当然のことながら、スポーツ選手は種目によって主に使う筋肉が違います。
もちろんサッカー選手だからといって、足の筋肉だけしか使っていないわけではありませんが、やはり特定部分の筋肉が他と比べて発達したりするわけです。同じ足をメインに使うスポーツでも、サッカーとマラソンと自転車では、重要な筋肉や鍛え方も違ってくるでしょう。
プロの自転車ロードレーサーは、当然ペダルをこぐための筋肉が発達しています。その鍛えられた足が生み出すパワーや持久力は、一般の人とは比較にならないレベルです。ところが、意外なことに歩くために必要な筋肉は普通の人より弱く、ちょっとした距離を歩くのも苦手だったりするそうです。
個人差もあると思いますが、もちろんロード用のビンディングシューズのせいで、靴底が固くで歩きにくいからではありません。知ると誰でも意外に思いますが、足を鍛えているはずのプロレーサーが、歩いて5分や10分の道のりが苦痛で、すぐバスやタクシーを使ってしまったりすると言います。
トッププロともなれば一日中練習で自転車に乗り、何百キロも走行したりしているわけですから、半端な鍛え方ではありません。でも言われてみれば、自転車にまたがっている時に、足は体重を支えたり歩くような動きはしていないわけで、ペダルを回すのに相当特化した筋肉になっているのでしょう。
プロのレーサーと私のような趣味の自転車乗りの話を一緒にしたら失礼千万ですが、何となく分かる気もします。ふだん近くへ出かける時も自転車を使い、あまり歩かない生活をしていると、たまにちょっと長く歩いた時に、なんだか足の筋肉が張ったり、ひどく疲れたりします。気のせいかも知れませんが..(笑)。
つまり、歩くための筋肉とペダルをこぐのに必要な筋肉は全く同じではないわけです。それでも有酸素運動としての効果や、足の筋肉を鍛えることで脳が活性化されたりする効果は有効なわけですし、いずれにせよ、一般人が気にするレベルの話ではありません。
ところで、どちらかと言えば歩く筋肉を鍛えたいという人なら、
3G Bikes社が新しく開発した自転車、その名も「
The Stepper」がお勧めでしょう。そのために開発されたわけではありませんが、歩くようにステップして乗る自転車です。
普通の自転車と同じで、スプロケットやチェーンもついており、最大8速の変速装置がついている機種もあります。足のステップ運動を機械的に円運動に変えてクランクを回し、チェーンで伝えて後輪を回転させる仕組みになっています。
実際の動きは下の右側、Google Videoの動画でどうぞ。再生ボタンをクリック(又は2度クリック)すると再生します。
音が出ますので、あらかじめ下のボリュームで調節して下さい。
ちなみに、この3G Bikes社、ほかにもオリジナルな自転車を販売しています。Stepperほどユニークではないものの、他の自転車のデザインも独特のテイストです。日本での輸入元はまだ募集中なので、ほとんど入ってきていないと思われます。街で、他人とはちょっと違う自転車で目立ちたい人にはうってつけです。
下の関連記事にも挙げましたが、実は歩くように漕ぐ自転車は他にもあります。歩く形のほうが自然だと考える人もいるわけです。私は、ふだんビンディングシューズを履いているので忘れていましたが、ペダルの円運動では、時々踏み外して、スネにペダルが当たって痛いことも理由なのかも知れません(笑)。
ノロウィルスが猛威をふるっているようですね。私の友達にも感染した人がいて、本人は治ったと言っていますが、一応、忘年会などには誘わないことにしています(笑)。メールで聞いてみると、かなり苦しかったらしいですから、やはりよく手を洗うなど、気をつけたほうがよさそうですね。
関連記事
踏んで乗るフィットネス自転車
こちらはキックボードのようにも見えるステアサイクルという自転車
乗れない人に乗ってもらう
全く違う観点から、ステップ踏み込み式自転車を開発する人もいる
同時に2つを済ますアイデア
こちらは、本当に歩いて乗る自転車。本末転倒なのか斬新なのか。
素人こその発想が生み出す物
ペダルを回転させずに自転車を走らせようとする人は日本にもいる
イタリアという国のイメージ
ステップを踏むくらいなら直接地面を蹴るという、この発想も潔い。
Posted by cycleroad at 07:30│
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