ふだんの通勤や通学に、どんなバッグを使っていますか。
メッセンジャーバッグ 通勤もノリノリ!!
メッセンジャーバッグと呼ばれる大きめのバッグが人気だ。自転車便の配送員が背負っている姿をよく目にするが、大きめで書類などがたくさん入るのが特徴。最近は、デザインや素材の種類が豊富になり、通勤で使う人も増えてきた。
町で、メッセンジャーバッグを使っている人をよく見かける。東京都渋谷区の男性会社員(39)も愛用者のひとり。休日などに自転車で出かける時はもちろん、通勤時にもナイロン製の小ぶりのタイプを使うことがある。「黒だと通勤にも違和感なく使えます」と話す。
元々メッセンジャーバッグは、自転車便などの配送員が、配達物を入れるもの。両手を空けて、運転の邪魔にならないために、斜めがけで背負う形にしている。また、配送中にもほかの車からよく見えるように、鮮やかな色合いで、留め具がついてふたがしっかり閉められるようになっているものが多い。この形が、便利でかっこいいと一般にも普及した。
日本橋高島屋のバッグ・旅行用品売り場にもメッセンジャーバッグが並ぶ。中心価格は、2万〜3万円台。素材は、ナイロンやはっ水加工を施した綿など。色は青やえんじのほか、黒、モスグリーン、茶など、カジュアルからスーツにまで合わせられる色が多い。大きさはB4判の書類がそのまま入るものや、A4サイズ、電車に座ったひざの幅に収まるタイプなど、いろいろある。
また、荷物を分けて入れやすいように内部が細かく仕切られていたり、外側に携帯電話を入れるためのポケットがついていたりと、機能性を考えたデザインも多い。売り場担当の西条公一さんは「込んだ電車の中に持ち込む時なども、リュックなどと違い、肩に掛けているバッグをぐるっと前に持ってきて抱えることもできるので便利。また、人の迷惑になりにくい」と説明する。
東京都渋谷区の東急ハンズ新宿店では、サイクル用品売り場を中心に8ブランドのメッセンジャーバッグを扱っている。よく売れる価格帯は1万〜1万5000円。「買っていくのは、通勤・通学で自転車を使う男性が中心」と、サイクル用品売り場の清水裕さん。種類が増えたこともあり、昨年に比べて2、3倍の売れ行きだそうだ。スーツには黒を、カジュアルウエアには、少し明るめの色をと使い分けても、楽しめそうだ。(2006年11月30日 読売新聞)