ニュースは連日景気の悪化を伝えています。
飯田線で3月22日、「輪行列車」初運行
飯田市などの自転車愛好家でつくるグループとJR東海が3月22日、同市から愛知、静岡県方面へJR飯田線沿線をサイクリングし、自転車ごと専用臨時列車に乗って帰るイベントを初めて企画している。自転車を車両に載せて運ぶ「輪行」専用列車の運行は、同社では初めて。主催するグループは「飯田線の新たな魅力を見いだしたい」としている。
当日は午前7時すぎに川路駅(飯田市)を自転車で出発。主に県道飯田富山佐久間線を南下する。復路用の飯田方面行き臨時列車は午前11時13分に豊橋駅(愛知県豊橋市)を出て、途中の中部天竜(川路から自転車で約80キロ)、平岡(同45キロ)など5駅に止まり、参加者を乗せる。
参加者は各自、体力に応じた駅まで自転車で走り、臨時列車を待つ仕組み。自転車は、車輪を外したり折り畳んで輪行袋に入れ、計3両の車両に積み込む。車中ではコンサートや抽せん会で楽しみ、飯田に午後3時17分に着く。
自動車に比べ環境に優しい鉄道と自転車を組み合わせた観光イベントは、近年各地で活発化。東京都心から自転車ごと列車で埼玉県秩父市まで行き、サイクリングを楽しむ「秩父サイクルトレイン」など私鉄を中心に広がっているという。県内でも2007年、小諸市観光協会が同市から長野市までサイクリングし、しなの鉄道の貸し切り列車で戻る「風林火山戦国サイクリング」を実施した。
飯田下伊那地方でも自転車愛好家ら15人ほどが昨年10月、飯田市−下伊那郡天龍村間をサイクリングし、通常の列車に自転車を積んで戻るイベントを実施。今回はJR側が「もっと大きな企画にし、食や温泉、景色以外の飯田線の楽しみ方を広げたい」と、専用列車運行に踏み切った。(以下略)(2月17日 信濃毎日新聞)
ワンコインで黒部の魅力再発見 富山地鉄、市内1日500円で乗降自由に
富山地鉄の黒部市内区間が五百円で一日乗降自由となる「黒部ワンコイン・フリーきっぷ『楽駅停車の旅』」(富山新聞社など後援)が三月二十日から五月十日までの土日祝日にあたる二十一日間、実施される。期間中はまち歩きやサイクリングの行事が相次いで企画され、地鉄の利用者増と沿線の活性化につなげる。
楽駅停車の旅は黒部まちづくり協議会(松野均会長)と富山地鉄が共同で企画し、今回が五回目となる。大人五百円の専用切符を購入すれば、電鉄石田−宇奈月温泉間で一日中、乗り降りが自由となる。切符購入者には黒部ブランド商品や地場産品の割引サービスなども予定している。電車内に自転車を持ち込むことも可能で、同協議会では沿線の観光マップ作りやサイクリングコースの設定、沿線地区でのまち歩き、桜めぐり事業を計画し、徒歩や自転車との併用を推進する。(以下略)(2月19日 北國新聞)
銀の国・新百景:自転車で巡る銀山地区 日だまりのエコ観光 /島根
(前略)石見銀山遺跡の町並み通り(大田市大森町)から、坑道跡や遺構の見所が数多くある銀山地区までは、市が観光車両の進入を規制する「歩くゾーン」。2キロ離れた銀山地区へ足を伸ばす観光客の便宜を図ろうと、市は貸し自転車の充実に力を入れる。
4月からは92台になり、電動アシスト付き自転車は28台に増える。車椅子利用者には、電動車椅子3台が用意される。若者たちが運行する自転車タクシーも既に町の風景に溶け込み、増車を計画中。ほかのどこにもない究極のエコ観光目指して、一つの方向性が定まりつつある。
三洋電機,徳島県庁に電動ハイブリッド自転車を充電する「ソーラー駐輪場」を設置
三洋電機は,太陽電池や充電池活用のための実証実験として,2009年3月をメドに徳島県庁に「ソーラー駐輪場」を設置すると発表した(発表資料)。ソーラー駐輪場は,徳島県庁内の既存の駐輪場の一部に,三洋電機が開発・製造する「HIT(heterojunction with intrinsic thin layer)」構造の太陽電池パネルやLiイオン蓄電システムなどを設置し,電動ハイブリッド自転車に充電するシステム。太陽電池と蓄電システムを組み合わせることで,夜や雨の日でも商用の電源を使うことなく,電動ハイブリッド自転車を充電できるという。Liイオン蓄電システムはACコンセントを搭載するため,緊急時には非常用電源としても利用できる。
210Wの電力を生成するHIT太陽電池パネルを3枚と,Liイオン蓄電システムを1台設置する。年間発電量は約690kWh。電動ハイブリッド自転車として,三洋電機の「eneloop bike」を3台採用する。この電動ハイブリッド自転車は,県庁の公用車として出張などに利用するという。(以下略)(2009/02/10 日経BPnet)
