先日、今年も幕張メッセで開かれたサイクルモードに行ってきました。
サイクルモードは、毎年この時期に開かれる自転車の祭典、「試乗も出来る日本最大級のサイクルショー」です。各社のブースでは最新モデルや超一流選手の実車の展示なども見られますが、なんと言ってもこのイベントの特徴は試乗なわけで、メーカーによっては、長い順番待ちの行列が出来ていました。
CYCLE MODE international 2006 公式サイト
ロードレースファンなら見逃せない超一流選手が来日したのも混雑に拍車をかけたのかも知れませんが、いずれにせよ大盛況でした。人気車種や乗ってみたいモデル、興味のあるフレーム素材などに乗れるので、私も去年に引き続き、今年もいろいろ試乗してきました。
ステージではファッションショーや著名人のトークイベントなども行われ、モーターショーばりのコンパニオンも登場するなど、去年よりいちだんと華やかになった感じです。参加ブランドも増え、イベントとしても年々盛り上がりを増しているようです。
出展内容については公式サイトから雑誌のサイクルモード特集まで、さまざまなメディアにも出ています。ニューモデルや新製品については、それぞれのメーカーのサイトにも掲載されていますし、人気モデルのインプレッションをブログに書いてらっしゃる方も多いので、それ以外の部分について少し書いておきます。
前回、たまたま
トレイラーの話題を取り上げましたが、キッズトレーラーや荷物用のトレイラーなど、昨年より目につきました。前回偶然サイドカーの話も書きましたが、面白かったのが写真の「
チャリサイド」で、ふだんはスーツケースのように使って、自転車のサイドに連結して運ぶトレーラーです。
以前取り上げた、
ストリートサーファーも今回出展されていました。試乗車も多数あったので乗ってみましたが、何とも独特の感覚です。タンデムにも今回試乗しました。リカンベントもありましたし、普段なかなか乗れない自転車にいろいろ乗れるのも楽しいところです。
マウンテンバイク系では29インチなど新しいタイプも出ていて、MTB用の試乗コースでは、今回、木で組んだラダーでバンクまで設置されてました。シクロクロスなどもありましたし、電動アシスト自転車やシティサイクル、斬新なデザインのモデルから街乗りを意識したラインナップまで、バラエティに富んでいます。
最近の自転車に対する注目度を反映して、幅広い世代や入門者を意識した商品も増えているようです。全体としては、女性用モデルや女性向けの製品も増えた気がします。それも会場が華やかに感じられた理由かも知れません。あくまで印象ですが、来場者のうち女性の割合も増えているようです。
健康ブームともあいまってか、トレーニングやフィットネスを意識した商品など、本体以外の自転車関連商品も多く、スウェーデンの軍用自転車なんていうファッション性を意識したモデルもあり、自転車選び相談コーナーで熱心に相談する人も絶えなかったようです。
有名な選手や業界での著名人などを会場で見かけるのは、サイクルショーならではですが、ステージでは自転車ツーキニストとして、一部の自転車乗りには有名な疋田智さんのトークショーもやっていました。主に自転車通勤の話題です。
いろいろな話の中でマナーに関しては、特に自転車の車道での右側通行に怒っていました。無灯火や二人乗りも危険であることには間違いありませんが、私も常々それらと比べて右側通行が危険視されることが少ないと感じていましたので、共感するところ大です。
行ったのは日曜日だったのですが、昨年より更に一段と入場者が増えています。当然モデルによっては試乗希望が集中し、待ち時間が長くなった感も強いです。もともと短い時間、距離では、なかなかフレームの良さなどまで実感するのは難しいわけですが、他車と乗り比べるのも、混雑で難しくなっています。
中には軽自動車より高いモデルもあるわけですが、クルマを買うように試乗出来る機会は多くありません。価格の問題というより、クルマと比べれば、より感覚的な部分も大きいですし、乗ってみて合う合わないがハッキリ出ることもあります。
選ぶ上において、クルマより試乗が必要だと感じる人も少なくないでしょう。これだけ入場者があるのも、やはりその機会を求めてかも知れません。かなり遠方からの人もいたようですが、東京と大阪だけでなく、もっと各地で試乗出来る機会が増えるといいと思います。
マスコミなども多く取材にきていました。テレビのローカルニュースにもなっていましたし、一般的な注目も集まっています。もともと自転車を趣味にしている人には、あまり感じない面もありますが、やはり最近、自転車が注目されつつあるのは間違いないようです。
こうしたイベントがメジャーになることによって、自転車イコールママチャリという固定観念を崩し、放置自転車や歩道を暴走する邪魔者とは別の、「スポーツバイクの世界」を周知させる効果は小さくないでしょう。健康や環境に優しい面を評価し、趣味、スポーツとしての自転車を理解する人も増えるに違いありません。その意味からも、こうしたイベントが増え、社会的な認知が広がることを期待したいところです。
去年の記事を読んでみると、メッセの2コマと書いてありますから、今年は面積も1.5倍になったわけですね。大阪は今週末ですので、関西方面の方、お忘れなく。
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参考までに、去年のサイクルモードの感想を読んでみると
Posted by cycleroad at 23:30│
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