無関心が生む無責任な人たち
先日会った私の友人は、少しかわいそうな気もすると言っていました。
誰のことかと言えば、いま問題になっている社会保険庁の職員のこととです。連日窓口に押し寄せる記録確認の人への対応で、土日まで出勤している上に、ボーナスの返上までさせられるとは、ちょっと気の毒な気もすると言うのです。この友人は、年金問題に詳しいわけではないものの、印象からそう感じたのだそうです。
政治や監督者の責任はともかく、第一線の職員は一生懸命やっている人もいるだろうし、全員にボーナスまで返上させるのはかわいそうだと、「罪を憎んで人を憎まず」のような寛大な見方をする人もいるのでしょう。しかし、果たしてそうなのでしょうか。
さまざまな報道がなされていますが、歴史的な経緯や政府の調査結果などを見ても、社保庁がかなり酷い状況だったことは間違いありません。以前は、窓口に訪れた人に対し年金番号もきちんと確認しないとか、給付についても丁寧に説明しないなどが当たり前の対応だったと言います。
もちろん昼休みに来た人は無視し、終業時刻には何があっても終了します。少しでも残業しようものなら上司に怒られたと現役の職員も証言しています。少しでも真面目に仕事をすると、周りがサボっているのが目立つからと、ハッキリ理由を言って怒られると言う信じられないような話もあります。
長年の労使慣行や組織に染み着いた体質などの問題もあるのでしょうが、そんな職場にいれば、どんなに意識の高い人でも堕落します。そうならない稀有な人は、逆に異分子として職場にいられなかったはずです。つまり、現場全てが腐りきっていたと見るのが妥当で、結果的に同罪と言えるでしょう。
本来確認すべき年金番号を、面倒だから新しい番号を乱発するような、いい加減な事務処理も当たり前、残業なしで入力作業を「5千タッチまで」などと制限を設け、後はアルバイトに任せ、チェックもおろそか、申請が無ければ年金も支払わないなど、全くもって無責任な状態だったことが、この問題の直接の原因になったとされています。
社保庁の職員なら皆、こうなることは分かっていたと言います。一人ひとりの職員は、本当は善良な人間だと言うなら、社会保険庁に勤めてしまったのが失敗だったと言うしかないのでしょう。どうであれ、結果として今回のような重大な結果を招いた直接の責任が、社保庁の現場の職員にあることは疑いようもない事実です。
ボーナスの自主返上も、あくまで「自主」に過ぎません。強制ではなく、現時点では結果も発表されないことになっています。返納をしなくても何らペナルティもありません。日本年金機構への再就職がかかっていると言っても、訴訟が多発することから、実際には再就職させずに免職するのは困難と言われています。
当然、現職員だけの責任ではないのは明らかです。元職員のほうが、よっぽど罪が重いかも知れません。しかし、社保庁OBに求める賞与の一部自主返納など、周囲からのプレッシャーもありませんし、ほとんど見込めないだろうと言われています。せせら笑われるのがオチでしょう。
私は、この夏のボーナスの一部などと言わず、
社保庁の職員の年金をすべて支給停止にしてもいいくらいではないかと思います。元職員は支給停止、現職員は受給資格をはく奪し、場合によっては損害賠償を請求してもおかしくありません。年金時効撤廃特例法だけでなく、社保庁職員年金没収特例法を制定してもいいはずでしょう。
法的に可能かどうか分かりませんが、元より役人の職業倫理に期待出来ない以上、そのくらい罰則が無ければ、こうした問題は今後も根絶できないように思います。罪もないのに年金が消えて、支給を受けられない人がいるのに、その原因となった人たちが優遇された共済年金を満額受給するのは、どうみても不合理です。
いわゆるこの「消えた年金問題」以前にも、保険料を不正流用し職員のさまざまな福利厚生などに充てていたことも明らかになっています。裏金づくりや、国民年金保険料の不正免除など不祥事のデパートのような状態だったことも記憶に新しいところです。
大規模年金保養施設、グリーンピアなどに保険料を数兆円単位で無駄にしてきたのも忘れてはなりません。社会保険庁の職員の長年の膨大な人件費だって、結果として全くの無駄だったようなものです。しかも、本来なら不要なはずの、今後の照合作業などにかかる経費も莫大になるのは間違いありません。
