サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
September 04, 2007
折りたたみ自転車の楽しみ方
小径車の人気には根強いものがあります。
最近また、ちょっとお洒落という理由で小径車を選ぶ人も増えている気がします。必ずしも小径車イコール折りたたみ自転車ではありませんが、タイヤの小さい小径車は、折りたたんで運ぶ都合上、コンパクトにするため小径にしている場合が多く、実際には折りたたみ自転車、フォールディング・バイクである場合が多いと思います。
折りたたみ自転車も人気のあるカテゴリーです。持ち運びが出来て便利だし、電車で出かけた先で乗るような使い方も出来ると考えて購入する方も多いのではないでしょうか。もちろん家の中に保管する場合などでも、折りたたむと場所をとらないのはメリットです。
しかし、結局、折りたたんでみたのは最初だけだったという方は意外に多いようです。保管にしても、毎回たたむのは面倒と、そのままになっていたりします。ましてや電車で運んで、出かけた先で乗っているという人は、一部のフォールディングバイクファンを除けば少数なのではないでしょうか。
少なくとも、街中ではよく見かけるわりに、休日、フォールディングバイクを持って電車に乗っている人を見ることが圧倒的に少ないのは確かでしょう。つまり、折りたたみ自転車に乗っていても、持ち運びはしない人が多いわけです。別に、だから意味がないなんて言うつもりはありませんが、なぜなのでしょう。
せっかく折りたたみ自転車なのに、折りたたんで持ち運ばない理由、なんとなく電車に乗せて運ぶのが億劫な理由があるのでしょうか。例えば、電車に自転車を持ち込む人が少なく気がひけるとか、列車が混雑してきたりすると、周囲の人に白い目で見られそうなんて方があるかも知れません。
ある意味、究極の持ち運ぶことに徹した自転車と言えるのが、このスーツケース型折りたたみ自転車です。周りの人は誰も自転車だと気づきません。タイヤの汚れで人に迷惑をかけることもないですし、旅行に出かけるようなスタイルで運べて、電車の中でも違和感なく置いておくことができるでしょう。
トランスフォーマーばり、とは言いませんが、その組立て方のギミックに心を惹かれる人も少なくないかも知れません。重さを考えればナイロンの袋のほうがいいとか、乗車姿勢や走行性能が制約されるといった弱点もありますが、収納のスマートさはピカイチです。
以前にもスーツケース型バイクはありましたが、現在は生産終了しています。似たようなコンセプトモデルもありましたが、今回のスーツケース型自転車、実際に発売される可能性が大だそうです。海外の情報サイトなどで取り上げられていますが、近々売り出されるのでは?と話題になっています。
まだオリジナルサイトは開設されていないようですし、不明の部分がかなりあります。中国のSUNという会社の製品で、商品名はおそらく“Joice”ということ、値段は399USドル、最初は中国国内でのみ販売されること、広東で行われた見本市に出展されていたことくらいしか明らかになっていません。
日本で発売されるかも不明ですが、ちょっと面白そうな自転車です。都市部で電車を乗り継ぎながら近距離の移動を繰り返す時など、ある程度混雑している電車に持ち込むにはいいかも知れません。職場などに置いておいて、いざという時の移動手段にするといった使い方でも場所をとらず、見た目もスマートです。
一方、電車に乗せても気はひけないが、折りたたむのが面倒という理由で持ち運ばない人もあるかも知れません。こちらは、すでに商品となっている、フランスの
Mobiky
社の“Genius”です。3秒でたためるという優れものです。小さくたためますが、身長は130センチから195センチ、体重110キロの人まで乗れます。
タイヤが接地したままなので、そのまま転がして運べるのも楽です。子供を乗せるバギー(ベビーカー)を電車に持ち込むのと同じくらい気軽な感じです。タイヤは12インチですが、走行性も高そうですし、変速も内装式3段がつくなど充実しています。
日本にも輸入されていますので、乗っている方もいらっしゃるかと思います。スーツケースバイクほど、見た目のインパクトやユニークさはありませんが、実用性は勝っています。こんなバイクなら、実際に電車に乗せて出かけたくなる人も多いことでしょう。
折りたたみ自転車は、携帯性と走行性という背反する要素の、どのあたりでバランスをとるかによって、実にさまざまな製品があります。折りたたみ方にしても、未だに新しいスタイルが模索され続けています。ユニークなデザインや独自のコンセプトの商品も生まれてきています。
いかに小さくするか、運びやすくするかを追求すると、どうしても乗り心地やスピードなどが犠牲になりがちです。その兼ね合い、好みは人によっても違うでしょうが、ある程度走行性能が削られるとしても、可搬性が高まることで、フォールディングでなければ味わえない楽しみ方も広がるはずです。
もちろんフォールディングと言っても、持ち運ぶだけが能ではありません。でも、せっかくの折りたたみ自転車、運べば新しい楽しみ方に出会えるかも知れません。スマートに持ち運ぶことに重点を置くか、より高い走行性能にこだわるか、バラェティに富んだ中からフォールディングバイクを選ぶのもまた、楽しさの一つと言えそうです。
イチロー選手の7年連続200本、コンスタントにスゴい数字です。来年は通算安打日本記録3085超えが話題になるのも確実でしょう。大リーグ記録4256は、7年後、イチロー選手40歳、行ってほしいものです。気が早すぎますが..(笑)。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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この記事へのコメント
はじめまして。
私はオーストラリア・メルボルンに住んでいるのですが、こちらでは電車に自転車(折りたたみでなくても)を持ち込めるので助かります。駅構内も車内も混雑している日本では、難しいでしょうね。
以前、折り畳み自転車を知人に譲るとき、折り畳んだ自転車を駅に持ち込もうとしたら、剥き出しのままでは許可できないと言われました。結局ポリ袋を買って来て中が見えないように包み、なんとか許してもらったのですが。
今回紹介されている商品だったら、持ち込みも簡単そうですし魅力的ですね。
Posted by
nocching
at September 05, 2007 11:26
nocchingさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
古い建物も残る緑の美しい街との印象がありますが、いいところにお住いですね。今は寒いのでしょうけど..。
オーストラリアもそうだと思いますが、外国の駅は日本と構造が違う場合も多く、駅前から階段も改札も通らずに列車のドアまでアクセス出来るような駅も少なくない気がします。さすがに大都市の通勤電車は混んでいますが、おっしゃるように、自転車なんて当たり前に持ち込んでいたりしますものね。
日本の駅では、自転車を持ち込む人が少ないせいか、駅員に冷たくあしらわれることもありますね。そのあたりの社会的なコンセンサスの無さも壁になっていると言えるでしょう。これらの自転車はきわめて「日本向き」なのかも知れませんね。
Posted by
cycleroad
at September 06, 2007 06:16
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