「自転車+バス」通勤促す 国交省、松山で実験
国土交通省松山河川国道事務所は13日、松山市内で、自家用車からバスへの交通手段の転換を目指した社会実験を始めた。マイカー通勤などに代え、自転車とバスの利用を促し、渋滞緩和や二酸化炭素(CO2)の排出削減に効果があるか検証する。公共交通機関であるバス利用の環境整備に役立てたい考え。
今回の「サイクル&バスライド社会実験」では、松山市内の国道33号沿いのバス停近くに無料で利用できる自転車駐輪場を2カ所設置する。国交省が設ける既存の駐輪場とあわせ、自転車やバスの利用がどの程度あるか調査し、渋滞緩和やCO2などの温暖化ガスの排出抑制にどの程度つながるかを検証する。 (以下略)(2月14日 日経新聞)
バス利便性向上へ 駐輪場設置 関東自動車、将来「県内20か所に」
バスの利用拡大の切り札は自転車――。県内でバス停の近くに駐輪場を設置する「サイクル&バスライド」の取り組みが相次いでいる。バス最大手の関東自動車は12日に宇都宮市内の車庫などのバス停3か所に駐輪場を新設し、将来は20か所まで増やす。宇都宮市も3月末に開設する予定で、官民共同で自転車とバスの乗り継ぎを便利にすることで、乗用車のドライバーにバスへの乗り換えを促す狙いがある。(中略)
関東自動車などによると、既設の駐輪場は高校生を中心に利用が定着し、平日はほぼ満杯で、バス停付近の放置自転車がなくなる効果もあるという。宇都宮市内にバス通勤する男性は、「家からバス停が遠く、駐輪場のおかげで自転車が使えるようになり便利になった」と喜ぶ。
県交通政策課は3月末までに、バス停近くの駐輪場新設に関する運用指針をまとめる予定だ。バスの便数や路線が減ると、高齢者や学生など車を運転できない人の生活に影響が出るため、サービス向上で利用拡大を促す考えだ。2006年度のバス利用者は約5万5000人で、ピークだった1969年度の約40万人と比べて15%に激減し、バス路線も縮小している。
ただ、駐輪場が設置された場所や計画地はすべて、バス会社や自治体の所有地で、「土地を取得して設置すると採算が合わず、難しい」(関東自動車)という。「サイクル&バスライド」の普及はドライバーの意識改革とともに、設置場所の確保も課題になりそうだ。(2009年2月13日 読売新聞)
歩行者と自転車を分離 宇都宮の歩道で実験へ
歩道での自転車と歩行者の接触・衝突事故を防ぐため、国土交通省関東地方整備局宇都宮国道事務所は、宇都宮市元今泉の国道4号の歩道を、歩行者専用帯と自転車専用帯に分離する県内初の社会実験を、23日から3月13日まで実施する。
実験は歩道200メートルの区間で行い、幅約6メートルの歩道のうち車道寄りの2・5メートルを自転車専用帯に、外寄りを歩行者専用帯にする。両専用帯の間に高さ65センチと110センチの柵を設けた場合と、設けない場合で、通行のしやすさなどを比較する。
同区間は通勤通学の利用者が多いが、歩行者と自転車が混在し、事故の危険性が指摘されている。実験は毎日午前7時〜午後5時で、複数のビデオカメラで通行の様子を記録し、人や自転車の動きを検証するとともに、現場で実際に利用した人たちから聞き取り調査なども行う。
同事務所では新年度、実際に管内の歩道で自転車と歩行者の分離を本格実施する計画で、今回の社会実験の結果を事業に反映させるとしている。(2009年2月17日 読売新聞)
車道の一部を自転車専用道に 高松で22日まで社会実験
香川県高松市は2日、大学や高校、役所などの公共施設が集中した市中心部の市道で、車道の一部を自転車専用道にする社会実験を始めた。実験は22日まで終日行い、車の渋滞状況などを調査した上で、導入の可否を検討する。
実施区間は、高松高校北東交差点(同市番町)―香川大北東交差点(同市幸町)の約540メートル。上下とも二車線の車道のうち歩道側の一車線を自転車道とする。沿線は自転車利用者が多く、歩行者との接触事故の恐れもあるため、通行分離の可能性を探ることにした。
朝夕の渋滞状況の調査のほか、ドライバーや自転車利用者、歩行者へのアンケートを踏まえ、四国地方整備局や県、県警などと実験の成果を検証する。この日は、市職員ら約15人が「自転車道をご通行ください」と書かれたプレートを手に、自転車を専用道に誘導した。(以下略)(山陽新聞 2009年2月3日)