納めた年金記録が消えているのに、その分の保険料が余っているのかさえ明らかにされていません。社会保険事務所の職員が保険料の業務上横領で逮捕された事件は、過去に何度も起きています。保険料の一部を収納担当の職員が横領または着服していて未発覚のケースが相当数あるだろうことは、社保庁も認めています。犯罪者もいるのです。
本来、存在しない年金を支給せざるを得ないケースも想定されますし、こうした費用をすべてトータルすると莫大な金額になるのは確実です。結局は国民の税金や保険料で補填されることを考えれば、全く足りないでしょうが、歴代社保庁職員の年金をすべて没収するのは、あながち見当違いとも言えないでしょう。
これが民間の企業だったら、とっくに倒産して解雇です。しかも、こんな腐りきった人たちを再雇用する会社もないはずです。生まれ変わることを期待するのも愚かです。そう考えれば、社保庁の職員を日本年金機構に再雇用するのも疑問で、今は一生懸命に見えますが、むしろ、今後年金を扱う機構には断じて関わって欲しくありません。
歴代社保庁長官の責任も重大です。にも関わらず、天下りで何億もの報酬や退職金を何度も得ているのですから、腹の虫も収まりません。さらに、この公益法人などから支払われる報酬や退職金も、結局は我々の納めた税金なわけです。この責任も追及しない手はないでしょう。
もちろん、政治にも責任があります。安倍内閣は、国会の会期を延長してまで社会保険庁改革法案を通しました。しかし、この法律は、一連の消えた年金問題の発覚する前の法案です。ここで社保庁が解体されたら、原因の究明や横領の実態、責任の所在などはうやむやになってしまうでしょう。
安倍総理は、1年以内に名寄せを終えると言っており、社保庁解体前に問題が解決するかのように思わせています。しかし、それは対策の一部でしかありません。ある程度問題が解決するには少なくとも数年以上かかるのは、関係者誰もが認めています。せめて、問題が一段落つくまで、解体は凍結すべきではないでしょうか。
安倍総理は、参院対策として社保庁改革をアピールし、年金問題の逆風を少しでも和らげたいのでしょう。しかし、ボーナスの一部自主返納は与党からも疑問の声があるように、全くのパフォーマンスに過ぎません。悪く言えば国民を欺くテクニックのようにも見えます。冒頭の私の友人の例で言えば、一定の効果もあるようです。
むしろ、こうした問題の責任をうやむやにして、国民の目先をそらし、根本的に解決することのない対策を繰り返してきたことこそが、問題の本質にあるようにも思えます。不祥事は社保庁だけではありません。行政の様々な歪みや腐敗の原因は、長年こうした体制が続いてきたことにもあると言えるでしょう。
社会保険庁改革法が成立し、2010年には日本年金機構に移行することになります。すると、職員の報酬を自由に決められるので、人件費が上がるのは必至と言われています。天下りも自由になります。省庁ではないので、国会への報告義務もなくなり、国民の監視が効きにくくなります。
こんな法律を、この騒動の最中に通すこと自体、安倍総理の政治姿勢に疑問を感じざるを得ません。年金の照合作業の最中に社保庁が解体されるのは、ほぼ確実です。安倍総理は、責任ある対処を強調していますが、誰が見ても疑問が残るのは事実でしょう。
安倍総理は、戦後レジュームからの脱却と事ある毎に繰り返していますが、ある意味、自民党の政治こそ戦後レジュームであり、行政組織の経年劣化を生み腐敗させてきた元凶と言えるかも知れません。安倍内閣が従来のような小手先だけの対策、選挙向けに糊塗するだけの政策に終始するなら、安倍政治からこそ脱却すべきでしょう。
この問題に怒っている人は多いはずです。しかし、意外に冷めている人もいます。ただでさえ少子化で年金は破綻必至と見る人も多く、転職してないので無関係と思っている人、バカバカしいので年金保険料を納付していない自営の人、年金には最初から期待していない人、あまり政治に興味がない人、いろいろあるでしょう。
しかし日本に住んでいる以上、多かれ少なかれこの問題による影響は免れません。直接の年金受給以外にも、税負担、景気、社会不安、物価、雇用、治安の悪化、様々な問題に波及し、直接間接の影響が及ぶ可能性があります。年金の破綻はもちろん、国家に対する信頼の揺らぎは、その根幹を揺るがしかねない重大事です。
強制的に徴収されている保険料なのに、記録が無くなったからと言われ、何十年も前の納付を自ら証明しなければならないなんて、こんなふざけた話はありません。いらぬ時間もとられますし、国による詐欺とでも言うべき、腹の立つ話でもあります。
