May 22, 2007

たまには頭の中を揉みほぐす

何かのきっかけで、発想や創作意欲が刺激されることがあります。


インスピレーションがわいたり、触発されたりすることもあります。自分の仕事や生活、直面している課題とか探している工夫に直接つながるわけではありませんが、何かのヒントになったりもします。この「Umdenken(再考する・考え直す)」と名付けられたドイツ語の本もそんな示唆に溢れています。

最近はインターネット上のブックストアも個性的なものが増えていますが、そうしたサイトの一つで紹介されていたのを偶然見かけました。たくさんの中から目にとまった紹介文と写真が印象に残ったので調べてみると、スイス人の著者、Atelier v氏のサイトでその内容が公開されていました。

身近にあるものの使い方を考え直しているのですが、その考え方、発想がユニークです。ナンセンスなもの、ユーモラスなものもありますが、どれも意外性にあふれ、見る者の常識を嘲笑うかのような新鮮な発想を感じさせるものばかりです。

CDケースを温室に

例えば、どこの家でも転がっていそうな、このCDケースです。捨てるのももったいないので、何かの入れ物にでも使えないかとは考えても、さすがに4枚使って立体にして園芸に使うなんて、なかなか考えつかないのではないでしょうか。

見てしまえば、どうということもありませんが、CDケースを小型温室と言うのか簡易ビニールハウスとしてガーデニングに使うなんて面白いアイディアです。園芸には詳しくありませんが、促成栽培や低温対策、防虫や鳥などから守るのに効果を発揮しそうです。

ゴム手袋を瓶のキャップに

オリーブオイルなんかを瓶から直接注ごうとしたら一気に出てしまうなんて失敗、誰にでもあるでしょう。それを防ぐグッズも売っているとは思いますが、ゴム手袋に穴をあけて使うのは盲点です。簡単に10本分とれてサイズもフリー、液だれも防げます。逆に、何か違うもので工夫しようと思ったら難しいのではないでしょうか。

テニスボールをイヤーパッドに

使い古したテニスボールなんて、普通使い道がありません。実用性に少し疑問もありますが(笑)、ユニークです。こんな人を見たら思わずニヤリとしてしまいます。つなぐ部分はやかんの取っ手でしょうか。チャーミングでユーモラスな感じも、このアイディアのポイントかも知れません。

植木鉢を聴音機に

逆にプラスチックのプランターで音を聞く工夫です。実物を前にしても、こんな風に使おうとは、なかなか考えつかないでしょう(笑)。言わばメガホンの逆ですが、意外とよく聞こえて実用的な気もします。実際にこんな商品があったら、双眼鏡と並ぶ、野鳥観察の必需品になるかも知れません。

広い教室や会議室など、声が聞き取りにくい場所でも効果を発揮するでしょう。真剣に授業を受けたい人、発言を聞き洩らしたくない人こそ使いたいグッズですが、このまま使ったら確実に先生や発言者などに「なめてるのか」と怒られそうです(笑)。

水中眼鏡を枕に

ユーモアのセンスという意味では、こちらも目を惹きます。疲れきっている時なら、ガラスの固さも何のその、震動が直接伝わって来ようが寝てしまいますが(笑)、ふと前に座った人がこれを使っていたら、その用意周到さに笑ってしまうことでしょう。しかし、水中眼鏡をクッションにしようとは思いつきません。

トランプを警告板に

個人の家などであれば、「頭上注意」なんて工事現場で使っているようなプレートを買ってくるのは大袈裟としても、トランプを使うなんて洒落たアイディアです。ちょっと小さい気もしますが、その分、かえって何なのか確かめようと注意をひきそうです。

洗濯バサミを箸に

こちらの洗濯バサミ、これはいかにも西洋人が考えそうなアイディアです。実際には西洋人が箸を母国で使う機会は少ないでしょうし、日本人にももちろん不要です。でも、日本を訪れた欧米人が箸を使う機会が多いことを思えば、日本にこそあった方がいいのかも知れません。

切手をネイルアートに

最近、日本でもネイルアートや付け爪が流行っているようです。私はちょっと判断がつきませんが、切手の柄を生かすなんてキュートなアイディアなのではないでしょうか。

ブラシをドアストッパーに

ドアストッパーを古いブラシにするなんて、ゴムより当たりも柔らかそうですし、かえってセンスが感じられる気もします。

ごみパックをアイスクリーム汚れ防止板に

掃除機のゴミパックに、他の使い道があるなんて思いもよりませんでした。こんなアイディアから新しい幼児用品や、新しいアイスクリームコーンが生まれたりするのかも知れません。

曲げ尺を反射板に

自転車関連もあります。木で出来たこんな定規(曲げ尺?)、最近は見なくなってしまいましたが、反射板と組み合わせ、適当な長さにして後続車へ注意を促すわけです。いちいち操作出来ませんので、ウィンカーとしては使えません。後続車がどう思うかわかりませんが、「あまり近づかないでね。」という気持ちは伝わるでしょう。

スポンジをペダルに

スポンジからペダルが連想されたのでしょうか。私もビンディングペダルを使っているので、裸足どころか普通の靴で自転車に乗ることも滅多にありません。絶対浮かばない発想ですが、たまには裸足でペダルをこぐのも気持ちよさそうです。効率的なペダリングなんて常識に固まっていては出て来ない発想なのも確かです。

「必要は発明の母」ではありませんが、ふだん不便に感じていること、何か具合が良くないと感じることがあったら、身の回りの物を流用して、自分でパーツを自作するのも面白そうです。意外に自分の用途に合った市販のパーツがないからと無意識にあきらめていることもあるのではないでしょうか。

自分なりに使いやすくする工夫もいいでしょう。安全装置を自作するもよし、裸足で楽しむもよし、実用性を抜きにして何かにこだわってみるのも一興です。もっと自由な発想で自転車に向かい合うと、今までとは違った自転車の楽しみ方が見えてくるかも知れません。



こういうアイディアを思いついたとしても、使うのに勇気が必要なものもありますね。降りる駅を書いておいて、電車で寝過ごすのを防ぐグッズなんて、誰でも考えつきそうです。実用性も高いとは思うのですが、使っているのは見たことがありません。そこを工夫するのがアイディアなのかも知れませんが..。

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