自転車を歩道に封じ込めるな
日本では、今後自転車の車道走行が順次禁止となり、最終的に少なくとも都市部では、歩道しか通れなくなることが危惧される情報があります。
前回、自転車を車道から排除する法案、言い換えれば、自転車を歩道に封じ込めようとする動きについて書きました。果たして、私達サイクリストは、この動きを阻止できるのでしょうか。今回は私なりに分析し、考えたことを書いてみようと思います。
前回の記事:
再び現れた悪夢へのシナリオ (まだご覧でなければ、まず目を通してみてください。)
私は、むろん断固反対です。自転車の車道走行禁止なんてナンセンスですし、間違っています。このブログでも何度か書きましたが、多くのサイクリストには議論の余地もないでしょう。中には、そんな法律が出来るワケないと楽観する人もいますが、私は懸念しています。
なぜなら、車道走行禁止に絶対反対と考えている人が圧倒的に少数派だからです。街を行き交う自転車のほとんどがママチャリであり、原則として歩道を走行している人達です。それ以外の自転車に乗らない人も含め、国民のほとんどは自転車の車道禁止に不都合を感じていません。
疋田さんも真剣にマズイと懸念していますが、その言葉を借りれば、「法案が国会に提出されれば、現在の議員たちのほとんどは自転車のことなんてマトモに考えたこともないし、興味もないから、」成立は、何か他の政治的なアクシデントがない限り、ほぼ間違いないでしょう。
この提言や、法案提出の動きについての一般的な注目度は低く、仮に今から反対運動を展開したとしても、来年の通常国会での法案成立を阻止するのは絶望的にも思えます。しかし、法律が施行されてから5年の猶予期間を経て、まさに適用されようとした時に、大いに世論が盛り上がって実質的に撤回されることとなった
PSE法(電気用品安全法)の例(注:)も記憶に新しいところです。決して諦めるべきではありません。
地球環境から言っても逆行してますし、諸外国の例や交通行政の観点からも全く間違った政策であると私も強く思います。しかし、例え正しいのが我々だったとしても、民主主義の原則の前には意味をなしません。いくら警察官僚を非難しようと、国民の多くが問題と思わなければ、政策を覆すことは出来ないでしょう。
スポーツバイクに乗る人をはじめとする車道禁止反対の人たちは、全体から見ればあまりに少なく、大勢の歩道走行派、自転車に乗らない人を巻き込むのは容易なことではありません。かと言って少数派のまま、歩道の自転車通行は間違っているなどと理屈をこねていても始まりません。
ならば、サイクリストとしてだけでなく、歩行者の立場から訴えるしかありません。つまり、ただでさえ暴走している自転車を、これ以上歩道に上げてもらっては困るという点について、歩行者となりえる全ての人の共感を求めていくべきではないでしょうか。
ふだん自転車を使っていると気づかない場合も多く、場所にもよりますが、たまに歩道を歩いてみると、脇をすごいスピードで通り過ぎる自転車は、まさに走る凶器です。自転車と歩行者の事故は急増していると言いますし、苦々しく思っている人は決して少なくないはずです。誰でも歩行者となり、被害者にもなりえます。
本来、自転車対策検討懇談会の提言を読むまでもなく、歩道から自転車を排除しなければならないのが自然な方向です。30年前に暫定的に歩道通行を認めた政策を元に戻すべきなのです。これ以上急増する事故の危険性を放置せず、歩道から自転車を排除すべきであることを全ての歩行者に訴え、その観点から自転車の歩道封じ込めに反対していくことも視野に入れるべきではないでしょうか。
◇ ◇ ◇
疋田さんはマスコミ人ですし、策謀する官僚も直接知っているようなので強い危機感を抱いてらっしゃいますが、問題は、この提言から予想される法案が上手く糊塗されるであろうことです。車道原則を維持し、例外的に危険な道路に限り車道通行を禁止するとされるだけなら、反対する世論は起こりにくいでしょう。
法律の運用を通じて車道通行を少しずつ禁止し、いずれ、なしくずし的に多くの幹線道路から自転車を排除するだろうと疋田さんも予測されています。PSE法の失敗を教訓にしているかは別としても、激しい反対の世論が巻き起こるような規制へのドラスティックな移行は行われない可能性が高いです。
仮に、今回の法案が何らかの理由で通らなかったとしましょう。警察官僚にしてみれば、30年来の悲願かも知れませんが、急ぐ必要はありません。反対世論が膨れ上がりそうなら、また他日を期せばいいだけです。彼らにとって邪魔な存在と思われる疋田さんを、結果的に嘘つきか狼少年のように見せ、サイクリストの注意をそらすため、前回に続いて今回も何もなかったフリをしばらく続けることだって考えられます。
この問題に限らず、懸案の課題を何回も廃案にしながら、時には何十年もかけて成立させた例は、探せばいくらでもあります。誰か特定の官僚が断念したら済む問題ではありません。自転車を車道から排除したいという考え方は、警察という組織の構造的なものと考えられます。忘れた頃にまた出てくるのは自明です。