しかし、国の機関に対して憤っても、そのツケは、結局は税金などとなって我々に跳ね返ってきます。その意味からも断固とした是正や再発防止を、政治に対して求めていかなければなりません。政治に無関心な人も多いですが、その無関心がこうした不祥事を生む土壌でもあります。
政治への要求は、結局選挙権を行使するしかありません。自分の一票くらい大勢に影響しないと投票に行かない人も多いでしょうが、その行為が社保庁のような組織を生み育てることにもつながっています。怒ったり諦めたりするだけではなく、きちんと投票に行くことも必要でしょう。
役所の不祥事は今に始まったことではありませんが、一人ひとりが関心をもち、監視し、迂遠なようでも国民の代表たる国会議員を通してしか変わりません。確かに一票は小さくとも、一人ひとりの票が国民の声として蓄積されていきます。こうした問題を是正し、再発を防ぐには、まず有権者が変わるべきなのも事実でしょう。
たまに全く別の話題を載せているのですが、今はやっぱり年金問題が気になります。自分の分に問題なかったからいい、というものでもありません。年金に限らず、自分に直接関係のない行政の問題であっても目を向けていくべきなのでしょうね。
関連記事
言葉を間違え慙愧に堪えない
安倍総理の使う言葉は抽象的で分かりづらく、おかしいものもある
Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。
Posted by cycleroad at 23:30│
Comments(22)│
TrackBack(31)
この記事へのトラックバックURL
「国民の支持確信」=改正公務員法など成立で−安倍首相
安倍晋三首相は30日午前、首相公邸前で記者団の質問に答え、社会保険庁改革関連法と年金時効撤廃特例法、改正国家公務員法がそれぞれ成立したことについて「(既に成立した)教育再生3法も含め、国民にとって...
国政を私物化する人【S氏の時事問題】at July 04, 2007 18:39
社保庁長官、職員1万7千人に賞与の一部自主返納求める(朝日新聞) - goo ニュース
昨日は「たけしのTVタックル」今朝は「みのさんの朝ズバッ」なんとNHKの「生活ホットモーニング」でも杜撰な管理が原因の「年金未払い期間」の問題を取り上げていた
{/hiyoko_thunder/}
与...
社保庁 職員に賞与 自主返納を要請【王様の耳はロバの耳】at July 04, 2007 19:58
<不明年金記録>新たな入力漏れが判明 社保庁明らかに 社会保険庁は6日、旧式の手書き原簿に基づく厚生年金の保険料納付記録が1430万件あり、その一定数が社会保険庁のコンピューターに入力されておらず、基礎年金番号と統合されていないことを明らかにした。社保庁....
新たに1430万件入力漏れ【zara's voice recorder】at July 04, 2007 20:04
自民党内に会期延長論がでているようだ。場合によると選挙日が1週間延びるといった
年金問題への感想【 反戦老年委員会】at July 04, 2007 20:28
以前からそうなのですが、このところ特に朝のNHKニュースは首相の応援に熱が入っているので(笑)、毎日のように遊説先での演説が流れます。(今日はサミットに移ってましたが。)年金のことで、「親切に国民の立場に立って」と言っていたのもどこかの演説の中でしたが、一昨...
宙に浮いた5000万件【内申書制度の廃止を求めます】at July 04, 2007 20:35
年金問題で有権者の反発が強まってきたのを見て、政府、与党は大慌てらしい。
5年の時効を外す問題も、今国会で決めるように指示したという。
それを救済策だという。
バカも極まれり【南城悪口三昧】at July 04, 2007 20:46
年金問題の参議院委員会審議が始まった。その中継を聞きながら、テレビを見、本を読むと言うながら族。
年金問題:トンネルはいつ抜けるのだろう【飯大蔵の言いたい事】at July 04, 2007 21:00
昨日、テレビでちょっと見たんですが、細木先生も
徳光さんも年金記録が消えていたそうですね。
宙に浮いた5,000万件の年金記録のほかに、新たに1,430万件の
旧台帳の記録がシステムに入力されておらず
統合漏れの可能性があることが分かりました。
きのうの衆議院厚...
