April 11, 2009

楽しい自転車ライフのために

新学期、新年度で通勤・通学のために自転車を購入する人も多いのでしょう。


街を行き交う自転車も、心なしか新しいものが増えた気がします。もちろん通勤通学以外でも、この自転車ブームで新しくスポーツバイクを買って乗り始めたなんて人も増えているようです。このブログに検索サイトを経由して訪れる方の検索ワードを見ても、入門者と思しき言葉が並んでいます。

自転車も、乗り始めたころは新品でコンディションも抜群ですが、そのままだと乗り心地がどんどん悪くなっていくものです。屋外で使うものですから、雨や土埃などハードな状況にさらされるのは仕方ありません。当然の話ですが、メンテナンスが重要になってきます。

ユニコ(UNICO)BARBIERI トルネード ユニコ(UNICO)BARBIERI チェーンクリーナー フィニッシュライン(FINISH LINE)クライテック「ワックス」ルーブ

しかし、実際にはこのメンテナンスをおろそかにしている人は少なくありません。街でもサビだらけで茶色いチェーンの自転車をよく見ますし、ギーギーと嫌な音をさせながら乗っている人もいます。少し手を入れれば快適に乗れるのにと思いますが、全く手入れをせずに使っている人も多いに違いありません。

最近は、機械でも道具でもメンテナンスフリー、ほとんど手入れする必要のないものがあふれています。業務用ならともかく、家庭用や個人で使うものなら、今どき面倒なメンテが必要なアイテムは敬遠されてしまうのでしょう。中には修理するより買い換えるほうが安く、使い捨て感覚が当たり前のようになっているものもあります。

フィニッシュラインエコテック濃縮クリーナーシマノ・スペシャルグリスPEDROSペドロス ケミカル チェーンマシーン

例えばクルマも、昔はボンネットを開けて、自分で点火プラグを抜いて磨いたりするのも普通でした。最近のクルマは電子化して複雑になったこともあるでしょうが、故障や不調になることも少なくなり、特に機械的な部分は、自分で手入れする余地が減っているのも確かです。

自転車にしたって、日常に使うシティサイクルなら、なるべく余計な手間を減らしたいという人が多いのは間違いありません。最近はメンテナンスフリーの方向を目指し、特に駆動系をベルトドライブやシャフトドライブにしたりするものも出てきています。ただ、それでもほとんどの自転車は依然として手入れが重要になります。

WAKOS ワコーズ BC-9
WAKOS ワコーズ メンテルーブ
WAKOS ワコーズ ラスペネC

趣味でスポーツバイクに乗るような人だったら、多かれ少なかれメンテナンスは意識していると思います。ママチャリならともかく、街で錆びついたチェーンのスポーツバイクを見ることは少ない気がするのも、価格も違えば、メンテナンスに対する考え方も違うでしょうから当然のことだとも考えられます。

でも、錆びついたスポーツバイクを見ることが少ないのは、そうなる前に快適に走行出来なくなり、自転車に乗るのをやめてしまうからという理由も考えられます。メンテナンスを疎かにしているため、だんだんと乗り心地が悪くなり、楽しくなくなって自転車に乗らなくなってしまうというパターンです。



自転車を始めたものの、あまりメンテナンスのことをよく知る機会のないまま乗っていて、いつの間にか自分でも気づかないうちに楽しくなくなってしまうのです。自転車への興味も薄れ、いつしか乗らなくなってしまいます。きっとたくさんの自転車が倉庫などに眠っているはずです。残念なことです。

その意味で、メンテナンスの重要性は強調しても、しすぎることはないでしょう。考えてみれば当たり前のことですが、新品のうちはメンテナンスの必要性も感じない場合が多いのではないでしょうか。一方、楽しくなくなり、乗らなくなってしまえばメンテナンスする気も起きないわけです。乗らなくなる前にメンテナンスが必要です。



下の動画でも指摘しているように、例えば潤滑剤は部品の一つと考えるべきです。部品ですから、あった方がいいものではなく、無くてはならないものです。例えば携帯電話に電池パックが入っていなければ使えません。プリンタならインクやトナーを入れずに使うことはあり得ません。それらと同じように考えるべきでしょう。

潤滑油やグリスなどは、金属と金属が触れ合う部分で、その間に入って動作している「部品」として考えれば、その重要性は明らかです。その部品がないまま動かしていると、つまり潤滑剤が切れれば、部品が損傷してきちんと回らなくなったり、錆びついてしまったりなど、いずれにせよ自転車の機能が失われることになります。



定期的なメンテナンスのうちでも、注油は消耗品の補給であることに留意すべきです。それが無くなったまま走行しないよう気をつけなければなりません。うっかり忘れてキーキーと音が鳴り始める前に必要な部分に注油するためにも、定期的にメンテナンスする習慣をつけるのがお勧めです。

注油以外にもいろいろありますが、特に初心者の人は自転車用のケミカルは分かりにくいと感じる人も多いでしょう。種類も多く、用語も聞きなれないですし、人によって使っているものも違います。慣れるに従い自分のスタイルも確立していきますが、まずは専門書などで基本的な知識を得るのがいいと思います。



ケミカル以外でもメンテナンスは、例えばディレイラーなど、ちょっとした調整をするだけで、見違えるように快適になったりします。最初は難しく感じるかも知れませんが、一旦覚えてしまえば役に立つことばかりです。少しずつでも習得していきたいところです。

メンテナンスなんて面倒だなと感じる人も多いでしょう。自転車が好きになる人でも、自転車をいじるのが好きという人ばかりではありません。でも、適切なメンテナンスが自分で出来るようになると、快適になったり、便利になったり、ちょっとした修理やパーツ交換なら自分で出来るようになったり、メリットは少なくありません。

自転車がもっとわかってきて、今まで知らなかった新しい世界も広がってくるに違いありません。自転車に限らず何でもそうですが、使いこなせるようになると、更に楽しくなってくるものです。自転車に乗り始めたばかりの方も、是非メンテナンスを覚えて、より楽しい自転車ライフを味わってほしいものです。



ここのところ急激に「暑く」なっていますね。日本各地で7月並み、夏日になっているところも多いようです。出かける時は、紫外線にも気をつけましょう。

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