同じ官僚が辛抱強く出さなくても、自転車なんていらないと考える官僚は今後も現れます。人が変わっても、自転車を車道から排除したいという構造的な欲求は残るでしょう。少なくとも、それは30年前から一貫した自転車政策の方向性です。何らかの大きな状況の変化がない限り、風向きは変わらないと思われます。
世間の関心やサイクリストらの注意をそらしながら、ジワジワと変わっていくかも知れません。むしろ急激に変化すれば、反対する世論も起きやすいと思いますが、いつの間にか忍び寄る潜伏期間の長い病気のようなイヤらしさで来られると厄介です。
疋田さんは自転車レーンを作り、自転車のルールとモラルを確立することこそ王道と書いています。私も遠回りのようでも、それを目指すしかないように思います。歩行者の安全のために自転車を歩道から排除すると同時に自転車レーンを作り、自転車の安全にも配慮しなければなりません。
車道走行しても危なくないよう、子どもに対しては乗り方やルール、マナーを教育し、クルマ側が配慮して走行させる先進国も少なくありませんが、日本では安全面から、子どもや高齢者には引き続き歩道走行を認めることになるでしょう。そのぶん歩行者の安全のため、その他の世代は自転車レーンを走行させるようにすべきです。
そもそも速度の違う交通が混在することに無理があります。全国8千万台にも及ぶ自転車を無視することも、もはや限界です。自転車に乗らない人にとっては歩行者の安全が図られ、自転車の車道通行を邪魔に思っているドライバーにも、事故のリスクが減って理解が得られるのではないでしょうか。
サイクリストにとっては自転車レーンなんて邪魔だとする意見もあります。私も気持ち的には理解します。確かに我々は自由に車道を走り、駐車車輌があっても容易に避けられるかも知れません。しかし、だからと言って、社会的な状況を無視して、車道を走れなくなっては元も子もありません。
少なくとも都市部には自転車レーンを整備すべきではないかと私も何度か書いてきました。昨今の自治体の取り組みを見ても、必ずしも難しい話とは思っていません。新たに土地を買収して道路を拡幅する必要はなく、歩道や車道の一部を削ったり、中央分離帯を減らすなどして、道路の構造を変えれば出来ます。
費用の問題はありますが、折りしも道路特定財源が余り始めています。一般財源化の話もありますが、電線の地中化や歩道の整備をするなら、自転車レーンだって整備出来るはずです。立派な構造物でなく、車道の一部をポールで区切るだけでも専用レーンにはなります。
もちろん道幅が狭い道路だってありますが、その場合は一方通行などクルマの車線を減らすことも検討すべきです。特に都市部へのクルマの流入を制限するのは世界的な流れと言えるでしょう。車線を増やしても渋滞は解消しません。それなら環境への配慮から言っても、都市部ではクルマを制限し公共交通へのシフトを進めるべきです。
そもそも、今まであまりにクルマ中心の道路政策だったわけで、自転車が通れないくらい危険な道路は、クルマの車線を規制してもいいはずです。多くの人がクルマ中心の考え方を批判し、歩行者優先や交通弱者優先の考え方が唱えられてきたわりには、交通政策が全く逆の方向を向いていることこそ問題なのです。
自転車は車道か歩道かという二者択一ではなく、少なくとも都市部では、歩行者は歩道、クルマは車道、自転車は自転車道を要求しましょう。環境省も環境の面から、厚生労働省も国民の健康増進のため、国土交通省もかねてから提唱する自転車道と道路環境の整備を目指し、警察庁の間違った政策を正して欲しいと思います。
◇ ◇ ◇
私がこのブログを始める時、自転車道をもっと増やして、日本の貧弱な自転車通行環境の改善を訴えることをブログの根本テーマにしようと思い「サイクルロード」と名づけました。ただ毎回その主張では誰も見てくれませんので、様々な話題を取り上げています。
その中で、風変わりな自転車など、必ずしもサイクリストにはウケない話題を取り上げたり、時に自転車と全く関係のない話題を書いたりしている理由の一つには、自転車にあまり関心のない人の注意を惹きたいと考えていることがあります。何かのキッカケで自転車に興味を持つ人が増えるかも知れません。
多くの自転車人と同じように、素直に自転車の良さを伝えたいという気持ちもあります。自分の趣味を押し付けるつもりはありませんが、何かの機会に今まで知らなかった自転車の世界を知れば、自転車に改めて目覚める人は少なくありません。実際、世の中的には徐々に増えていると思います。
本格的なスポーツタイプの自転車に乗っている人は、全体から見ればかなり少数です。ロードレースなども日本では人気がありません。しかし、自転車を使っている人はとても多いわけで、日本に少なくとも8千万台の自転車があることを思えば、ママチャリからスポーツバイクへ乗り換える可能性のある人は莫大な数になるでしょう。
ママチャリが悪いというのではありません。しかし、スポーツ系の自転車に乗り換えて本当の自転車のポテンシャルに気づき、それまで駅までの足だった人が趣味のサイクリストとなる例は少なくありません。そうなった人達は、この車道排除法案がいかに悪法か容易に理解してくれるはずです。
