世界には、さまざまな場所で自転車を楽しむ人々がいます。
道路や競技場、野山などはもちろんですが、このブログでは、ほかにもいろいろな場所で自転車に乗る人達を取り上げてきました。変わったところでは、砂浜、ビルの屋上、塀の上、階段、雪上、氷上、砂漠などなど。南極大陸なんていうのもありました。
地上だけにとどまらず、水上自転車も取り上げましたし、空飛ぶ自転車とは言わないものの、まさしく自転車のパワートレインを使って空中を滑空する人力飛行機もありました。まさにあらゆる場所ですが、忘れている場所がありました。それは、水中です。
ノースカロライナ州にあるダイビングショップ、
Discovery Divingでは、海底に沈む難破船の上で毎年、海中自転車レースを開催しています。海の底で自転車に乗って面白いのかとも思いますが、もう10年も続いていて、ふだんも自転車は難破船に常備され、いつでも海底自転車散歩が楽しめるのだそうです。
難破船の上というのが何ともアドベンチャーな感じですが、果たして水中で甲板にタイヤがグリップするのでしょうか。バカバカしい気もしてしまいますが(笑)、地上と違って脚力だけが勝負ではなさそうなので、参加者も、どんな自転車や作戦が海底で有利なのか考えるのが面白いのでしょう。
カリブ海に浮かぶバージン諸島にあるダイビングショップ、
SCUBA Shackでも、自転車を使ってスキューバダイビング、言ってみればスキューバサイクリングを楽しんでいます。写真にもあるように、地上では絶対に出来ないアクロバティックな乗り方も、海中なら誰でも簡単に出来るのが楽しそうです。
そもそも水中で自転車に乗るなんて、ダイビングをやる人でもあまり思いつきそうにないと思いますが、単に水中に自転車を持ち込んでいるだけと言えなくもありません。でも、中にはオリジナルの水中自転車を作ろうとする人もいて、カナダはオンタリオに住む
Brad Grahamさんも、その一人です。
確かにボートではないのでしょうが、水面に顔を出して浮いているだけで、水中自転車という感じではありません。Grahamさんには悪いですが、背泳ぎしているだけのようにも見えてしまいます(笑)。一方こちら、イギリスのDouglas Buchananさんが発明した自転車は、本当に潜って使います。
シュノーケリングしながら泳ぐための水中自転車、underwaterbikeのプロトタイプです。スキューバダイビング用タイプも計画されていますが、いずれも足の僅かな力で推進すると言います。環境に優しく、コンパクトに折りたたんで持ち運べる設計です。
ただ、足ヒレによる足の痛みがないのが利点らしいですが、足ヒレを着けて泳いでしまったほうが、よっぽど速くてラクそうに見えます。ボートの上でこぐなら別ですが、足が水中にあるので、こぐ時の抵抗や水流の発生も大きいはずです。素人の私が言うのもなんですが、エネルギー効率的には疑問も感じます。
実は、この水中自転車が載っていたのは、その名も「underwaterbike」というイギリスのサイトで、だいぶ以前に知ったサイトです。そのうち取り上げようと思いつつ、ブックマークの片隅に埋もれて忘れていたのですが、先日再発見してアクセスすると、既にサイトは閉鎖され削除されていました。
当時は、そのアイディアが各方面から賞賛されていたような記憶もありますが、既にサイトも残っておらず、詳しいことは全くわからなくなってしまいました。水中自転車という発想はユニークですが、アイディアが面白くても製品としてヒットするとは限らないわけで、この水中自転車も例外ではなかったようです。
すごい風が吹き荒れました。自転車で走っていて、突風で倒れて大怪我をした方もいたようですが、最近は猛烈な嵐や竜巻や突風も多いですし、その威力は今までの想定以上だったりしますので用心したいですね。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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こんばんは。いやーすごい突風が吹き荒れましたね。こいでも進まないですし、オートバイがうらやましくなりますよね。今回取り上げられている水中での走行の場合、そんな程度の抵抗じゃないのでしょうけど…。
なかなかレポートを書けてないのですが、セーフターン良い感じですよ。確かに後ろの車両が「方向性を理解」してくれていると感じます。しかし、大阪に限っての話ですが、メッセンジャーって交通社会的にダメな人が多いですね。仕事で急いでいるからかも知れませんが、赤信号は平気で無視したり、大きな道路の一番右側を走行するなど滅茶苦茶です。むしろ仕事で乗っている人こそ、厳格に守って欲しいですし、雇用側も教育して欲しいと思います。