すでに先週末からという方もいらっしゃると思いますが、暦通りでも今週末からは5連休です。いろいろと計画を立てている方も多いと思います。今年は、ETC割引での高速道路千円も始まりましたし、天気予報も良さそうですので、行楽地などでは相当の混雑が見込まれます。
テレビをはじめ、各メディアではゴールデンウィーク特集が組まれ、おすすめの観光スポットや名物料理、イベントなどを紹介する番組や記事が目白押しです。最近は自転車ブームも手伝ってか、サイクリングや自転車に関連する情報が取り上げられることも増えているようです。
ところで、このブログも最近は多くの人に見ていただけるようになったためか、新聞や雑誌などから質問を受けることがあります。以前から、同じ自転車を愛好する方とか開発者の方、関連する事業者や団体の方などからメールをいただくことはあったのですが、最近は一般のメディアからもメールをいただくことがあります。
自転車が趣味でない人からすれば、かなりマニアックに見えるのは確かでしょう。また、自転車関連の中でも変わった情報や、あまり他では取り上げられないような内容を書いているためか、事情通に見えるようです(笑)。こういった情報はないかとか、こういうことを知らないかといった質問をいただいたりもします。
スポーツやアウトドア、レジャー関連のメディアばかりでなく、一般の新聞や雑誌などからも頂戴します。自転車ブームもあり、世の中の関心の高まりを反映している面もあるのでしょう。陽気もよくなってきましたし、黄金週間を前に自転車やサイクリングの特集でも組もうかと考えている編集者も増えているのかも知れません。
多くの人が関心を持ち、自転車についての正しい理解が進み、またマナーが向上すれば、サイクリストの安全にもつながります。その意味でも歓迎すべき取材なので、私に協力出来る範囲、知っている限りのことはお答えするようにしています。先日も、レンタサイクルに関する質問がありました。
このゴールデンウィーク、各地でレンタサイクルを借り、自転車で観光スポットを巡ったり、サイクリングを楽しんだりする人も大勢いらっしゃることでしょう。自転車に乗るには絶好の爽やかな季節ですし、観光地での渋滞を避けられたりします。駐車場を探しまわったり、駐車場の入場待ちなどの煩わしさもありません。
ただ、普段から好きで自転車に乗っている人の中には、あまり出先でレンタサイクルを借りることはないという方も多いのではないでしょうか。自転車に乗る場合は、自走して行くか、輪行(分解して電車に積んで運ぶこと)したり、クルマに積むなどして自分の自転車に乗るという方も多いと思います。
レンタサイクルを利用しない理由として、ふだんからスポーツバイクに乗っていると、どうしてもママチャリでは、もの足りないという人もあるでしょう。限られた時期しか利用されない場所では、自転車の整備も行き届いていないというイメージがあるかも知れません。
しかし、最近はレンタサイクルも、従来のイメージとは変わってきているところも少なくないようです。場所にもよりますが、変速ギヤもなく、あまりパッとしないママチャリしか置いていない貸自転車屋ばかりではありません。観光地などでは、スポーツバイクを揃える店も増えつつあるようです。
私が実際に知っているところは少ないですが、観光地や行楽地でも、スポーツバイクを貸し出しているところは、探せば結構見つかります。種類としては、やはりMTB(マウンテンバイク)が多いようです。最近の流行もあるのでしょう、電動アシスト自転車を置くところも増えてきています。参考までに、そんな例を挙げておきます。
ただ、お断りしておきますが、一部を除いて私が直接知っていたり、実際に借りたことがあるわけではありません。いま現在貸し出ししているかも確かではないので、ご利用の際はご確認下さい。メンテナンスの状況なども保証するものではありません。
また、文中にリンクしてあるレンタサイクル店や各施設と、私は何の関係もありませんし、特にお勧めするものではありません。あくまで、ママチャリ以外の自転車をレンタルする貸し自転車屋があるという例をご覧いただくため、参考までに添えたに過ぎません。その点にご注意ください。
