September 28, 2008

時と場所によって使い分ける

Giro INDICATORここのところ、めっきり涼しくなりました。


ついこの前まで、暑い暑いと言っていたような気がしますが、いつの間にか秋の空になり、気温もだいぶ下がりました。やはり、「暑さ寒さも彼岸まで」なのだと、あらためて感じます。街を歩く人の装いもすっかり秋の色合いに替わっています。自転車に乗る時の服装も夏用から秋冬用にチェンジした方も多いのではないでしょうか。

スポーツバイクに乗る時の服装と言えば、サイクルジャージなどのスポーツウェアを着る方が多いと思います。なんと言っても動きやすいですし、汗をかいてもすぐ乾きます。特に自転車用なら、背中にポケットがついているなど機能的に出来ており、クルマから目立つように配慮されていたりします。

ツーリングに出かけたり、スポーツとして走行する場合などは、やはりサイクルジャージやサイクルシャツ、サイクルパンツなどを着るのが一番適していると思います。ただ、場所によっては、自転車用ウェアでは行きにくいと感じこともあります。



気にしない人は気にしないのでしょうが、例えば東京都心の繁華街に用事があるような場合です。通り抜けるだけならいいですが、さすがに銀座とか大手町をサイクルジャージで歩くと周囲から浮いてしまい、目立つのは確かでしょう。派手な色づかいが多いですし、あくまでスポーツウェアなので、道行く人とは馴染まない感じです。

私は、どちらかと言えば、わりと平気で出かけてしまうほうですが、人と会ったり、どこか店に入ったり、会食したりするような場合は、さすがに考えてしまいます。相手も落ち着かないでしょうし、嫌がられるかも知れません。場違いな服装では失礼になることもあるでしょう。

かと言って、普通の服装でスポーツバイクに乗るのも意外と乗りにくいですし、なにか格好が悪い気がするのは私だけではないでしょう。ミニベロなどは別として、ロードバイクに街を歩くような服で乗っている人を見るのが相対的に少ないのは、やはり同じように感じる人が多いからかも知れません。

もちろん、普段着で乗っている人もいますし、人それぞれの感じ方の問題です。ただ、銀座を歩くような格好をして(銀座でなくてもいいのですが、例えとして、)スポーツバイクに乗ると、どうしてもミスマッチな感じになるのがヘルメットです。

OGK ENTRAGiro INDICATORGiro ATLAS IIGiro TRANSFER

せっかくシックな服装をしているのに、自転車用のヘルメットをかぶるのは、あまりにもセンスが無さ過ぎと感じる人は少なくないでしょう。安全のためと割り切るしかありませんが、ちょっとこのアンバランスさは許せないと、ヘルメットをかぶらない人も多いかも知れません。

でも、デンマークの“Yakkay”のヘルメットなら違います。パッと見ただけではヘルメットとわからないようなヘルメットです。あごヒモが無ければ普通の帽子と見間違うほどです。服装に関係なくヘルメットが似合わないからと敬遠している人でも、思わずかぶりたくなるデザインかも知れません。

YakkayYakkay

Yakkay

ベースとなるヘルメットは、ホッケーか何かのヘルメットみたいでシンプルな形ですが、もちろんヨーロッパの安全基準をクリアしています。このペースのヘルメットに、帽子のようなカバーをかぶせて使うわけです。素材も普通のニットなどなので、自転車を降りて、そのままかぶっていても違和感がありません。

自転車を降りた後、ヘルメットを持ち歩くシーンはよくあるでしょう。カバンなどに入れて持ち歩くにも、かさばるので邪魔だったりします。そのままかぶって移動すれば、持ち歩く必要がないぶん便利になります。荷物が減るので、人によっては意外と大きいメリットかも知れません。



カバーだけ複数用意すれば、服装に合わせて取り換えることもできます。これならオシャレ的にも満足する人は多いのではないでしょうか。アイディアとしては、今までも何度か見たことがありますが、デンマークや周辺国では、すでに普通に売られているとは知りませんでした。

それぞれのデザインには、世界の都市名がネーミングされています。トーキョーもあります。デンマーク人のイメージする東京を帽子にすると、こんな形になるのでしょうか。最近は日本文化に関心が高まり、欧米人からするとクールというイメージもあるので、トーキョーと名付けたのかも知れません。



こんなヘルメットなら、「許せる」人も増え、ヘルメットの着用率が高まり、事故での死亡率低下にも貢献すると思います。既にかぶっている人でも、普段着用にもう一つ欲しくなるかも知れません。是非日本でも売り出してほしいものです。

スポーツバイクだけでなく、普段着でママチャリに乗る時にも持ってこいです。日本でも児童・幼児のヘルメット着用を努力義務とした改正道交法が成立し、ヘルメットに対する意識も高まりつつあります。子供にヘルメットをかぶせるのに合わせ、お母さんも、こんなヘルメットなら自分でもかぶろうという気になるかも知れません。

YakkayYakkay

ママチャリを含めた日本全体で考えると、自転車に乗る人はとても多いものの、ヘルメット着用率は極めて低いレベルなのは間違いありません。これをヘルメットのニーズがないと見るのか、未開拓の有望な市場、大きなチャンスと見るのかは、メーカーや問屋の判断なのでしょうけど、私は後者の可能性は十分あると思います。

考えてみれば、サイクルジャージにしてもスポーティーなもの一辺倒でなく、「街歩きも出来るオシャレな感じで、とても自転車用に見えないジャージ」があっても良さそうなものです。地味な色づかいということではなく、スポーツウェアなのに、そう見えない服があったら欲しい人も少なくないのではと思います。

YakkayYakkay

折しも自転車ブームで、スポーツバイクに乗り始める人が増えています。オシャレなお出かけ用の街着なのに、自転車に乗りやすく出来ている服、街を歩いても、そのまま自転車に乗っても違和感のない服なんてあったら、一定のニーズがあるような気がします。探せばあるのかも知れませんが、あまり着ている人は見ません。

言ってみれば、自転車用品に選択肢が少なすぎるということなのでしょう。ちなみにヘルメット、ウェアと来たら、シューズも欲しいところです。スーツにも合うような普通の皮靴で、しかもビンディングシューズなんてあったら、通勤用などにも便利かも知れません(笑)。

自転車用品にも、もっと自由な発想、いろいろな選択肢が出て来て欲しいものです。自分の趣味やファッションの好みで服装やヘルメットなどが選べるようになれば、自転車に乗って行ける、行きたくなる場所も増えるはずです。交通手段としての自転車の活用範囲が、さらに広がることにもつながる気がします。

追記:その後、日本でも通販で手に入るようになったようです。詳しくは、通販のサイトへ



外へ出かけるには本当にいい季節になってきました。服装の問題はあるかも知れませんが、今まで電車で行っていたところへ、自転車で出かけてみるのも一興かと..。

関連記事

かぶりたいと思うヘルメット
ヘルメットをかぶるのは、何も自転車に乗る時だけとは限らない。

ヘルメットに何を期待するか
ヘルメットだって、まだまだ改良したり発展する余地はあるはず。

ヘルメットは自らかぶらせる
安全のため、ヘルメットをかぶらせる工夫はいろいろ考えられる。



このエントリーをはてなブックマークに追加

 デル株式会社


Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。



 楽天トラベル






この記事へのトラックバックURL

 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)