とても遠回りのようにも思えますが、確実に歩道封じ込めに反対してくれるサイクリストの輪を少しでも広げていくことも大切ではないでしょうか。自転車ブームも拡大しつつあるようですし、地球環境への関心の高まりも追い風になります。地道な話のようで、加速して広がらないとも限りません。
爆発的なブームにはならなくとも、そもそも自転車に乗っている人が、流行にも乗ってママチャリからスポーツバイクに乗り換えるのは、そんなに敷居の高い話ではありません。ジワジワ車道から締め出される前に、対抗してジワジワ車道派サイクリストを増やしていくことも必要なのではないかと思います。
法案提出から可決成立、施行、運用面で自転車が排除されるまで、まだ猶予があるとするなら、スポーツ派サイクリストを増やす時間はあります。直接友人や身の回りの人を誘う以外にも、サイクリスト一人一人、考えれば、まだ何か出来ることがあるかも知れません。
我々サイクリストも、天下の公道を走行する権利を維持するために、何らかの努力が必要と捉えることも出来ます。スポーツとして、あるいは駅までではない都市の交通手段として、スポーツバイクの認知度や社会的地位はもっと高まってもいいはずです。
少しずつでも積み重ねて行けば、ヨーロッパなどの自転車先進国に少しは追いつき、自転車文化も発展するかも知れません。いずれにせよ、自転車を活用する人を増やすのは、環境面や日本人の健康の面から言っても無駄ではありません。
私を含めた一般のサイクリストに出来ることは、そう多くはないかも知れません。しかし、たとえ小さなことであっても、他人頼みや僥倖を期待して傍観するのではなく、自らも行動を起こすことが求められているのではないでしょうか。
(注:ご指摘を受けましたが、私の表現ミスです。PSE法は
撤回されたわけではありません。世論の批判を受けて経済産業省が
再度方針を変更したことを指します。)
週刊のはずの疋田さんのメルマガ、
続報の271号がもう出ています。法案の本質は、「自転車の車道締めだし」に尽きると断言できるそうです。「関係者」は、冗談めかしながらも、「バレたか」と言ったそうです。ううむ。
まずは、多くのサイクリストに、とりあえず知ってもらうのが先決でしょう。今回の記事はずい分長くなってしまったなと思いきや、疋田さんのメルマガはもっと長いです(笑)。
今、警察庁のサイトでは、同じ道交法ですが、駐車取り締まりの
パブリックコメントを求めています。いずれ、この法案も募集するでしょうから、コメントを殺到させるなんて無駄でしょうかね。個人情報は公開しなくてもいいようですし、少数派とは言えサイクリストが集まれば、それなりの人数になるでしょう。皆で5回ずつくらい...(笑)。
関連記事
横から切ると隠れている無駄
地方自治体の中には、本格的自転車レーンを設置する動きも。
スリムにすれば多いメリット
中には、わざわざ車道を一方通行にすることを検討する都市も。
理不尽にも巻き込まれる確率
歩道を走行する自転車と歩行者の事故には深刻なものもある。
発想を変えればできる自転車道
自転車レーンを整備するには莫大な費用がかかると思いがちだが。
Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。
Posted by cycleroad at 06:00│
Comments(39)│
TrackBack(2)
この記事へのトラックバックURL
最近、有名なツーキニストのメルマガでこのことが大きく取り沙汰されています。
今までの法律では自転車は原則車道脇を通行し、許可されている歩道(標識に歩行者と自転車が並んでるやつ)に限っては走行可となっています。ま??
自転車が車道から締め出される?【FSRに乗って…】at December 05, 2006 12:11
皆さんは、自転車が車道を走れなく成ったら如何しますか?私は、自転車に乗る事を止めるでしょう!何故なら、自転車で整備されていない歩道を走るのに、大変なストレスを感じるからです!そして何より、歩行者との事故が怖いからです!警察庁は、来年早々の通常国会に「道...
自転車はどこを走る?【オヤジの“自転車”遊び!】at December 05, 2006 21:13
短いコメでm(__)mですが
同感です!
トヨタに勝る自転車ファクトリーを育てましょう!
(^_-)-☆
こんにちは。批判覚悟で書きますが、私は「スポーツバイクの車道排除」は「やってもいい」と思ってます。
というか最近のスポーツバイク乗りは異質な感じがします。法規遵守はしているものの、流れを乱さない、道を譲る、不安を与えない、といった概念が足りないような。停車時に右脚を付くバカは論外でしょう。またサイクルジャージ着用の一般道走行も如何なものかと。見た目に裸同然の恰好の人が一般道を走る姿はシュール過ぎますし、身体保護出来ない姿で混雑した車道は走るべきではないと思いますが。(頭部保護だけしてもねぇ...)