宙に浮いた5000万件 <消えた年金問題>【専門用語? なんだこりゃ???ブログ】at July 04, 2007 21:17
手首を傷めてしまい、どうしようと思ったけれどどうせ仕事でまたPCを開くのだから少しだけ。
薬局の待合室(汗)で順番を待っていたら、アベ内閣の支持率が40%となりました、と沈鬱な表情の女性キャスターが語っていました。
さすが、読売は大判振る舞いと呆れていたら、...
照合作業という実務は「強行採決」できませんから、総理【Like a rolling bean (new) 出来事録】at July 04, 2007 22:32
自民党って転んでもタダでは起きない政党のようでござるわ。
そんなハナシをどうぞ!
●FPNニュース 2007-7-4 7:34:00
まやかしの税源移譲 「平成18年」は実は増税
6月の給料日前頃から、このようなニュース記事をよく目にするようになりました。来月に住民税 増....
へぇ〜?! 税源移譲 「平成18年」は実は増税なんだって!【晴天とら日和】at July 04, 2007 23:42
戦後レジームをひたすらに創り上げて来た『箱モノ行政と金権政治の権化』どのは、なにかあれば官僚に責任転嫁の無責任デシか?
「アノ金(年金積立金)寝かしとくな。」
「どうせ支払いはずっとあとだ。」
「金利よむ??
政府が数か月程度で運用ができるとするNTTデータと日立製作所が共同で開発する年金
年金記録調査新ソフトでは全員の年金記録はみつからない【えぇそうかな?】at July 05, 2007 07:48
タイホナさん
のところで紹介されていた、年金記録問題のチラシ、自民党内でも不評、作り直すべきとの意見も出始めている。
http://www.jimin.jp/jimin/kouyaku/pamphlet/pdf/2007_nenkin.pdf
現在、...
自民党の年金問題責任転化チラシ、自民党内でも不評【走るのに疲れたら、歩けばいいじゃん!】at July 05, 2007 09:23
今日(17日)も各TV局で年金問題が取り上げられていた。NHKでは中川昭一政調会長が如何にも不機嫌そうに且つこれ以上ないほどの横柄さを発揮
「戦後レジームからの脱却」というなら…【ちょっと一言】at July 05, 2007 09:36
消えた年金が日本中を騒がせている一方で、年金保険料を食い物にした事実が明らかになりました。金額も1兆4000億円という膨大なもの。社保庁システム費累計1兆4千億、開発企業に天下り15人(読売新聞6・15) - goo ニュース社会保険庁は14日、同庁が使用する年...
社保庁;年金保険料1兆4千億円が企業に【花・髪切と思考の浮游空間】at July 05, 2007 12:08
貢だけ貢がされて、デフォルトですか。。。。それとも、これでも、日本は発展途上国などから搾取している立場なのでしょうか?
人気blogランキング
「近代経済システム」で成立するけったいな倒錯事象
投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 24 日
>貢だけ貢がされて、デフ...
その13:やはり、ただ働きだったのですね。【晴耕雨読】at July 05, 2007 12:53
徒労感・見切り…社保庁職員、「自己都合」退職が急増(朝日新聞) - goo ニュース
定年間近のベテランが「疲れ果てた」と辞めていくケースが多い→夕張と一緒では?早く辞め得?
特例納付729万件と年金確認委員会【勝手気ままなFP独り言】at July 05, 2007 12:59
頑張れ野党。
与野党決戦 <頑張れ野党!>【酔語酔吟 夢がたり】at July 05, 2007 13:48
自分に罰を加えるということでは国民の目には分かりやすいが、何というくだらない事をするのであろうか。問題はそんなことではあるまい。
一番大切なことは、早く、行方不明の年金納入記録を正しく再生することであろう。
村瀬長官は、以前、年金徴収率を誤魔化....
年金記録消失問題で長官以下の賞与一部返還?馬鹿といいたい!【やぶにらみトーク】at July 05, 2007 14:44
「手抜き当たり前の職場、解体仕方ない」社保庁職員が告白
30日未明に国会で成立した社会保険庁改革関連法案。社会保険庁を解体し、職員を非公務員化する公法人を新設して出直しを図ることが正式に決まった。そんな中、東日本の社会保険事務所で働く職員が、読売新聞....
