最近のニュースの中から目についたものをピックアップしてみました。
まず福井では、「ポリススタンバイ作戦」が発動という話題。これは、パトカー中心から、よりきめ細かな自転車中心のパトロールに切り替えるもので、体感的にも治安を向上させるのが目的です。ただ、さすがに欧米のようにスポーティーなMTBだったりはせず、いわゆる白チャリです。
(以下、写真をクリックすると、各ニュースの記事にジャンプします。)
でも新型の白チャリで、後部荷台に赤色灯がつき、さすまたを収納するホルダーまで付いています。ちなみに予算と台数から計算すると、1台5万円です。私も以前、自転車に乗ったお巡りさんと、どこで出くわすか分からないと思わせるだけでも効果があるのでは、と書きましたが、歓迎すべき動きだと思います。
皇室についての報道によれば、愛子さまが最近自転車の練習をされているようです。皇族の方が自転車に乗るというのは、今まであまり聞いた記憶がありません。考えたことも無かったので意外な感じもしますが、もちろん、乗られたとしてもおかしくはありません。
最近の自転車の練習は、補助輪をつけない人が増えていると以前書きましたが、愛子さまは、昔ながらの補助輪をつける方法て練習なさっているようです。上達されても、さすがに皇居の外を走られることはないのでしょうから、拝見できそうにありませんが..。
沖縄では今月、通算十八回目の「ツール・ド・おきなわ」が過去最高の3千人近くを集めて開催されたようですが、あいかわらず、沖縄県民にとって自転車は馴染みの薄い乗り物のようです。那覇市新都心地区では、自転車が無料でレンタルされていますが、1日僅か3人ほどと利用が低迷していると言います。
日本人の自転車保有率を計算すると、全国平均で一人当り0.54台ですが、沖縄は0.22台と、0.16台の長崎に次ぐ低さです。「電車がないため、みな移動にクルマを使うから」とか、「海が近いので、すぐ錆びてしまう」のが理由で自転車が普及しないと言われているようですが、タダで目の前にあっても使われないようです。
断続的に北朝鮮に対する経済制裁のニュースも報じられていますが、一連のテレビ報道の中で、北朝鮮船籍の船に中古自転車が満載されている様子が何度も写りました。すでに以前から相当量輸入しているはずなのに、そんなに自転車ばかり需要があるのか不思議でした。
この記事を見て、その答えがわかりました。もちろん、北朝鮮では燃料不足などもあって、自転車の需要が高いこともありますが、日本で使われている自転車はベアリングなどの質も高く、外して機械に使ったり、修理して中国に売ったりすることもあるのだそうです。
駅前などに放置され撤去された自転車は、自治体が1台300〜400円で業者に引き渡し、千円程度で買われて北朝鮮に渡る流れになっていたようです。一連の制裁で相場もだいぶ乱高下したと言いますが、いずれにせよ売却収入は微々たるものです。
自治体は売却収入の10倍以上の税金を使って撤去作業をしているわけですし、元々は市民がお金を出して買った物です。最近は、撤去されても取りに行かない人が多いそうですが、二重三重にお金を使って、北朝鮮に安く自転車を提供して儲けさせていたわけで、改めて考えさせられるものがあります。
最近、自転車に注目し、その利用を推奨する自治体が増えていますが、本当の意味で意識の高い自治体であれば、センスのいい駐輪ポストを街に増やして欲しいと書いたことがあります。自治体の施策ではありませんが、横浜では、UR都市機構が街中に設置する自転車ラックのデザインを募集中だそうです。
課題は「アートする駐輪ラック」ですが、街に無造作に置かれて景観的にもマイナスな自転車を、実用的なだけでなく、デザイン性に優れた駐輪ラックを設置することにより、逆に景観形成に寄与させようとの考え方はきわめて先進的と言えるでしょう。
まだデザインコンペでしかありませんが、優れたデザインが考案され、実際に設置されるようになっていけば素晴らしいと思います。ただでさえ日本には駐輪スタンドが少な過ぎると思いますが、無粋な駐輪ラックでは、市民の理解や支持も得られません。こうした試みが拡大して行くことを期待したいところです。
京都や東京で始まった「ご当地検定」が近頃ブームとなっていますが、それにあやかって、「自転車検定」を考えている中古自転車屋さんの店長がいるそうです。面白いアイデアです。どれほど反響があるのか分かりませんが、自転車の良さを、より多くの人に知ってもらおうという趣旨には共鳴します。
先日は、ポルトガルの首都リスボンの街中で行われるマウンテンバイクのダウンヒルレースの話題を取り上げましたが、同じような大会がペルーのクスコでも行われたそうです。クスコと言えば古代インカ帝国の遺跡が多い世界遺産の街ですから、大胆な気がしてしまいます。
もちろん30万人も住む都市ですし、遺跡でレースをするわけではないでしょうが、街中の階段もかなり古そうです。どこか日本の街でも開催したら面白いのに、と書きましたが、そのうち世界各地で開かれて、珍しくなくなってしまうかも知れません。
最後に
大阪からも一つ。私もそうですが、ビンディングペダルを使っていたりすると、交差点での信号待ちで、電柱を掴んで止まったりすることがあります。こちらの記事によれば、高校生が信号の支柱を掴んだら、なんと根元から折れたそうです(笑)。
軽くて済んだものの怪我したようですから、笑っては気の毒ですが、信号機が倒れるとは驚きです。長年の犬の小便による根元の腐食が原因らしいのですが、一応、頭の隅に入れておいたほうが良さそうです。もし橋の欄干だったりしたら、笑い事では済みませんから..。
私は見ませんが、昼間のワイドショーなどで皇室の話題は盛んに取り上げられているらしいですから、皇室の方が自転車に乗ってる映像もあったのかも知れませんね。さすがに多摩川とかはないでしょうけど。
関連記事
どこで出くわすかわからない
ジュリアーニ前市長の破れ窓理論から言っても有効だと思う
もっと早く教えて欲しかった
最近の自転車練習法では補助輪を使わず、しかも速く上達する
常に走っているわけではない
口先だけではなく、本当の意味で意識の高い自治体ならば..
意外な場所で意外なイベント
果たして日本でこのレースを開催する自治体が現れるだろうか