ところでPSE法は撤回なんてされてませんよ。そもそもあれは新品製造する際の法規制のため、中古品は対象外なのです。ただ明文化するとそれがトンネルになる(新品を中古品として売る輩が出る)のでしてないだけです。
つまり騒ぎは誤解(対象外指定が無い=対象品)が元ネタなのですが、訂正されるよりも早く誤解が確定事項にまでなってしまったので、法律を拡大解釈して中古品(対象外品)を試験して新品(対象品)相当にするという荒業でしか収まりつかなくなったのでした。
このカラクリに気付いてる人は多かったけど、中古流通の歯止めになれば新品が売れるので皆黙っていたのでしょう。まあ、騒ぎ損の典型的な例ですね。
kazuponさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
短くても一向に構いませんよ(笑)。
簡潔に賛意を示していただいただけでも嬉しいです。
はじめまして、私も疋田さんのメールマガジンと警察庁の提言を読んでいます。
私の考え方はちょっと違うんですが、一緒の部分もあります。
少し乱暴な書き方をしておりますが私のブログでも記事にしておりますので宜しければみてください。
malさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
批判だなんて、とんでもない。反対意見でも率直に書いていただけるのは、とても有難いと思います。何にでもいろいろな見方があるのは当然です。私もなるべく一人よがりにならないよう、視野を広く持ちたいと努めているつもりですが、当然偏る部分があります。反対意見はむしろ、いろいろなことに気づく上でも貴重な示唆ですし、そういった面からも尊重すべきと考えています。
公道上では、いろいろな立場や考え方、目的を持った人が交錯するわけで、当然のこととの権利意識ばかりだと、マナーやモラルが問われるだけでなく、事故やトラブルにもつながります。
スポーツバイクに乗っている人と言っても様々だとは思いますが、道路交通法云々は別としても、周囲からどう見られているか、謙虚に受け止めるべきこともありますね。(続く)
(続き)PSE法が撤回されたと言うのは、ご指摘の通り、私の表現ミスです。私も白紙撤回されたと理解していたわけではないのですが、何となく文章の流れで書いてしまいました。「経済産業省が再度方針を変更した」くらいの書き方をすべきだったでしょうか。
なるほど、そういう背景があったんですか。リユースを出来なくするなんて、このご時世に逆行しているとの、ごく一般的な反発で騒ぎを見ていたら、そうした声の高まりを受けて経済産業省の対応が右往左往したので、そういうこともあるのだと印象に残っていました。
言われるまで気づきませんでしたが、不正確な表現ですね。ご指摘ありがとうございます。
sumiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
早速読ませていただきました。確かにちょっと違いますが、期待するものは一緒、かも知れませんね。
私も国土交通省に自転車レーンの整備を進めてほしいと切に願いますが、果たして期待通りに進むのかという点に不安があります。私のほうが多少心配性?(笑)かも知れませんが、この件がより良い自転車環境の創出につながれば言うことなしですね。
コメント有難うございます。
私も警察の提言には不安感でいっぱいです。
国土交通省に期待するしかありませんが、まずは地方自治体で自転車専用のレーンを設置する運動が盛んになると嬉しいですね。
歩道だけ走れといわれたら私だって嫌ですし。
より良い自転車環境になるよう色んな意見を持って、この話題が広がると面白いですよね。
最近ではブログから集計して色々と企画するなんて手法あるそうですから、そういった集計(統計?)を警察もちゃんと見て欲しいなと思います。
sumiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
この話題が一般にも注目を集めるようになって、まさに、「災い転じて福と為す」ではありませんが、自転車レーンの設置や走行環境の改善、あるいは、そこまで行かないまでも、人々の認識が変わってくるような機会になることを願いたいです。
おっしゃるように、昔と違って今はネットがあるわけですから、寒空の下で署名活動をしなくても(笑)、多くの声が上がってくれば、いろいろな動きにつながっていく可能性はあると思います。私も微力ながら、多くの声の中の一つとして意見を発信しつつ、そうした可能性にも期待したいところです。
突然乱入いたします。疋田さんたちと一緒にNPO自転車活用推進研究会を組織している小林です。
今回の提言は警察庁が自分の管轄内で物事を改善しようとする縦割り思想の典型です。
都市交通問題は行政も市民もみんなで取り組まなければ解決しませんが、規制の側面からできそうなことを追及していく、いわゆる局所最適を考えると、あのような提言にならざるを得ません。
必要なのは道路の再販分と規制と教育を一体的に進めることですが、この国には国民生活の実感を共有できる政治家が少なく、またそういう政治家はリーダーシップに乏しい、というジレンマに陥っています。
こうなればひとりでも多くの国民の声を圧力にして政治家に自転車をないがしろにしていると票が減る、と思わせなければなりません。
というわけで、さまざまな意見、主張をとりまとめてパワーを創造するために(お断りしておきますが、決して誰かを立候補させたり特定の政治家を応援したりする意図はありませんので誤解のないようにお願いします)NPO自転車活用推進研究会のなかに「安心して歩ける歩道・安全な自転車道・渋滞のない車道を実現する全国連絡会」(略称:歩道連絡会)といったものをつくりたいと考えています。(なんとかなく共●党とか旧社●党的な呼称ですが、全共闘世代が多いので、ま,いいかという感じです)
まだ立ち上がるかどうか判りませんが、発足できたらぜひ応援してください。
追伸:
●ところで、道路交通法第五十三条には手信号の義務が書かれていますが、自転車に乗って手信号をしている警察官を見かけたことがありますか?
