日本最大のマンガの祭典、コミックマーケットは17日で閉幕しました。
夏と冬にあるこの「コミケ」ですが、3日間で55万人の人出があったという一大イベントです。日本の多様なサブカルチャーが一同に会す場として、今や日本最大級の東京国際展示場を使っても、出展者を抽選で制限しなければならないほどの規模に膨れ上がっていると言います。
私は昔、このコミケがまだ晴海で行われていた頃、知らずに他の展示会を見に行った際に偶然見かけて、のぞいてみたことがあります。まだ今と比べて小さな規模でしたし、メジャーではありませんでした。なるほど、こういう世界もあるのかと思ったくらいで、あまり記憶に残っていないのが正直なところです。
それが、今や同人誌の即売会としては世界最大です。屋内イベントとしてみても国内最大級の規模で、一般のメディアでも取り上げられるようになって来ました。私はコミックにもコミケにも詳しくありませんが、もはや日本のアニメなどの文化の発信源として広く認知されるようになってきているのは間違いないでしょう。
ところで、最近、街で写真のようなキャスター付きのキャリーバッグを持ち歩く人が増えているような気がします。地域差はあるかも知れませんが、同意される方も多いのではないでしょうか。従来なら短めの旅行用のスーツケースとして使われることが多かったと思いますが、今は日常用に使われているようです。
つまり、必ずしも重い荷物を運ぶ必要があったり、旅行に行くわけではなく、ふだん用のバッグとして使っているわけです。重い荷物を運ぶ場合に転がせばラクということもあるのでしょうけど、それより最近の流行ということなのでしょう。ただ、混雑時に使われると邪魔だとの声もあるようです。
このキャリーバッグの流行ですが、一説によるとコミケから来ていると言います。コミケは、通常では手に入らない同人誌の即売会なので、人気の同人誌を手に入れるため徹夜組が出たり、長蛇の列が出来たりするそうです。同人誌も、数が増えれば相当重い荷物を持って会場を歩きまわる必要が出てきます。
そんな時、キャスター付きのカートがあれば便利です。なるほど説得力があります。コミケも実は女性のほうが多いそうですが、街のキャスターバッグも若い女性に多い気がします。ただ、本当かどうかは定かではありません。最近はラッシュ時並みの混雑と言いますし、今なお会場で使われているのかもよく知りません。
こうしたキャリーバッグが、今後も旅行以外の日常用としても定着していくのかは不明です。でも、イザという時、荷物がたくさん運べて便利なのは間違いないところでしょう。個人的には、キャリーバッグを自転車でも牽引出来るものにすれば、更に便利に使えるのではないかと思います。
日本では馴染みがないので、あまり売っていないと思いますが、海外にはスーツケース型、キャリーバッグ型のトレイラーもいろいろあります。歩行時にはバッグやカートのように使えます。今増えているような、歩行時のバッグとしてキャスター付きのものを使う人ならば、こうしたトレイラーを持ち歩いても違和感は少ないでしょう。
電車に乗って出かける時だけでなく、自転車に乗って出かける時でも使えるようになります。今、街で見かけるものは、キャスターが小さいものが多いですが、トレイラーとしても使うなら多少車輪が大きくなるでしょう。また、キャリーバッグより多少頑丈な作りになりますが、基本的な違いはその程度だと思います。
日本でも、こうしたバッグやカートにもなるようなトレイラー、もしくはトレイラーとしても使えるバッグが出てきても良さそうなものです。トレイラーと言うと馴染みがなくても、ふだん持ち歩くキャリーバッグが自転車に乗る時も連結できると言うなら、違和感なく便利と感じる人も多いのではないでしょうか。
最近、子供乗せ3人乗りの自転車の合法化が話題になっていますが、安定性から言ったら、チャイルドトレイラー(キッズトレイラー)という選択肢もあると思います。これも、バギー(ベビーカー)を自転車にも連結できるようにして引っ張ると考えれば、一台二役で使えるわけです。
専用に開発された子供乗せ3人乗り自転車は、子供が大きくなってしまえば不要になってしまいますが、トレイラーならば、子供が大きくなったら、荷物運搬用のカートとして使えるものもあります。バギー(ベビーカー)が無用の長物にならないわけで、考えようによっては、よりリーズナブルと言えそうです。
前回は、仕事で荷物を運搬するような場面で活躍するトレイラーについて取り上げましたが、個人の生活シーンの中にも、トレイラーがもっと入ってきてもいいでしょう。いや、見方を変えれば、キャリーバッグや子供を載せるバギー、ベビーカーなどとして既に身近にあるとも言えます。後はそれを自転車に連結して使うかどうかです。
形状も大して違わないのであれば、キャリーバッグを自転車に連結しても使えるに越したことはありません。歩いてだけでなく、自転車に乗っても使えた方が便利な場合は少なくないでしょう。使ってみれば、なぜ今までトレイラーにしなかったのか不思議なくらいかも知れません、
子供乗せ自転車にしても、子供を乗せて自転車に乗るのではなく、バギーやベビーカーを自転車で引っ張る手もあると考えれば、キッズトレイラーも決して目新しい形態ではなくなります。トレイラーに馴染みがないと言うより、自転車で引っ張るという発想が欠けていただけとも言えます。
日本独特の交通行政や道路状況も背景にあったと思われますが、なぜか日本では、今までトレイラーが身近なものとはなりませんでした。でも、トレイラーという商品としてではなく、今あるものを自転車に連結出来るようにするという形でなら、普及する可能性もないとは言えません。
メーカーはキャリーバッグが流行している今こそトレイラー発売のチャンスかも知れません。また、子供乗せ3人乗り自転車の解禁に向けて、専用自転車の開発が進む今こそ、バギーやベビーカーのメーカーも、自転車に連結しても使えるような商品の発売を検討してもいいのではないでしょうか。
上野投手、すごかったですね。ボルト選手も凄かったですし..。もうすぐ終わりだと思うと、やはり何か寂しい感じがします。
関連記事
大多数の人が過小に評価する
仕事等で荷物を運ぶトレイラーについて取り上げた前回の記事。
自転車でもいいなら自転車を
政府は、もっと自転車とトレイラーを使う人を優遇すべきだと思う。
自転車で救急車をつくる活動
自転車とトレイラーは、途上国支援の場でも有効に使われている。