July 04, 2009

何に驚いているか知ると驚く

スポーツバイクに乗っている人には、おなじみのボトルホルダーです。


自転車に乗っていると、汗をかいても風を受けて蒸発してしまう量が多いので、あまり汗をかいていないように感じることがあります。でも、実は思ったより水分が失われていたりします。これから夏に向かって、熱中症対策のためにも、水分補給には注意する必要があります。

topeak(トピーク)モジュラーケージ

熱中症を予防するためには、喉が乾いてから水分を補給したのでは遅いと言います。自転車に乗っている場合は落車の危険もありますし、なおさらクラっと来てからでは遅いでしょう。特に夏場のツーリングなどの際には、水分が不足する前、またそれを感じる前に、定期的に水分を取る必要があります。

こまめに休憩してもいいのですが、水分補給だけでいちいち止まるのも面倒ですので、ボトルホルダーがあると便利です。携行するだけでなく、ペダルをこいだまま飲料のボトルを取って、随時水分を補給できます。当然の装備として愛用されている方も多いに違いありません。

Bottle clipBottle clip

さて、こちらのユニークなボトルクリップは、ドイツのMatthias Riesさんがデザインしたものです。ボトルホルダーの機能も兼ねていて、トップチューブに取り付ける構造はきわめてシンプル、ネジもベルトも不要です。ボトルホルダーのついていない、例えばレンタサイクルなどに乗る場合でも、これさえあれば飲料を手軽に携行できます。

Bottle clipボトルの向きが鉛直方向なのが、目新しさを感じさせます。走りながら飲むには、多少面倒だと思いますが、市販の飲料をセットし、トップチューブにパチンとはめるだけの手軽さは魅力です。ボトルのキャップの形状をちょっといじっただけですが、面白いアイディアです。

トップチューブからぶら下がっている形ですので、カーブの時など、横方向にはスイングしそうです。つまりボトルは常に水平に保たれる形です。もしかしたら、ボトルの中身がたとえ炭酸飲料だったとしても、あまり撹拌されずに済んで便利かも知れません(笑)。

このスイングする構造から、蕎麦屋やラーメン屋などの出前の原付バイクに装着された「あの装置」を連想した人もあるのではないでしょうか。私も名前を知らなかったのですが、下の写真の装置は「出前機」、正式には「出前品運搬機」と言うそうです。ご存じのように、汁物でもこぼさずに運べる装置です。

出前機出前品運搬機Tokyo Times

日本人には、おなじみです。ごく普通に飲食店の店先で見かけますし、誰も不思議には思いません。ところが、外国人がこれを見ると、新鮮な驚きがあるようです。言われてみれば、確かに外国には無いかも知れません。我々には見慣れたものですが、日本に来て初めて出前機を見た外国人は、そのユニークさに感心するようです。

日本人には当たり前でも、外国人から見ると新鮮に見えるものは少なくないでしょう。特に西洋人の場合、東洋の文化に馴染みのない部分が多いでしょうからなおさらです。外国人が日本について書いているブログなどを見ると、彼らが日本の何に驚いているか知ることが出来ます。

日本独自の文化や伝統芸能から、ファッションや流行まで、外国人が驚くものはいろいろあります。その中には、出前機のような意外なものも含まれています。私たちが常識だと思っていること、あるいは当たり前のように接していて気づかないことが、世界では常識や当たり前でないことに気づきます。

その意味で、彼らが何に驚くか知るのは、日本人にとっても興味深いものがあります。最近の世界での日本ブームもあって、日本に注目するブログも増え、驚きの対象もたくさん挙げられていますが、その中には、自転車や道路交通に関連するものも含まれています。

日本では、自転車が歩道を通ることに驚く外国人は多いですが、ヘルメットをかぶった人がほとんどいないというのも、彼らには奇異に映るようです。



日本人にとって、自転車は荷物を運ぶためのものに見えるようです。みな一様に前カゴのついた『ママチャリ』に乗っているのが不思議というわけです。確かに、主婦が買い物の荷物を満載して走っているのを目にすることも多いに違いありません。

前カゴ付き必ずカゴ付きTokyo Times

もちろん駅前の放置自転車の多さにも驚きますし、放置自転車の撤去係員までいるとは思いもよらないでしょう。



いくらハイテクの国ニッポンとは言え、全自動駐輪機まであることにも驚くはずです。


(外国人投稿のものは不明瞭なのでこちらを。)

タクシーのドアが自動で開くことに驚く外国人も多いでしょう。逆に、日本人が海外へ行くと、タクシーが止まっても間抜けに突っ立っていたりします(笑)。ですが、横断歩道の前に立っても、クルマが全く止まってくれないことに外国人が驚いているとは、なかなか気づきません。



日本でも本来、横断歩道で歩行者が立っていたら、クルマは止まらなければならなかったはずです。今、実際に立ってみて、止まってくれるクルマは何台いるでしょうか。特に欧米人からすると、日本の交通はずいぶん野蛮に見えているのかも知れません。

途上国の中には、歩行者優先が原則でない国もあって、日本人が旅行すると、その交通マナーのひどさに驚きます。実は、日本にもそれに近い部分があると言えるのかも知れません。日本の尊敬される面、感心される部分もあると思いますが、軽蔑されるところ、呆れられている部分も多々ありそうです。

ドイツのボトルクリップも、我々日本人にはユニークなスタイルに見えますが、現地の人には珍しくもなんともないのかも知れません。世界には、私たちにとって意外なものがたくさんありますが、世界から見て日本の何が意外に見えるか、たまには考えてみるべきかも知れません。








ちょっと出かける都合があって予約投稿機能を使ったのですが、何かのミスでうまく動作しなかったようです。
ずっと、プログが更新されていない状態になっていたようで、その間に見に来て下さった方、すみませんでした。

関連記事

外国人の目にはどう映るのか
日本へ来る外国人旅行客が増えれば大きな経済効果をもたらす。

ただ造ればいいわけじゃない
英国など外国人観光客の為にも自転車環境を整備する国もある。



このエントリーをはてなブックマークに追加

 デル株式会社


Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。



 楽天トラベル






この記事へのトラックバックURL

 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)