私はまだ実際に見たことがないので、見たという方を捜しています。
神奈川県高津区でひとり見かけた、という情報が一件だけありました。
自分たちが守れない法律を、小学校に子どもを集めて教えて、はい、交通安全教室をやりました、と予算消化するのはけしからんと思うのは私だけでしょうか。
横からコメントで申し訳ないのですが、malさんへ
スポーツバイク乗りのマナーについては自分は言及しませんが、格好につては言わせてください。
あのジャージ姿+ヘルメットは自転車乗りとしては理想の格好なのです。(するしないは自由ですが)
体にフィットしたジャージは空気抵抗が最小で、かつ動きやすい。そして頭部だけ守った状態は、自転車が起こした事故での死亡原因ダントツ1位(約70%)が頭部への衝撃なので、そこだけは保護しているわけです。
小林成基さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
乱入(笑)、歓迎いたします。自転車活用推進研究会さんは存じております。個人的に自転車DOにも登録させてもらっていますし、議員連盟のことなど、記事に書かせていただいたりもしています。
今回の記事にも書きましたように、お考えの趣旨には全くもって賛成です。歩道問題に憂慮を覚える一市民としては、とても心強く、かつ楽しみなお話です。自転車ユーザーの声も結集できれば、こんな嬉しい話はありません。
安心して歩ける歩道、安全な自転車道、渋滞のない車道、いずれについても賛同します。自転車乗りだけでなく、都市交通と生活環境の向上・改善を望む全ての市民の声が政治に生かされるとしたら、素晴らしいことです。
めでたく発足の暁には、微力ながら是非応援させていただきます。(続く)
(続き)
全共闘世代、ですか。確かにおっしゃるようなイメージですが、大いに期待しておりますので、是非、わかりやすく親しみやすく、広くアピールする名前がつくことを願っています。
手信号をしている警察官は見たことがありませんね。最近自転車のお巡りさんがパトロールしているところ自体、見ることが少なくなった気がします。
子どもたちの交通安全教室は、残念ながら見学したことがありませんが、建前のルールは少なくないでしょうね。交通安全教室だけでなく、広報や取り締まりも含めて警察行政に疑問を感じている市民は多いはずです。
P.S いただいたコメント、読みやすくする為、四つを二つにまとめさせていただきました。あしからずご了承下さい。
technicaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私は横からでも、どんどん割り込んでコメントしていただければ、と思っています。
スポーツバイク乗りの気持ちを代弁していただきまして、ありがとうございます。ヘルメットは別として、構造的に身体の保護は期待出来ませんし、エンジンもない都合上、いきおい軽くて空気抵抗が少なく、動きやすくて汗で蒸れないような服装になるのは、サイクリストとしては自明なのですが、そのあたりは、あまり認知されていませんね。右足についても、万一車道側へ転倒しては大変なので、あえてついているはずです。
ただ、周りの人には、派手で薄手な格好くらいにしか見られていないのも事実かも知れませんね。
こんにちは。ヘルメットが頭部を守ること自体については異論はありません。
ただ個人的に、ヘルメット被って車道走ってる人にあまり良い印象が無いのです。右脇スレスレをベルも鳴らさず追い抜いて行ったり(一発チン、と鳴らして欲しい)、多摩サイで背後から怒鳴られたり。
また車道でジャージ、はレース遊びしている様にしか見えません。見た目にも一触大怪我ですから、ドライバーに対するプレッシャーも相当なものでは。自己主張も結構ですが、それによる影響も考えるべきかと。
それと、街中の姿で「空気抵抗」を言い出した時点でマトモに相手されなくなるでしょう。やっぱ街中でレースしているんだ、と思われてお終いです。(というか私が思った)
先日ヤフーのトップニュースに掲載されて初めてこの法案について知りました。
自転車は歩道を走るという思い込みが一般化していているため、現在は車道を走ることが危険な状態ですね。思い込みが現実になってしまわないように、もっとこの問題を知ってもらう必要があると思います。
お早う御座います。
折しも、国会で道路特定財源を一般会計にという論議が巻き起こり、その行方が各報道機関より流されていますが、この中の都市の道路整備計画の中に、京都議定書遵守を目的とする主要幹線道路への自転車専用レーンの設置を盛り込んでもらいましょう!