戦後の左傾教育が日本を堕落させた!【憂国、喝!】at July 05, 2007 14:53
日本年金機構法案というものを読んでみました。年金が民営化されるというので興味があったのですが、実際は、非公務員型の年金公法人というものらしいです。まあ、ほとんど看板の掛け替えに過ぎません。ただ、再雇用
敵に塩を贈ってみる【そもそも どーなの?】at July 05, 2007 17:49
納めるのが当たり前になりつつ年金。今の若い人が貰えるかどうかわからない年金。無
国民年金の行方【グリフォンの日記】at July 05, 2007 23:11
社保庁廃止で新設法人名称 「日本年金機構」に
“安倍首相は20日午前、国会内で、柳沢厚生労働相と会い、社会保険庁改革関連法案で、社保庁を廃止する代わりに新設する非公務員型の公法人の名称を「日本年金機構」とすることを決めた。全国にある社会保険事務所の名称...
年金問題ー社保庁をぶっこわしましょうー【徒然なるままに天下を考察ブログ】at July 06, 2007 00:03
あまりにもバカバカしく,くだらなく,国民を馬鹿にした話であることに一点の疑いも持
[番外]年金問題に絡んだ政治家や社保庁職員の賞与返納のバカバカしさ。【ド素人の政治・経済Q&Q】at July 06, 2007 00:15
年金記録問題の責任を明確にすると言うことで「お坊ちゃん」らが夏のボーナス返納をするそうですが、この程度のことで国民を騙せると思っているのでしょうか?だとしたら、余りにも国民を見くびった幼稚な発想。 そんで返納金とやらは何処に貯えられるの?また社会保険庁に貯...
幼稚な「ボーナス返納」作戦【競艇場から見た風景】at July 06, 2007 04:58
社会保険庁の馬鹿約1万6000人に夏季賞与が支給された。
<夏のボーナス>社保庁職員は指定口座に返納【都下人スタイル】at July 06, 2007 13:13
年金問題がひっちゃかめっちゃかになっています。
そこで,簡単に問題点に対するコメントをしたいと思います。
年金支給判断の第3者委、月内設置へ 首相が表明(朝日新聞) - goo ニュース
1 突合作業を1年で完了させるという与党の主張
おそらくこのようなからくり...
1年で突合作業だけはできますが・・【あれは,あれで良いのかなPART2】at July 07, 2007 13:57
今朝の新聞に
記録不備年金5千万件照合
来年5月までに終了
との5段抜きの見出しが・・・
?
そんなこと本当に出来るのかよ(`Д´)・・・と思っていたら
その答えがゲンダイネットにありました。
http://news.livedoor.com/article/detail/31873...
ほんとに1年で調査終われるの?【主任のひとり言】at July 08, 2007 12:34
5000万件の年金加入記録が紛失して大騒ぎになっています。
「もう国の年金なんかやめてしまえ」という感情的な議論も出ており、
野党から格好の攻撃材料となっていますが、
ちょっと冷静になってこの問題を整理してみたいと思います。
さて、最近なにかと騒がしい 「年金の5000万件(+1500万件)未処理問題」 。
【政論探求】やはり不可解「5000万件」 :iza:2007年6月14日
状況としてはまず、全体で3億件程の年金記録のうち、5000万件分の記録が不明になっているとのこと。
それに伴い、不明分の年金...
厚顔無恥とはこのことか【日々是徒然 in iza】at July 09, 2007 22:12
参院選も終盤に入ってきましたね。 参院選関連でブログ記事を集約しました。 ブログはお互いにトラックバックで連絡を取り合って、また、討議することが本命ですから、トラックバックを追いかかることに専念しました。時間の制約もあってすべてのブログの全てのトラックバッ...