当然ながら、
関東と
関西にある自転車の遊園地、サイクルスポーツセンターでは、スポーツバイクを借りて乗ることが出来ます。自転車がテーマの施設ですから当たり前と言えば当たり前ですが、各種スポーツバイクにも乗れますし、競技用のトラックを走行出来たりします。変わり種自転車などもあります。
有名な、しまなみ海道には、
海上を越えるサイクリングコースがあり、世界にも類を見ない自転車道として人気です。遠方からの自走も多いですが、尾道から今治までの間には、自由に相互の乗り捨てができる
レンタサイクルのターミナルが10箇所営業しています。場所によってはロードバイクやクロスバイク、MTBなども借りられます。
北海道も自転車で走りたい人は多いでしょう。サイクリストなら、自分の愛車を持ち込む人も多いと思いますが、レンタサイクル店で
マウンテンバイクを置くところは探せば見つかります。
電動アシスト自転車を貸し出ししているところもあります。
ただ、北海道は広いので自転車だけだと時間がかかります。特に限られた日程の場合は、レンタカーに折りたたみ自転車を積んで、観光地周辺だけ乗るなんていうスタイルも考えられるでしょう。フォールディングバイク、
折りたたみ自転車を貸りることも出来ます。
信州もサイクリングで
回りたい県です。日本の公道では二人乗りのタンデム自転車は乗れないことになっていますが(原則として2輪のタンデム自転車が多くの都道府県で禁止されている)、長野県は例外です。その点で貴重な県ですが、
2人乗り自転車の
レンタル(レンタサイクル料金表をクリック)もあります。
関東周辺では、鎌倉も人気の観光地です。ここにも
レンタルMTBがあります。地形や路面的にも合うということがあるのかも知れません。ただし、普通の舗装路でない道、ハイキングコースなどではMTBの乗り入れが禁止されている場所もあるので注意が必要です。
東京観光のため上京する人も多い時期です。東京のど真ん中、皇居前の内堀通り、祝田橋〜平川門では、休日に往復約3kmの
パレスサイクリングが行われています。書いてありませんが、確かMTBなどもあったはずです。ここは無料で貸し出しされています。また、有楽町には
電動アシストで都内巡りが出来るレンタサイクルもあります。
埼玉県にある
国営武蔵丘陵森林公園のような大規模な公園には、サイクリングコースを備えるところもあります。公道と違ってクルマと並走することもありませんし、子供連れのサイクリングでも安心です。こちらも書いてありませんが、私の記憶ではMTBなどがあったと思います。
京都のような観光地では、いろいろ見て回りたい時にレンタサイクルは便利です。ただ、見どころを上手く回るのは初めてだと難しいかも知れません。MTBやミニベロのレンタサイクルだけでなく、
ガイドが案内してくれるツアーを手掛けているところもあります。奈良のお寺廻りも
電動アシストを利用出来ます。
マウンテンバイクを借りて、本格的な
ダウンヒルを体験できるところもあります。一般の観光客向けとは言えませんが、自転車好きの人や、ふだんMTBに乗っている人なら試してみたい人もあるでしょう。MTBを持っていない人でも、借りて体験できます。
挙げればキリがありませんが、このほかにも探せばいくらでも見つかると思います。最近は、自転車ブームに対応して、各地で観光地巡りのコースを設定したり、サイクリングマップを制作するといった話も聞きます。それに合わせて新たにレンタサイクルを導入する場所も増えているようです。
今まで、ママチャリしか乗ったことがないという人も多いと思いますが、この機会に行楽地などでママチャリ以外の自転車を借りて、買う前に試してみる手もあります。これまで、ママチャリでは物足りないと敬遠していたサイクリストの方も、レンタサイクルの利用を検討してみてもいいかも知れません。
よりによってゴールデンウィークというタイミングで、豚インフルエンザとは..。海外に行かれる方も不安でしょう。感染拡大がおさまるよう祈りたいものです。
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