京都議定書という錦の旗がある以上、書道を走らせたくない警察側、地方への道路整備のみを考えているエセ国会議員、道路整備に伴う自動車販売台数拡大のみを考えている経済界。これは、大変な踏み絵となると思いますが。
誰か国会議員でそのような提案をする人はいないのでしょうか?
malさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃることはよくわかります。サイクリングロードなどで、一部のロードバイク乗りが速度を出しすぎるので、そういう練習なら狭い自転車道でなく一般道でやれと、歩行者や他の自転車にヒンシュクを買っているという話を聞くこともあります。確かに危険もあるでしょうし、サイクリストと言ってもマナーや他者への配慮が足りない人がいることも間違いありません。
人によって、あるいは同じ人でも状況などによって、見方や感じ方、受ける印象が違ってくるのも当然です。どんな格好をして乗っている人であれ、中には感じ悪いなと思う人に出会うことはあります。また、そんなことはないと判っていても、似た格好をしている人が全部悪く見えたりすることもあるかも知れません。いずれにせよ、malさんの見方や受けた印象を否定するつもりはありません。(続く)
(続き)
一方で、サイクリストもいろいろな考え方があると思います。空気抵抗という言い方は大げさですが、少しでも余計に風を受けるのを避けたいという心理はあります。派手で目立つことによるドライバーからの視認性を重視する人もいれば、汗を逃がしたり機能性から着ている人もいるでしょう。もちろんジャージのデメリットもあるわけですが、正しいか否かは別として、それも踏まえての判断ではないでしょうか。
自転車以外でも、無意味に速いクルマから軽自動車、でかい四駆から原付まで、いろいろな乗り物に乗るのと同じように、本人の判断で着ているとも言えます。別に私がジャージを着ている人を代弁する必要はないのですが..(笑)。
ただ、ジャージ姿で乗ることを迷惑に感じる人もいるわけで、そのことも含め、サイクリストは周りからどう見られているかも自覚して、一人よがりにならず、周囲へ配慮する姿勢は必要でしょうね。
はじめまして。私も自転車通勤していますので、基本的に管理人さんの意見に賛同です。ただ最近他の自転車使用者を見て思うのは、その運転の無茶苦茶さです。自転車の車道走行に関わる原則車道走行や信号の厳守、夜間走行時の点灯、車道横断禁止といったルールとマナーを全ての自転車使用者が認識し、守らない限り事故が増加する一方なのも良くわかりますし、事故件数の増加をもとに警察側の主張の主原因にされても仕方ないかな、とも思います。
ただ法案がもし進んでいっても、これからの高齢化社会で、電動車いすや高齢者用カートが大量に出回るであろうことと、健康ブーム(?)で自転車通勤者が増えていることから、否が応でも歩・車道分離から歩・自転車・車道分離にしていかないといけなくなると思います。
何が言いたいかよくわからなくなってきましたが、少しずつでも出来る事で皆に良い方向に進めていきましょう。
schwinnさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、これがどういう形に収束するのか分かりませんが、広く世間の注目を集めれば、自転車は車道が原則であることを、改めて認識してもらうキッカケになるかもしれません。それだけでも車道上での事故は減る可能性があります。
少なくとも、多くの人に歩道走行の是非を考えてもらいたいですね。
kawamuraさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
同感ですね。道路特定財源に余剰が出るなら、無駄な道路を作り続けるより道路関連への使途拡大を、という主張もあります。一般財源化の是非で争う双方の妥協点になるかも知れません。是非、その中に自転車レーンの整備は取り入れて欲しいと思います。電柱の地下化や歩道の整備、騒音の低減といった道路構造の見直しをするなら、その中に盛り込めるはずだとも思います。
京都議定書に沿うならば、少なくとも都市部では車道を制限して自転車を奨励すべきです。こうした考え方は他の先進国でも優勢になりつつあります。ただ、環境対策だけでは票になりにくいのも事実で、少なくとも現状では、仮に一部の国会議員が提案しても真剣に取り上げてもらえない可能性が高いですね。残念ながら..。
key-oさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、歩道を暴走したり、車道の右側を走行したり、携帯メールを打つなど、ルール違反、マナー違反は目に余るものがあります。一般的に自転車好きの人には少ないと思いますが、大多数は自転車のルールやマナーも知らなかったり無視する人も多いですから、そのツケが事故や今回のような改正論議にもつながっているとも言えるでしょう。放置自転車なども含めて、自転車のイメージに大きなマイナスとなっていることも間違いありません。
そうした意味でも自転車レーンが出来ていけば、歩道の暴走や車道の右側通行、車道に広がっての走行など、問題の解消や事故減少、秩序の形成に向かう面もあるのではないかと思います。
いずれにせよ、都市交通や社会基盤を見直す時期に来ていると言えそうですね。
「自転車を歩道に封じ込めようとする動き」とありますが、我々自転車乗りはもっと冷静に対処すべきではないかと思いますが。
Yahoo! 掲示板でも話題になっていましたが、
http://www.npa.go.jp/koutsuu/
>「自転車の安全利用の促進に関する提言」について
>資料8
を見ると、警察庁自身が「自転車の歩道走行はむしろ危険」と分析している訳です。
今回の法案はあくまでも現状追認でしかなく、大事なのは今後の自転車に関する議論に、どう我々自転車乗り自身が参画し改善していくかではないかと。
現状の自転車マナーの劣悪さは、我々自転車乗り自身が放置していた事でもあります。
いわゆるスポーツ車乗りの方で、信号をきちんと守っている方がどれほどいらっしゃいますか?