参院選ブログ【美国日本の美しい税制】at July 28, 2007 00:17
トラックバックありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
TBありがとうございました。5000万件の「消えた年金」については怒り沸騰、頂点に達しました。憲法12条から国に対して杜撰な年金行政を告発するために訴訟を提起したいと思います。呼び掛け人になってくれませんか。
Hermitさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。
松本哲さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私は全くの門外漢なのでその任には堪えませんが、給付を決めるのに、物価にスライドさせる必要や賦課方式などの仕組みの問題以外にも、社保庁の使っているシステムがあまりに古いなど、様々な問題がありそうですね。
こんばんわ、TB有難う御座いました。今後ともよろしくお願いします。
グリフォンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いします。
ブログランキングご参加〔相互リンク〕のお願い
サイト名:タイムブログランキング
URL:http://www.time-ranking.com/
はじめまして、「タイムブログランキング」管理人の水本と申します。
7月中旬を目処にBLOGランキングサイトをオープンいたします。
現在プレオープン中ですが、先行登録受付を開始いたしました。
ご参加いただけるブログ様を募集中です。
ランキング参加は、該当のカテゴリをお選びいただき登録していただきますと
投票用リンクタグが発行されます。
投票用リンクタグを貴ブログに貼り付けて頂くだけでOKです。
何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。
※検索サイト・ランキングサイト等より訪問しております為、
重複してのご案内になりましたらお許し下さい。
TBありがとうございます。
おっしゃるとおりだとおもいます。
現場職員の責任は免れませんね。
年金支給停止とは思い切っていますね。
確かにそれくらいやらないと、解決されないでしょう。
自分にかかってくれば5000タッチなどということも
いい加減な仕事をすることもなくなるでしょう。
改善され、クリーンになったら停止を解除すればいいですね。
TBありがとうございます。
まったくおっしゃる通りです。
この問題には、創価学会のような大きな組織が関わり、大きな悪事の目論見の中で、わざと混乱を引き起こしているのではないかと見ています。
したがって、この問題の本質の究明が先決なのに、その一旦なりとも国会で審議する事もなく、それを隠蔽するための法改正と社団法人化ではないかと危惧しています。
民営化しても、派遣などの人材を使った形にして、これまでのように膨大な無駄な経費を投入し、彼らの仲間だけが儲け、年金を食いつぶすのが民営化の本来の目的ではないかと心配しています。
すみません、ミスをしました。
TBどうもです。
自分は「年金に期待してない派」ですが
政治には多少ではありますが関心があります。
ただ、自分の周りには全然関心のない人が多く
日本の縮図を見ているようで非常に悲しくなります。
現状、事あるごとに政治関係の話題を持ち出し
周りの意識を高めようとしています。
話をしていると良く言われるのが
「誰に投票しても同じ」という台詞です。
まあ否定はしません。
その時に言うのは「入れないくらいなら、マイナー派閥か次回議席数が膨れそうな政党のライバル政党に入れろ」です。
とりあえず、自民党の例を見ればわかりますが
数を頼むと彼らはろくなことしないのでとりあえず
パワーバランスをとるようにしてくれと言っています。
せめて、三国志っぽいパワーバランスになると良いんですが・・。
うちのブログへのTBありがとうございます。
社会保険庁の今までの体質が悪いのであって、
今の若い職員ってまじめにやっている人が
多いと思います。
ただ、これを機に自治労も変わっていかないと
生き残れないと思います。
自民党の対応ですが、全くもって国会運営が
なってないですし、年金問題からも逃げてます。
また、日本年金機構になって、職員を公務員に
しないといっても、結局労組は作るでしょうね。
JRと同じだって言ってるんだから、同じように
なるでしょう。
自民案では何も組織は変わりません。
誰も組織をどうするかってことは語ってません。
民主党の歳入庁案では、歳入庁で司令塔を育てると
言ってました。
結局特殊法人になっても不祥事おこしたら、
今度は民営化するといって、
国の責任がなくなるようにしたいのでしょうかね。
水本さん、こんにちは。お誘いありがとうございます。
検討させていただきます。
ruiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
現実に年金支給停止は難しいでしょうけど、せめて後始末くらいは自分たちの身銭を切ってやれと言いたい人も多いのではないかと思います。
また、このそのくらいの気持ちで仕事に当たるのが当然だとも思います。つまり、「人々の年金を真剣に扱わなければ、自分の年金だってなくなりますよ。」ぐらいのことがなければ再発防止も出来ないでしょう。
労働条件を良くするのもいいですが、きちんと記録するなんて当たり前のことですし、最低限の仕事をしてから言ってほしいものです。やはりサボった分のツケくらいは支払ってもらうべきではないかと思ってしまいますね。
