サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
October 31, 2008
いつもと違う行事にする演出
今日は、ハロウィンです。
日本でも、一部でイベントやパレードなどが行われるところがありますし、街の商業施設でもハロウィンをイメージした飾り付けなどを見ることがあります。中には仮装パーティーなどを楽しむ人もあるでしょう。しかし、日本では今一つ浸透していないと言うか、盛んではありません。
キリスト教の信仰に由来する行事ですから、日本で馴染みがないのは当たり前と言えば当たり前です。ただ、日本でもクリスマスやバレンタインデーが、これほど定着しているのと比べると大きく差があると言わざるを得ません。やはり、クリスマスやバレンタインと違ってプレゼントが関係しないからでしょうか。
日本では、クリスマスやバレンタインの宗教的な意味合いはスッポリ抜けて、プレゼントを贈る部分だけが定着した感があります。関連するメーカーや商業施設などが儲かるイベントにするため盛り上げた側面が大きいのでしょう。ハロウィンでは、子供に「お菓子をねだる日」を浸透させるのに成功していないということかも知れません。
ハロウィンでは、精霊や魔術、魔女や怪物などがモチーフになりますが、欧米のキリスト教国などでは、今の時期にこうしたものの存在を感じる、言わば「お化けの季節」です。日本で幽霊や怪談と言えば圧倒的に夏ですが、キリスト教系の欧米人にとって、ハロウィンのこの時期がお化けの季節なのです。
日も短くなり、もの悲しい季節でもあるので、なんとなくわからないでもないですが、やはり日本人にとって「お化けの季節」とするには違和感があります。秋祭りや文化、芸術、スポーツと、どちらかと言えば明るいイメージの季節です。このあたりも、ハロウィンがしっくり来ない背景にあるのかも知れません。
そんな、日本ではイマイチ盛り上がらないハロウィンですが、当然アメリカでは子供たちが楽しみにするイベントです。お化けや魔女の仮装をし、よその家に押し掛けて行って、「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ。」なんて、私も子供の頃なら是非やってみたかった行事です。
もちろん、大人にとっても仮装パーティーなど、楽しい行事が盛りだくさんです。今年はちょうど金曜の夜でもあるので、各地でいろいろなイベントが開かれることでしょう。ただ、ここのところの金融危機のあおりを受けて、盛り上がりに欠けるのか、もしかしたら荒れるのかも知れません。
メッセンジャーが公道で行うレース、アレイキャットレースは、アメリカ各地で年間を通してコンスタントに開かれているものらしいですが、当然ハロウィンに合わせたレースも開かれます。おそらく、今週は全米各地で、いつもと少し違ったコスチュームでのレースも行われていることでしょう。
自転車好きなら、ハロウィンのパレードも徒歩より自転車で、という人も多いでしょう。ハロウィンは万聖節の前夜祭なので、ハロウィン・ライドで自転車に乗るのも夜が多いようです。仮装したり、思い思いのコスチュームに身を包んで夜、自転車に乗るなんて、なかなか普段は出来ません。
きっとハロウィンに向けて、中には自転車にも凝ったデコレーションを施したりするのでしょう。日本では夜間のライド・イベントも少ないと思いますが、仮装してのライドと言うのも聞いたことがありません。なかなか楽しそうで、ちょっとうらやましい気もします。
そもそも、仮装パーティーや覆面パーティーと言うのも、従来の日本の文化にはないものでしょう。仮面舞踏会なんかも日本では、あまり聞かないイベントです。ハロウィンに限りませんが、欧米では仮面で顔を隠したり仮装するのは、ままあるスタイルです。
中世ヨーロッパなどでは、地域のコミュニティに属して生活するのが当たり前でした。もちろん日本でもそうですが、生まれた時から地域の共同体に組み込まれ、今のように移転したりすることは少なかったわけです。つまり、周りの人の多くは顔見知りです。安心で居心地がいい反面、窮屈なこともあったに違いありません。
酒を飲んで羽目を外せば、すぐ周囲に知れてしまいます。でも、たまには羽目をはずして飲む機会も欲しかったはずです。それで、仮面をつけたり仮装するなどして、たまには誰だか特定されない形で夜を楽しむというスタイルが出来たという話を聞いたことがあります。
ハロウィンの仮装パーティーで盛り上がるのも、似た効果があるのかも知れません。何かのキャラクターになりきって騒ぐというのも楽しそうです。いずれにせよ、いつものパーティーやいつものライド・イベントとは違う、「非日常性」を演出するにはもってこいです。
最近は日本でも、コミケなどのイベントでアニメのキャラなどのコスプレをする人たちがいます。ふだんから、ゴスロリとか姫系とか、見る人によっては「仮装」にしか見えない(笑)ファッションで街を歩いている人もいます。でも、ほとんどの人は仮装する機会なんてあまりないと思います。
毎晩のように、酒を飲んで顔をさらしたまま、羽目を外している人達がいないわけではないですが(笑)、中世ヨーロッパに劣らず、現代の日本も窮屈でストレスがたまる「共同体」に属している人は多いはずです。たまには、羽目を外せる仕組み、仮装などをして、非日常を味わえる日があってもいいのかも知れません。
今日はハロウィン・パーティーだったという人も少なくないのかも知れませんね。毎年この日、JRは、酒を飲んで暴れる在日外国人に厳戒態勢だと言いますが、日本人に広がってきている気もします。
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ちなみにコミケとは、マンガの祭典コミックマーケットのことを指す。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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Posted by
poo
at November 03, 2008 23:01
pooさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
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Posted by
cycleroad
at November 04, 2008 21:29
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