自ら身を正した上で主張しなければ、いくら車道を走れなくなったら困ると喚いた所で、だれも聞く耳持って貰えないと、私は思います。
すみません、補足して書きますが、
上記警察庁の資料によると、というかスポーツ車乗りは自ら経験している事と思いますが、例えママチャリみたいな一般車でも歩道走行はかえって危険である訳です。
その事実を、警察、行政、我々一般人、それぞれがきちんと認識する事、それがまず第一歩ではないかと思っています。
以前cycleroadさんが取り上げてくださった、名古屋で車道を1レーンつぶして自転車道にする計画、まだ現場工事に入っていません。
その一方で、今回の警察官僚の役人的欺瞞と策略に満ちた「提言」、結局今の役所における自転車の存在感ってこんなものかと、改めてがっかりしました。
自分もcycleroadさん、疋田氏と近い意見で、なんとかしたいのだがと歯がゆく思う一人です。
自転車乗り、そして歩行者のような交通弱者に、もっとこの事実をよく知ってもらい、そして議論をして、最終的に「あなたたち警察権力は安易な自転車への規制という方法で収拾を図ろうとしているが、自分たちが求めている快適な道路のあり方というのはこうなんだ!」っていうのものが、役人たちを動かせるチカラ・・・今のところ、マスコミしかないでしょうか?・・・で突きつけられるといいですよね。
またでしゃばってしまいますがご容赦ください。
地方自治体や所轄警察の担当者レベルでは自転車・歩行者の事故被害増加は深刻な問題と受け止めています(道路改良の際に事故が減らなければ自分の責任になりますからね…そういう次元ですが。)。例えば用地に制限のある交差点でも横断歩道に自転車横断帯を付ける様指導したり歩道幅を余分目に取ったりとか。彼らと中央官僚との間には意識の差が見られます。まあ地方にもよると思いますが。
ここに地元住民の意見などが(代議士を通じてとかいう事も多々ありますが)結構反映される事があります。
(続き)
そして悲しいかな公務員の方々は自己に責任が掛かりそうになる事や後々問題になりそうなことを回避する能力が非常に長けています。これは無意識に出来ているようなので、別に非難するつもりはありません。逆にそれならば彼らの保身本能に働きかけるべく、街中の危険箇所を次々抽出し危険度をアピールし、地方自治体のレベルから自転車レーンの様な快適な道路のあり方を具現化してもらうというのも手法ではないでしょうか?
questionnaire_racingjerseyさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も、他に何も情報がない段階で、最初にこの提言と資料等を見たとき、「自転車の歩道走行が危険」と読めました。
しかし、前々回の11月29日の全く別の記事のコメント欄で、「交通量が多く車道が危険な場合に限り、歩道での自転車通行を認めると『改めて』提言しているのが、ちょっと気になります。杞憂だとは思いますが、法律はともかく、政令や条例、あるいは通達などで窮屈な運用がされる例もないことはないので..。」と書きました。なぜなら過去の事例等から考えて、法律で正しいことが書いてあっても、実際の運用は全く逆という場合もあるからです。胡散臭さは感じましたが、さほど憂慮はしていませんでした。(続く)
(続き)
ところが、前回の記事で書いたように、疋田さんのメルマガの情報で、実は問題が隠れていることを知り、過去の経緯などを含めて私なりに勘案し、憂慮すべき事態に発展する可能性はあると、現段階では判断しています。
マナーの悪さについては、一人一人違うとは思いますが、自転車を使う人全体として問題があったのは事実ですし、車道も歩道も通れるような、ある意味で自由な状態に甘えてきた面もあるかも知れません。
今回のは提言の段階で、まだ法案ではありませんし、「我々自転車乗りはもっと冷静に対処すべきではないか」との点は、全くその通りだと思います。そして、自転車乗りの我がままな主張ではなく、一般の人にも共感を得られるような正しい認識と、本来目指すべき姿、それに向かう道筋、現実的な選択肢と実現性を考慮した意見を主張すべきですね。
Wattsuさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
よく覚えています。今年の1月7日の記事でした。未着工とは残念ですね。ただ、交通管理の警察庁の立場と道路整備を進める地方自治体とは全く管轄も別ですから、(縦割り行政とも言われますが..)今回の警察庁の方針とは無関係に、何か名古屋市の事情があるのかも知れませんね。
しかし、おっしゃるように、役所における自転車の存在感が決して高くないのは間違いありません。役所の中でも意識の高い人はいるでしょうが、世の中的にも、まだまだ認知度が低いのが現状でしょう。