ひしょうじょ日記管理人さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なぜ起きたのか、その構造の解明と政治の責任も含めて、今後へ活かすために、何がいけなかったのか仕組みや反省点も明らかにして欲しいと思います。
私には背後にどんな構造があるのかまでは想像もつきませんが、官製談合などの例をひくまでもなく、全く倫理感もなしに、政治や行政を私物化し、自らの私腹のみを肥やそうとする輩がたくさんいるのは間違いありませんね。
政官財の癒着も言われていますし、過去にも、そうした例は枚挙に暇がありません。そうした構造にメスを入れるためにも、まず政治に関心を持たなければなりませんね。
ひしょうじょさん、お気になさらずに。一つ削除しておきました。
夏樹さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
以前、某総理経験者の、「有権者は寝ててくれればいい」といったような発言が物議をかもしたことがありました。政治に無関心であることは、政府与党の思うつぼであるという本音が出ています。その無関心は結局、自分たちへツケとして回ってくるのに、それが見えにくいのでしょうね。諸外国と比べても、その政治への関心の低さは際立っています。これも保守合同以来続く戦後レジュームの産物と言えるでしょう。
三国志ですか。なるほど二大政党制でなく、三つ巴と言うのも面白い考えですね。今般の参院選の結果によって政界再編が起きれば、あり得ない話ではないかも知れません。三国志に出てくるような魅力のある人物にも出てきて欲しいですね。
みりさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、今までの社保庁の体質が悪すぎただけとも言えますし、おっしゃるように今の若い職員は真面目なのかも知れません。ただ、私も労組や労使慣行を必ずしも否定するつもりはありませんが、濁った水に浸かれば、どんなものでも腐るのではないでしょうか。
自民党が自治労や社保庁だけのせいにするのは責任逃れであり、この状態を招いたのは明らかに政治の責任、あるいは不作為があることは否めないでしょう。
実態の解明や原因究明と責任を明確にした上で、充分議論を重ね、国民が納得いくようなシステムを構築してから新しい体制に移行すべきですよね。
トラックバックありがとうございました。
本来組織を腐らせないために監視するべき存在であるはずの、
民を代表する社保庁長官およびその上位組織である厚労大臣が
いっしょになって情報を隠すわけですからもうどうにもなりませんね。
これはまさに国家的犯罪といっても言い過ぎではない事件ですし、
それを長年にわたりチェックできなかった
(知っていて隠していたが正解かな・・・)
政府自民党公明党の責任は非常に重大です。
あとマスコミも。
このようなことが起きないように私たちは国会に議員さんを送り出しているはずなのですが
当の本人たちは全くそんな気はないみたいで・・・。
歯がゆい思いです。
こんにちは。たまに社会派の記事を掲載していただくと、ピリッとしてよい刺激になりますね。
私はとにかく、投票率が毎回上がらないのが残念です。周囲に聞いても行かない友人・知人が多く、「どうして?」と聞きますが、「別に」と。本当、大変無責任でわがままだと思います。自民党も、毎回低い投票率の中、ギリギリ勝った程度で勝手気ままに国を運営してるからたまりません。
政治というものは、どこの政党や政治家が運営しようと、あまり長くやらせるのは良くないでしょう。5年なら5年で交代させるなど、癒着や汚職を防ぐ手立てを考えるべきです(非営利や趣味の団体ですら、同じ人間がトップを務めると必ず弊害があると聞きます)。
各エリアの首長選も含め、多選は禁止し、二代目三代目といった権力の継承も、禁止すべきでしょう。
後、某雑誌の企画でなく、(自転車)道路行政担当大臣の設置を…。
みかんうまいさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりです。大臣や、特に社保庁長官は、天下りへのつなぎポストと言われ、いわゆる腰かけですから、もしかしたら全く知らなかった、あるいは、知らされていなかったのかも知れませんね。
情報を出し渋るのは選挙対策も絡むでしょうし、もちろん責任問題もありますが、聞くところによれば、社保庁のシステムがあまりに古いので、正確なデータを出したくても出せない部分もあるようです。いずれにせよ、そんな状態にしておいた責任も含め、社保庁、厚労省、政府与党の責任は免れるものではありませんね。
国会議員が役目を果たしていないというのも確かにあります。しかし、そのあたりも考えて投票するしかなさそうです。
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
読まれる方も飽きる部分もあるでしょうから、たまに全く関係のない話題も取り上げてみたりしているのですが、そう言っていただくと嬉しいです。
周囲に政治に無関心な人が多いのは、私も実感としてあります。投票もしない人に政治に対する批判や不満を言う資格はないと思いますし、他国の例のように、棄権に罰則を設けてもいいくらいでしょう。政府与党を支持するも支持しないも自由ですが、投票権を行使しての話です。
首長の多選禁止は話題になりますが、国会議員は定年制が議論されるだけですね。おっしゃる通り、長期政権の慣れ合いによって腐敗した組織は少なくないと思います。
私も道路行政の転換・推進や縦割り行政の打破も含め、省庁再編は、もっと検討されてしかるべきだと思います。
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)