先日、ちょっと驚くようなニュースを見ました。
水で走る自動車[08/6/12]
大阪のベンチャー企業がきょう発表したこの車。ガソリンではなく、水をエネルギーに走る、究極のエコカーです。この車の正体は電気自動車。搭載された特殊な装置に水を注入すると電気に変換され、車が走る仕組みです。
装置の要となる、”ウォーターエネルギーシステム”。水から水素を取り出し、その水素から電子を放出して発電します。これまで実験レベルのものはありましたが、今回の製品で実用に耐えるレベルまで高めました。
「反応を制御して、水素を安定供給させるのが難しかった」(平澤潔 社長/ジェネパックス)
もちろんCO2の排出はゼロ。水1リットルでおよそ1時間走れ、時速80キロまで出すことができます。環境意識の高まりや原油高騰を追い風にして、現在、自動車メーカーなどの協力を募っています。
「電気自動車は充電が必要なので、充電装置として搭載してほしい」(平澤潔 社長/ジェネパックス)
産業革命が起きた時も、一般の人は誰も信じられなかったのかも知れませんが、これが本当なら永久機関が出来てしまうわけですし、産業革命どころの騒ぎではありません。どんな新技術であろうと、いくらなんでも、これはあり得ないでしょう。
実際のところは当たり前ですが、発表から3日経っても世界には何の影響も出ていません。すでにネット上ではツッコミを入れる人がたくさん出ていますが、テレビが取り上げたということで、信じてしまう人も結構いるようです。確かに本当なら夢のような技術です。
「水と空気だけで発電し続けます」、ジェネパックスが新型燃料電池システム披露
ジェネパックスは2008年6月12日、水を燃料とする燃料電池システム「WES:Water Energy System」についての技術発表会を大阪府の議会会館で開催した。燃料極に水を、空気極に空気を供給するだけで発電できることから、CO2を排出しない。
基本的な発電の仕組みは水素を燃料とする燃料電池と同じ。ただし、同社のMEA(膜/電極接合体)には水を水素と酸素に化学反応で分解させることが可能な物質を含ませているのが最大の特徴という。詳細は明かさなかったが、「昔から知られている水から水素を取り出す方式をMEAにうまく組み込んだ」(ジェネパックス 代表取締役 社長の平澤潔氏)とする。これは金属水素化物と水を反応させた際に水素が取り出せる仕組みと近い方式としているが、こうした方式よりも長期間、水から水素を取り出せるのが特徴とみられる。(2008年6月13日)
もっともらしい説明ですが、化学反応で水素を得るならば、「水だけで」とはならないはずです。同社のサイトを見ると、一見まともそうに見えますが、肝心の仕組みを説明していない子供だましに見えます。もちろん企業秘密の部分もあるでしょうが、それにしても納得できる説明はなされておらず、正直、見れば見るほど胡散臭く感じます。