最近は、ネットでの内部告発などが発端で、ネットを通して広まって世論が高まり、マスコミも注目して政治の動きにつながる例は、耐震偽装をはじめ枚挙にいとまがありません。まずは、私達自転車乗りが、ネットでもっと声を上げていくことが必要かも知れませんね。
key-oさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
でしゃばるなんて、とんでもない。どんどん書いてください。私も含めて、ここをご覧になった方も参考になると思います。
なるほど、地域によって事情が異なる部分があるでしょうし、そもそも都市部も農村部も合わせて、全国一律に議論しても意味がないこともあります。
自治体レベルで道路の改善を進めるという考え方は、もちろん現実的な選択肢ですし、否定するつもりはありません。しかし、道路のあり方についても、地域住民の意見が割れるのではないでしょうか。ドライバーと歩行者と自転車に沿道住民、あるいは役所と議会、警察と市民でも考え方の対立や意見調整の必要はありそうです。(続く)
(続き)
そう考えると、問題の根本にあるのは、道路整備や事故防止、そのためのルールをどうするかという議論において、社会的コンセンサスが形成されていないことと言えそうです。
道路整備をする国土交通省や地方自治体と、交通管理を行う警察庁や都道府県警、利用する市民も含めて、三者共に誤解や間違い、違反、放置、あるいは社会の変化に対応できていない部分もあると思います。
道路のあるべき姿とか、都市や都市交通のあり方から、事故のメカニズム、ルールの決め方や徹底、マナーやモラルの向上策を含めて総合的に考えて行くべきと思いますが、認識からしてバラバラなのが現状と言えるでしょう。必ずしも納得の行くコンセンサスが得られるかは分かりませんが、まずは、その辺りから考えていくべきな気がします。
ところでこんなページを見つけてしまいましたが、この「ディレクターA」って、誰なのですか?
http://www.ginrin.tv/me/archive/2006/12/post.html
文中に「某有名自転車人〜」とか、後書きに断りあるから別人なのでしょうが、まあBS-iだし了承済みなのでしょう。
それよりもこの一連の騒ぎは「TBS及びその関係者が起こしたマッチポンプ騒動」と認定しちゃいましたよ私は。他にも放送局あるのにTBSだけが、この自転車ネタに、自社の放送リソースを最大限利用して啓蒙活動しているのは何故なのか... 馬鹿な私にはトンと判らない事ではありますがね。
malさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
早速ページを見てみました。私は全く心当たりがありませんが、たまたま同じディレクターという肩書だったということで、衛星放送局の方なのでしょう。
確かに、大手メディアは今のところTBSラジオだけですね。11日の記事にも読売新聞の夕刊が触れていることは書きましたが、問題の核心に触れているわけではありません。
ただ、今回の件は、たまたまTBSのディレクターに自転車に関心の高い人がいたということで、関心が高まっていけば、他の大手メディアも取り上げると思います。希望も込めて取り上げて欲しいです。
横槍すいません。
このような状況を招いたのって、自転車に乗っている人たち
(無論自分を含む)が招いた、自業自得ではないですか?
右側通行・無灯火・二人乗り・ヘッドホン・携帯電話・
歩道暴走・・・自動車からしてみればモラルなき弱者で、
かつ歩行者からしてみれば暴君でしか有りません。
こんな状況であるなら、いっそ自転車自体をなくしてもらってかまわないと思いますが?
といっても、私自身生まれつきの目の障害で免許は取れませんけど、原付は免許を持ってますがね。
眠り猫さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いいえ、横槍でも構いませんよ。
自転車乗り全体で考えるなら、自業自得と言うのは全くそのとおりだと思います。
ただ、その中にもいろいろな人がいます。スポーツバイクに乗っている人たちは速度も速いですし、自らの危険を招くことがわかっていますから、規則には従い、交通のモラルも高い人が多いと思います。そうした人にとってみれば、他のモラルの低い人たちを腹だたしく思っているでしょうし、一緒にするなと言いたいでしょう。
自転車に限らず、不法な行為をする人たちのせいで、同じ立場の善良な人まで一緒に批難される例は少なくありません。その意味で大雑把なくくりで責任を指摘するのは、いささか粗雑な議論ではないでしょうか。
一方で、サイクリストも、自分たちの権利を守る為にも、自転車に乗る人全般のマナーの低下にも問題意識を持つべきではないかと思いますね。
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)