりを考えるという目的も含まれています。
放置自転車、商店街への乗り入れ、増加する歩行者との事故、自転車道の整備といった課題にも取り組み、バイコロジータウンを目指すフォーラムでは、車椅子を使っている方を招くなど、歩行者にとっての安全も重要視しています。自転車の利用を真剣に考えた街づくりを目指しているわけです。
バイコロジーに支えられた観光都市香川をアピールし、地域振興に寄与する目的だけでなく、県民の健康増進意識の向上を図ると共に、行政に企業や県民も一体となって、自転車を活かした街づくりを目指すと言います。最近、自転車に注目する自治体は増えていますが、個人的には、その中でも特に期待したい動きです。
明日から3連休という方も多いでしょう。連休や土日にあわせて、各地でいろいろなイベントや催しも開かれますが、最近は自転車関係のイベントも確実に増えている気がします。規模やイベントのタイプはいろいろですが、ある種のトレンドなのかも知れません。
イベントと言っても、小学生や高齢者を対象とした自転車の安全な乗り方教室といった、よくあるものばかりではありません。埼玉市で4日に開かれる「
スマイル・バイシクル・フェア」は、地元の魅力を再発見するため自転車で巡るサイクリングイベントだそうです。
18日から京都でも、パンク修理などの
メンテナンス講座やサイクリングツアーが開かれます。パンク修理教室は面白い趣向だと思います。メンテナンスのやり方を覚えると、便利なばかりか自転車に対する愛着も沸いてくるのではないでしょうか。
同じ京都の八幡市で、先月29日にフリーマーケットと共に行われた「
環境まつり」でのベロタクシーの試乗では、「思ったより早い」「車と違って静か」などとその乗り心地が好評だったようです。ベロタクシーの普及、利用拡大にも貢献するでしょう。
今年もまた、
サイクルモードや
BICYCLE FILM FESTIVALといった催しもありますし、もちろんレースやライドイベントも各地で開催されています。こうした自転車関連のイベントなど、さまざまな形で自転車が注目されることにより、人々が自転車を再発見、再評価する機会も増えているわけです。
その楽しさに目覚めたり、今まで以上に活用するようになる人もあるでしょう。少しずつ、ジワジワとではありますが、自転車を愛用する人が増え、またそのことが自転車に優しい街、自転車を活かす社会の実現へつながっていくよう願いたいものです。
このブログのコメント欄にも、香川のフェスタ事務局の方が9月下旬に案内を書き込んで下さいました。ちょうど用事で高松に行く見込みもあったので、実は現場を見て記事にしようと密かに狙っていたのですが、残念ながら日にちがずれてしまいました。
以前、下の関連記事にもあるように、日本でも自転車パレードのイベントが行われないものかと書いたことがあります。ワールドフェスタでの自転車バレード、どんなものになるのでしょうか。ちょっと気になります。もし、お近くの方で見に行く方がいらしたら、是非写真などを公開していただきたいですね。
話は違いますが、一昨日、夜道で一瞬ギョッとするような人を見ました。なんと顔全体が銀色なのです。後から考えれば、ハロウィンの仮装パーティーか何かの帰りだったのだと思います。服は着替えたものの、ペイントは落とせなかったのでしょう。ハロウィン関連のイベントも増えているのかも知れませんね。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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